こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。今回もまた東芝の2016年夏モデルから、13.3インチサイズのモバイルノートPC「dynabook RX73/V」について紹介します。この製品は全くのニューモデルではなく、既存モデルのブラッシュアップ版になりますが、ウインタブではこれまで紹介記事を書いたことがありませんので、ひととおりチェックしています。
1.スペック
補足します。この製品の型番「RX73」というのは量販店モデルで、直販モデルは「RZ73」という型番になり、カスタマイズ余地が大きくなります。上の画像はRX73のものですが、RX73はCPUの型番、筐体色、ストレージの種類を選ぶことができます。CPUは「Core i5‐6200U」「Core i3‐6100U」の2種類、筐体色は「プラチナホワイト」「グラファイトブラック」の2種類、ストレージは「256GB SSD」と「1TB SSHD(HDDに小容量のフラッシュドライブを追加したもの)」「1TB HDD」の3種類から選択できます。
一方直販モデルのRZ73のほうはRX73と同様にCPUをCore i5‐6200UからCore i3‐6100Uに、RAMを標準の4GBから8GBに変更でき、製品版Officeの有無(標準では付属)を選択できます。ストレージについては1TB SSHD、というのはRX73と同じですが、SSDを選択する場合は128GBとなります。
とりあえず上のスペック表に従ってRX73について説明します。CPUはSkylake世代のCore i5、RAMは4GB(最大16GB)となっており、ビジネス利用には十分なパフォーマンスとなることが期待されます。また、ディスプレイはフルHDの1,920 × 1,080と高精細で、HDMIによる外部モニター出力では4K(3,840 × 2,160)にも対応します。
そして、この製品、重量が約1.4 kg(SSDモデルは1.32 kg)と、13.3インチのモバイルノートとして合格点でありながら光学ドライブ(ブルーレイ、ただしRZ73はDVDスーパーマルチ)も搭載しています。個人的には光学ドライブを使うことはほぼ皆無なのですが、ビジネスシーンでは取引先から光学ディスクでデータを渡されることもありますし、プライベートではレンタルのDVDをよく観る、なんていう若い人もいると思いますので、この装備を歓迎する人も多いと思います。
Wi-Fiは11.ac規格に対応していますし、セキュリティチップや指紋センサーもついています。バッテリー稼働時間も13.5時間(SSDモデル)とかなり長持ちですね。東芝らしく「スペック表の上の方」だけ派手にすることなく、実用面での配慮がしっかり施されていて快適にビジネス利用ができそうです。
あと、この製品は標準で「Microsoft Office Home & Business Premium プラス Office 365 サービス」が付属します。いつものごとく注意喚起しておくと、この分だけで製品価格を2万円以上押し上げていると思いますので、特に量販店モデルを購入検討する際には注意しましょう。
2.筐体
上に書いたとおり筐体色は2色ありますが、直販モデルのRZ73はグラファイトブラックしか選べません。
天板もシンプルです。こんな時だからこそ「TOSHIBAロゴ」っす。素材はマグネシウム合金で、面加圧テスト、落下テスト、防滴テストなど厳しい耐久テストをクリアしている、というのは大手メーカーのビジネスマシンのお約束。この製品も耐久性には全く心配いりません。
入出力ポートもUSB3.0ポートが3つにD-sub、HDMI、有線LANポートと、ビジネス利用に十分なものが揃っていますね。
3.価格と発売時期
東芝 dynabook RX73/VとRZ73Vは4月22日発売で、価格は直販モデルRZ73/Vが下記のとおりとなっています。
Officeなし/1TB SSHD: 177,120円
Officeあり/1TB SSHD: 197,640円
Officeなし/128GB SSD: 166,320円
Officeあり/128GB SSD: 186,840円
※税込価格。CPUはCore i5、RAMは4GBの場合
一方量販店モデルRX73/Vはビックカメラで予約注文を受け付けており、Core i3に1TB HDモデルが税込み172,573円、Core i5に256GB SSDモデルが税込み204,973円(ともにポイント10%つき)となっています。
スペック表を見るとビジネス利用ではカスタマイズ余地の大きい直販モデルが、プライベート利用では面倒なことを考えずになんでもついてる量販店モデルがよさそうに思われます。コスパについては、他の東芝製品と同様、スペック表の上の方、つまりCPUやRAMのところだけ見ると割高に見えますが、マグネシウム合金製で過酷な耐久テストをクリアした頑丈な筐体や4K出力が可能なモニター、そして光学ドライブがついていながら軽量であることなどを踏まえれば決して高くはない、と思います。
4.関連リンク
dynabook RX73/V:東芝公式サイト
RZ73/V 2016夏 Webモデル 13.3型 ドライブ内蔵:東芝ダイレクト