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ARZOPA A1 GAMUT MINI 2K モバイルモニターの実機レビュー - 軽量ながら高い解像度、テレワークにもおすすめ!

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最近少しだけ仕事に余裕が出てきたひつじです。長らく本業がトラブル状態だったのですが、ようやくテレワークが時々できる程度には解消の見込みが立ってきました。ただ出勤している時に比べてテレワークだとちょっと生産性は落ちるんですよね。そして自分の場合「画面の視認性」がその原因、ということが多いんです。

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4K解像度のテレビをディスプレイ代わりに使用しているんですが、画面との距離とか文字のサイズがどうしても不適切なんですよね。とは言え別途業務用のディスプレイを設置するスペースもないわけで…。結構困っていたんですが、モバイルディスプレイ(モバイルモニター)はそれを解決してくれそうです。

ということで今回はそんなモバイルディスプレイの中で、Amazon’s Choiceにも認定されている「ARZOPA A1 GAMUT MINI 2K」のレビューをお送りします。なお、実機はARZOPA社よりサンプル提供頂いております。ありがとうございます!

1.スペック

ディスプレイ: 13.3インチIPS(2,560×1,600)HDR対応
スピーカー: 2 × 1W内蔵(ステレオ)
ポート: USB Type-C × 2、miniHDMI、イヤホン端子
サイズ: 200 × 295 × 8 mm
重量: 387g(本体のみ)/ 628g(カバー有)

解像度がFHD等より高いWQHD、16:10比率のモバイルディスプレイとなっています。また液晶パネルはIPSを採用しており視野角も良好。パネルそのものはノングレア仕様となっており、エンターテインメント用途よりもビジネス用途に向いた内容を有しています。

スピーカーがステレオ仕様である点やイヤホン端子を有している点もトピックと言えるでしょう。

また、インプットもminiHDMIとUSB Type-C(1ポートは給電と兼用)が2つと潤沢なのが特徴的です。少し古いパソコンやゲーム機等はUSB Type-Cでは映像投影が出来ない場合もありますから、この仕様はありがたいところです。ちなみにUSB Type-Cでの接続であれば給電用のポートは必ずしも使用する必要はありません。この点も便利。

そして特に素晴らしいのが本体の薄さと軽さでしょう。厚さ8mmというのは本体の一番分厚いところを計測しての数値で、最薄部は5mm程度と極めてスタイリッシュです。付属のカバーも片面はこの薄い部分にマグネットで装着するため持ち運び時の分厚さにあまり影響が出ないです。また、重量も非常に軽く持ち運びは全く苦になりません。

なお、freesync機能に関する言及がマニュアルには存在し、OSDメニューで設定も可能なのですが実動作の確認が取れなかったこと、製品販売をしているページでは触れられていないことから搭載機能としては割愛しています。

2.筐体

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付属品は説明書、クリーニングクロス、miniHDMI⇔HDMIケーブル、USB Type-C⇔USB Type-Aケーブル、両端がUSB Type-Cのケーブル、USB充電器です。説明書は日本語訳されていて内容も分かりやすいです。

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充電器は5V3A。標準で国内仕様のプラグが添付されています。

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続いて本体より前面。画面はノングレア仕様です。筐体は金属のフレームが使われていて質感も良いです。

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本体右側面。電源兼「戻る」ボタン、OSDの呼び出しやボリュームなどの調整が可能なジョグスイッチ、イヤホンジャックがあります。

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なおイヤホン端子内部にLEDが設けられており、入力信号がなく省電力モードになっている場合は赤色に、使用中は青色に点灯します。

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左側面にはminiHDMIとUSB Type-Cが2ポート。画像一番右(使用時は一番下)が給電用のポートとして利用できます

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他の面に大きな特徴はありませんが、底面にはスピーカーと滑り止めのパッドが取り付けられていますね。

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付属のカバー裏面。スタンドとしても使用可能です。

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カバー表面のデザインはこのようなカーボン調。

A1_GAMUT_MINI_2K_weight

本体は387gと非常に軽量です。

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カバーは241g。

筐体の質感やボタンの立て付けは良好です。また、筐体は非常に軽量。その分見た目の上では少しだけ華奢な印象はありますが、液晶表面の強度や筐体の剛性もポータブル機器相応に確保出来ていると感じます。決して堅牢な製品だとは言えないものの、混んでいる電車内で圧迫などをしない限り、持ち運びで破損する可能性は低いでしょう。

添付のマグネットカバーは閉じても画面スリープ等の機能はありません。(※必要もないと思います)カバー表面には模様があり、この点は気になる方もいるかも知れませんがカバーそのものは裏返しても使用可能です。ややマグネットは弱くなりますがキックスタンド用途は十分に果たしてくれます。

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2.使用感

画質

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6500Kの場合

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9300Kの場合

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HDRの場合

色温度は標準で6500K、9300Kが選択可能です。更にRGBの三原色別にユーザー設定も可能となっています。6500Kで確認する限り、今どきのミドルクラスノートパソコンと遜色ない色域と色表現の正確性は有しているように感じます。目で見る限りはsRGBの範囲は脚色や不足なく表示出来ているようですね。一方、HDR機能を有効化した場合は画面の色温度が大きく低下します(全体的に黄色みが強くなる)。参考にカメラ設定を固定した比較画像を掲載しているのでご参照ください。

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メモ帳を全画面表示していますが各辺の照度落ちは少ないです。

画面照度の均一性も高く、画面4隅の照度落ちなどもわずかです。

HDRの色変化のみ気にはなりますが、全体的に見れば価格以上に満足感がある要素だと思います。

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ニンテンドーSwitchにも接続が可能です。(Switchの場合、接続時は給電も併用が必要)

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アスペクト比は維持されず、解像度がFHD相当でもフルサイズで表示されます。(そのため画像のように円が少し縦に長くなります)

それと、アスペクト比は任意設定が不可能です。インプット解像度がFHD相当でも画面いっぱいに映像は引き伸ばしされます。そのためゲーム機等と組み合わせた場合に少し縦長の画面表示となる点が惜しいですね。ノートパソコン等であればグラフィック設定でこの辺りの融通は効くので特定用途時のみ少し引っかかる、といった程度の欠点だとは思います。

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その他のパラメータ調整可能な部分としては輝度、コントラスト、黒レベル、シャープネス、色相、彩度、目の保護機能がありました。また、HDR以外にDCR(※輝度やコントラスト、黒レベルとは排他)、freesync(後述)も有効無効の切り替えが可能です。

音質

スピーカーの音質は価格から期待している内容よりも良好でした。低域は薄いものの定位感や中高音域の表現は低価格帯のノートパソコンやタブレット等よりは上。出先でちょっと音を鳴らしたいといったシーンでは十分活躍が可能な出来栄えです。また音量もゲインが大きめで、静かな部屋で使用するならば100段階中の5~10位で使用が可能でしょう。

一方、イヤホン端子は及第点を満たしているとは言えない音質です。ゲインそのものは高めなのですが、明らかに実際の駆動力が不足しています。言い換えれば少ない電力供給量でイヤホンを駆動しようとする弊害が出てしまった音質ですね。低域が完全に抜け落ちており、シャリシャリとした高域のみが目立ちます。なお、当たり前ながらマイク入力には非対応(オーディオ入力デバイスとしては認識されない)ですので、この点も一応把握しておいたほうが良いでしょう。

その他

画面の応答性能に不満は特に感じませんでした。一方でそもそも販売ページでは一切触れられていないので問題ない部分ながら、freesync機能はオンに切り替えてもAMDのAPUパソコン(MINISFORUM X400)では接続方法を問わず対応デバイスとして認識が出来ません。ここは認識できればラッキー、程度ですかね。

ちなみに、13.3インチという大きさですが個人的には必要十分だと感じます。一般的なモニターやノートパソコンとは異なり、より至近距離での使用が可能なメリットは大きく、この点だけでも一般的なデュアルディスプレイよりも好ましいと思いました。

操作性はシンプルで、スライド式スイッチの下スライドでボリューム、上スライドで輝度の変更メニューを直接呼び出せますし入力切替も電源ボタンを短く押せば可能です。唯一スライド式スイッチのストロークが深い点のみ気にはなりますが、何度も内容を変更することもないと思いますし、ストレスを感じるほどではありません。

なお、縦置きでの使用も可能と販売ページ等では歌っていますがこれはちょっと厳しいです。横置き時における本体の左右側面にはケーブル接続面とOSDを操作するボタンがありますから、どちらを接地面とするのも現実的では有りません。

ただ、これはモバイルディスプレイ全てに当てはまるのかもしれませんがノートパソコンや一般的なモニターと異なり設置する場所の自由度が高い点が本当に魅力的です。見えない文字があってもモバイルディスプレイならケーブル長が許す限り、手元に引き寄せたりすることが可能なんですよね。ビジネス用途では特に嬉しいポイントです。テキストをチェックする機会が多い方であればこの有用性は非常にありがたいのではないでしょうか。

3.まとめ

ARZOPA A1 GAMUT MINI 2KはAmazonにて通常27,999円にて販売されていますが、プライム会員の場合はプライム割引が2,000円、また製品ページに11,000円OFFクーポン(12月23日まで有効)があり、さらにウインタブ読者向けに1,000円OFFクーポンコード(製品ページの割引と併用できます。)「AZP01000」を頂いていますので、プライム会員の人は税込み13,999円、プライム会員ではない人は税込み15,999円で購入できます。

前述の通りAmazon’s Choiceにも選ばれていますから信頼性は高いと思って大丈夫でしょう。なお9月28日現在、10,000円の割引クーポンが適用可能です。

また、ARZOPAの直販サイトでも販売されていて、9月29日現在の価格は209.99ドル(約23,500円)、ウインタブ読者向けに60ドルOFFクーポンコード「AZP01000」を頂きましたので、149.99ドル(約16,800円)です。

細かく見ていけば気になる点もあるのですが、テレワーク用のモバイルディスプレイとしては十分に活用可能な内容に仕上がっています。特に軽量で薄型という点のメリットは大きく、持ち運びにおいてはとても重宝するポイントだと言えますね。また、画質にも不満はなく、中でも脚色がない色彩表現が好印象です。スピーカーの音質も期待以上の出来栄えですから仕事などでモバイルディスプレイを探している方にとってはおおよそ不満は出ないのではないでしょうか。

初めてのモバイルディスプレイにとても良い製品だと思います。これはオススメできる製品だと思いますね!

4.関連リンク

ARZOPA A1 GAMUT MINI 2K:Amazon
ARZOPA A1 Gamut Mini 2K:ARZOPA直販サイト
ARZOPA 公式Twitter
ARZOPA 公式Facebook

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コメント

  1. 匿名 より:

    Amazonへのリンクが間違えてますよ。

    13.3inchのモバイルモニターは欲しいと思いましたが、はたしてその解像度は必要なのだろうかと思ってしまいます。何か特別な用途を想定でもしているのでしょうかね。

    • wintab より:

      すみません、修正しました。でも(一時的だと思いますが)在庫が切れているっぽい。公開時点では在庫があったんですけどね。メーカーに連絡を入れましたので、近いうちに在庫が復旧すると思います。

      あと、解像度についてはビジネス利用では必ずしも必要ではないと思いますが、そうなると4Kとかの意味もなくなってしまうので…。