DAISO（ダイソー）モバイルバッテリー 2,000mAh ー 税抜き300円で買えるモバイルバッテリー！気になったので買ってみました（実機レビュー）

こんにちは、ウインタブ（@WTab8）です。なんかモバイルバッテリーネタが続いていますが、ウインタブがモバイルバッテリー専門サイトに衣替えするということはなく、偶然にも私とライターの方が同時期に別の製品をレビューした、ということですね。深い理由はありません。

natsukiさんの多機能ハブのレビュー、見ていただけました？ハブのレビューをこんだけ全力でやる人って、あんまりいませんよね。でも、40万円のゲーミングノートも、3万円の中華PCも、そして100均のタブレットスタンドも、レビューするとなったら一生懸命やるのがウインタブの芸風です。

ということで、今回は「100均のモバイルバッテリー」の実機レビューです。100均（100円ショップのダイソー）で買える製品ですが、価格は税込み324円とちょっとお高めです。以前からこの製品のことが気になっていまして、ダイソーに行くたびに探していたのですが、先日ようやく購入できました。かなり人気があるんでしょう、在庫切れになっているお店が多かったです。

結論から言うと「性能はかなり悪い」です。しかし、価格が価格ですし、この製品が1年持たずに壊れたからと言って激怒するクレーマー気質の読者はウインタブにはいないと思いますので、その意味では「だいたい予想通りだったけど、まあ面白かった」ということですw

1.スペック

サイズ：　97 × 25 × 23 mm（ストラップ長は約110 mm）/ 66 g（実測値）
材質：　ABS樹脂/PVC、ストラップはポリエステル/スチール
バッテリー：　リチウムイオン電池、2,000mAh

これが製品のパッケージ及び取扱説明書にあったスペック表です。重量は私が測定しましたがモバイルバッテリーとしてはかなりの小型軽量ということになります。また、バッテリー容量2,000 mAhだと、実際に給電可能なのはその7～8割くらい（この製品に限りません。ロスが発生するので表示容量の100%は給電できません。モバイルバッテリーとはそんなものです。）だと思いますので、iPhone 7（バッテリー容量1,960mAh）だと充電切れ寸前の状態から半分強までリカバリーできるかな？くらいだと思います。また、Android機の場合はiPhoneよりバッテリー容量が大きいことが多いので、半分弱くらいまででしょうか？

この時点で、激しくゲームをするような人には向かないということがわかります。あくまでも日中にバッテリーが切れそうになったときに、これを使ってある程度まで回復させる、くらいの使い方が精一杯でしょう。

2.筐体

同梱物です。本体にはストラップがついており、先端部分はリング（よくあるキーリング）になっていて、バッグなどにぶら下げることができます。その他には取扱説明書（もちろん日本語）、長さ30 cmのmicroUSB（オス）- USB（オス）のケーブルがついていました。ACアダプターはありません（当たり前か…）。

本体はプラスティック（というかABS）製ですが、思ったよりずっとしっかりしています。手触りは滑らかですし、ここだけみれば決して安物には見えません。

ポートがついているのはこの面だけです。上段が機器を充電（給電）する際に使うUSBポート、下段がこの製品を充電（蓄電）する際に使うmicroUSBポートです。「充電（蓄電）しながら他の機器を充電（給電）するのは絶対におやめください」との強い文言の但し書きがありました。

でね、このポートなんですけど、非常にたてつけが悪いです。筐体の中にある金属部分がグラグラしてます。この時点で、この製品の耐久性は期待すべきではない、と直感しました。それくらいグラグラします。

ポートがある面以外は本当に何もありません。ツルツルです。

「しかしこれ、残量とか全然わからんなあ…」と思って充電（蓄電）を始めてみたら、上の画像のように筐体内部のLEDインジケーターが点滅を始めました。赤と青、交互に点滅します。充電が完了すると青のみが常時点灯します。

また、機器を充電（給電）する際も青く常時点灯です。そして、この製品のバッテリーが切れる際は赤くは光りません。ただLEDが消えてしまうだけです…。ということで、残量のチェックはできませんが、バッテリー残量があるのかないのかくらいはわかります。また、満充電かどうかもわかります。

3.使ってみた

実際に少し使ってみました。まず、モバイルバッテリーを満充電にします。取扱説明書によれば「蓄電時間の目安（USB・AC）：約6時間」となっていましたが、新品開封時だと3時間ほどで満充電になっています。

テストに使ったのはこれ、「LeEco Le Pro 3 」です。この製品を選んだ理由は特にありません。テストしようと思ったときに、「完全に充電切れで電源が入らない」状態だったので、わかりやすい結果が出るだろうと思っただけです。なお、この製品のバッテリー容量は「4,070 mAh」なので、上に書いたiPhone 7の2倍以上の容量となります。

15時25分：充電開始（モバイルバッテリー満充電、スマホ充電切れで電源オフ）
16時40分：モバイルバッテリー力尽きる。スマホ充電23%

という結果です。（机上の計算なのであくまで目安とご理解ください）4,070 × 23% = 936 mAhをスマホに送ることができた、ということになります。ただ、このときスマホの電源がオフになっていたこと、またLeEcoはUSB Type-Cポートのため、付属品のケーブルではなく、別なケーブルを使って充電した、というのがちょっと気になります。

次に、再び満充電（今度は約5時間かかりました）の状態にし、「DOOGEE Y6 Max」を充電します。DOOGEEは一般的なmicroUSBポートなので、モバイルバッテリーに付属していたケーブルを使って充電しています。また、ここでは電源を切らずに放置した状態で試してみました。

21時48分：充電開始（モバイルバッテリー満充電、スマホ21%で電源オン）
24時（0時）50分：モバイルバッテリー力尽きる。スマホ充電39%

今度は約3時間を要し、スマホの容量が18%ほど回復しました。正直これだとスマホのバッテリーを蘇らせて再びガンガン使うというのは難しく、緊急避難的な使い方に限定されると思います。なお、このテスト結果はお使いのスマホやご自宅の電源環境などによって異なる結果になると思いますので、参考程度にご理解ください。

4.まとめ

ダイソーのモバイルバッテリーはダイソーの各店舗で販売されており、価格は税込み324円です。なお、私の自宅付近だけかもしれませんが、ダイソー数店舗をチェックして、1店舗だけに在庫がありましたので、品薄状態なのかもしれません。

超低価格な製品ということもあり、スマホを満充電できる能力は必要はないだろうと思います。スマホの充電切れというピンチ状態をとりあえず脱し、夜自宅に帰るまでなんとか持たせる、ということであれば使えそうですね。

ただ、記事中に記載したとおり、耐久性は期待できません。おそらく短期間でUSBポートが壊れるだろうと思います。個体差の問題かもしれませんので、この製品がすべてそう、とは言えませんが、そこは他の製品の実機レビューと同じ条件でレビューせざるを得ない、つまりこの記事においては試用機の状態がすべて、ということです。

これが高価な製品であれば読者のみなさんにはおすすめできないですが、324円で必要最低限の仕事はできる、というのがありますので、例えば数日間の出張用に、とか、職場の机の中に一つ入れておくとか、そういうレベルであれば購入する価値は十分あるだろうと思います。私はとりあえず、壊れるまで使ってみます…。

※なお、この製品の「電気的な性能チェック」は各種情報サイトなどで非常に細かい情報が掲載されています。関心のある人は「ダイソー　モバイルバッテリー」などで検索してみてください。