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「エアマウス」ってどんなもの? 未知の使い心地を試してみた(natsuki)

ELEGIANT エアマウス
こんにちは、natsukiです。先日、Mini PCのMINIX NEO Z83-4をレビューさせていただきましたが、「パソコンをテレビにつないで数メートル離れた位置から操作する」というのは、なかなか新鮮な体験でした。そのとき、基本的にはマウスとキーボード、それからゲームパッドで操作していたのですが、ライトな使い方だとキーボードはそんなに使用しないし、置き場に困る感じでした。かといって、キーボードが無いと困るのがWindowsなんですよね。

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そこで、もっとスマートに操作できるものはないかなと探してみて、Amazonで見つけた「エアマウス」なるものを買ってみました。エアマウスって、どういうものかは一目瞭然ですが、じゃあ実際使えるの? ってことになるといかにもデンジャラスな感じがしますよね(笑) というわけで、今回はエアマウスの具体的な使用感をレポートしてみたいと思います。

1.今回使ったエアマウスの紹介

Amazonの製品ページ
今回購入したのは、「ELEGIANT 2.4Ghz 空中で使えるワイヤレスマウスキーボード エアマウス キーボード Air Mouse + Keyboard 一体型 PC, Andriod TV Boxなど対応可能」です。

購入の決め手は、キーボードもしっかり付いているというところです。同様の製品は色々あるのですが、キーボードのキーができるだけ省略されていないものを、と考えて、これを選びました。

ELEGIANT エアマウス 同梱物
同梱物です。レシーバーが非常に小さいのはありがたいところ。本体の電源は電池ではなく、microUSBからの充電式になります。充電用のUSB・microUSB変換コードはありますが、アダプタは付いていません。

ちなみに、この商品はAmazon直売ではありません。注文して翌日に届きましたが、配送品質は海外通販のそれですね。届いたとき、明らかに箱を一度開けた形跡があり、しかも乱暴に開けたのか箱の一部分が少し破れてしまっていました。中身に傷などはなかったので、「税関とかで開けたのか、クーリングオフ品まわされたかな?」くらいでスルーできてしまうあたり、だんだん海外通販慣れしてきた自分がいます。中身がちゃんと使えりゃいいんです。そして、なぜかでかでかと貼られている「Made in China」のシール。何を主張したいんだ、これ?

Amazonの製品ページも、説明文が露骨な機械翻訳だったり、梱包サイズが1×1×1cmだったり、とっても地雷臭をにおわせた商品なんですが、大丈夫です、実際使ってみると品質はしっかりしたものでした。

2.ボタン類などの製品詳細

ELEGIANT エアマウス 表面
まず、表? というか、マウス面ですね。この配置とボタンの組み合わせは、どのエアマウスもだいたい似たようなものです。

上(写真では右側)から、ボリュームダウン、電源、ボリュームアップ。電源が押しやすい位置にあるので、間違って押すと焦ります。といっても、スリープするだけですが。

十字キーは説明要らないですね。真ん中のOKは、挙動としてはマウスの左クリックと同じです。

リターンマークがマウスの右クリック、長押しでホームボタンにもなります。マウスが震えているようなマークが、マウス機能のON/OFFです。カーソル位置と腕の振りがずれてしまって仕切り直すには、いったんマウス機能を切ってから再開すればいいので、実はかなり頻繁に使うボタンです。通常マウスでいうところの「置き直す」動作に相当します。それから、普段キーボードではまず使うことのないメニューキー。右クリックとは微妙に挙動が異なるんですが、長くなるので省略。気になる方はお手持ちのキーボードで試してください。

ELEGIANT エアマウス 裏面
キーボード面です。面白いことに、キーボード側に裏返すと自動でマウス機能が切れます。ちょっとした心遣いですが、なかなかよく考えられています。

キーは53キーで、英語配置。8インチタブレット用のキーボードを持っている人にとってはおなじみの省略の仕方かと。なお、後述のように「ESC」キーがちゃんとあるのは重要です。贅沢を言えば「PrtSc」があれば完璧でした。

それから、Shiftとの組み合わせによる記号類が完全にオリジナルな配置になっています。まあ、バキバキ文章を打つものではないですから、あるだけいいでしょう。どのみち、日本語キーボード設定にしてしまうと、表記と実際が一致しなくなってしまいます。これは英語配置の宿命なのでどうしようもないです。

そうそう、日本語・英語入力切り替えはCapsLockキーです。どこにも書いてないので、はじめに探し出すのが大変でした。

ELEGIANT エアマウス サイズ感
サイズは、こんな感じです。見てのとおり、テレビのリモコンよりも圧倒的に小さく、薄く、軽いです。なにしろ100gありません。手に持ちっぱなしでも、重さで疲れることはありません。

3.使用感

では、肝心の使用感です。まず前提として、精度は通常のマウスにはかないません。これは製品の品質の問題ではなく、人間の手で浮かせて持つ以上、どうしても「手ぶれ」が発生するからです。

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膝の上などに手首を置くことで、多少はマシになります。だいたい、デスクトップのアイコンくらいのサイズならストレス無く狙えると思います。ただし、ダブルクリックは1度目のクリックによるブレが生じるので慣れが必要でした。そこんとこを踏まえた上で、シチュエーション別の使い心地をレビューしていきますね。

動画視聴

ELEGIANT エアマウス テレビで動画視聴
インターネットテレビや動画サイト、動画ファイルの視聴などですね。

まあ、製品としてもこれがメインの使い道として想定されているでしょう。検索窓や動画のリンクを選択するぐらいなら、十分な精度があります。キーボードが付いているので動画検索も不自由しません。

あと、「ESC」キーがあると、全画面表示の状態から迷わず戻ってこられます。これはかなり使用感に響くので、エアマウス購入の際は、是非「ESC」キーの付いているものにした方がよいです。

ただし、シークバーを細かくいじるような操作精度は持ち合わせていません。また、ブラウザのブックマークくらいに密集していると、正しく選択するのは至難の業です。動画サイトやインターネットテレビを立ち上げるには、デスクトップにショートカットを置いておくといいでしょう(Edgeではこれがワンタッチでできなくなりました。IEとか他のブラウザでやりましょう)。

ネットサーフィン

ELEGIANT エアマウス ネットサーフィン
できるかできないかで言えば、できます。キーボードも付いていますから。ただし、ポイントの精度にはある程度割り切りが必要です。

先ほど触れたように、検索窓にカーソルを合わせたりリンクを押すくらいなら問題ないのですが、ブックマークバーから選んだりなどの細かい操作は厳しいものがあります。ブックマークの代わりにスピードダイヤルを利用するなど、ひと工夫して快適さを上げることはできますが、タブを開きまくったり、拡張機能を駆使したりなど、ブラウザの機能をフル活用して作業するのはちょっと無理があります。もちろん、キーボードは簡易的なものなので、検索のために多少の単語を打ち込むならまだしも、文章を打つのにはまったく向いていません。

ということで、ネットサーフィンをバリバリに満喫する場合には素直に通常のマウスとキーボードを用意した方がよいです。一方、動画を見ている合間に「ちょっと調べる」くらいの用途であれば十分使えます。ここは、むしろこのコンパクトさで「可能である」という部分を評価したいところです。

設定

ELEGIANT エアマウス 設定
「設定」とか「コントロールパネル」とか「ネットワーク設定」とかです。普通に使う中でも、この辺をいじくる必要がどうしても出てくるのが、WindowsのWindowsたるゆえんでしょう。

それで、「設定」のインターフェースであれば十分操作できます。一方、「コントロールパネル」は表示によっては選択しづらい場合もあります。ただ、十字キーやキーボード側の「Tab」キーを併用すれば十分対応できるレベルだと思います。

怪盗グルーのミニオンラッシュ

ELEGIANT エアマウス ミニオンラッシュ
これ、かなり快適に遊べます。基本的に「上下左右」操作のみのボタンゲーなので。ステージ選択なども、エアマウスの精度で十分です。

裏を返せば、エアマウスはポインタの精度を求められるゲームにはまったく向きません。また、十字ボタン以外のキーを使うゲームもキーが足りないので無理です。例えば、アスファルト8だとブーストができません。って、要するにミニオンラッシュくらいしかできないじゃん? と言われれば、そのとおり。相性がありますね。

Microsoft Jigsaw

ELEGIANT エアマウス ジグソー
あー、これは無理です。ポインタの精度が甘すぎる。最も簡単な24ピースくらいが限界です。素直に通常のマウスを使いましょう。

4.まとめ

ということでこのエアマウス、万能というわけには行きませんが、使いどころを分かって使えばなかなか楽しく、実用性も十分な製品です。

基本的な使い方は、動画やインターネットテレビの視聴に使って、その他のことはおまけ程度に使うということになると思います。ただ、これだけコンパクトでありながら、「おまけ程度」でいろいろできるというのが重要なところです。

そのため、エアマウスの購入を考える場合は、絶対にキーボード付きをおすすめします。また「ESC」キーがあるかなど、キーボード構成も見ておきましょう。そういう意味で、今回レビューしたELEGIANTのエアマウスは大当たりでした。他の製品は画像と数値で見るだけからの判断ですが、現状で安価に手に入る製品の中では、一番使い勝手がいいんじゃないでしょうか。

最後に、正直なところエアマウスの一番の魅力は、操作性の快適さよりも、「操作すること」そのものを楽しむところにあると感じました。TV Boxを使っているなら、「普通のパソコンとは違う使い方してるぞ」ってのを実感して悦に入ることのできる製品です。また、プレゼンなんかで使えば、実用上は絶対に通常マウスの方が快適なんですが、エアマウスで操作することで「見た目」はすごく栄えるし、ノリもよくなると思いますよ。

5.関連リンク

ELEGIANT 2.4Ghz 空中で使えるワイヤレスマウスキーボード エアマウス キーボード Air Mouse + Keyboard 一体型 PC, Andriod TV Boxなど対応可能: Amazon

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コメント

  1. 悠凪 より:

    自分も買ってみました。
    H96 Plusで使ってみましたが、接続も簡単だしキーボード操作もカーソル移動もリモコンではやりにくい所に手が届いた感じで満足しておりますw
    書かれている通りマウス移動は常用する、となると難しいですがリモコン操作で面倒くさいときの代わり、だと十分ですね。
    この記事読んで買ってみてよかったです、ありがとうございますw

    • wintab より:

      悠凪さん、こんにちは、コメントありがとうございます。悠凪さんならたいていのガジェットを使えるんだろうなあと思います。TV BOXにエアマウスってそんなに楽しいのか…。どうしようかなあ。

  2. natsuki より:

    >悠凪様
    こんにちは
    AndroidのインターフェースならWindows以上に相性がいいでしょうね。参考になりましたら何よりです。

    >wintab様
    実用性もさるところながら、腕を振ってカーソルを動かすところとか、こんな形状でキーボードがついているところとか、ガジェットとしてもいままでにない感じで楽しいものですよ。