Amazonが電子ブックリーダーのニューモデル、Kindle Scribeを発表しました。既存のKindleシリーズとは「別格」とも言える10.2インチサイズの大型端末で、シリーズ初となる「手書き入力」に対応します。
1.Kindle Scribe 概要
これが公表されているスペックです。KindleシリーズはBOOXタブレットやAmazon FireタブレットのようにAndroid(Fire OS)は搭載していません。そのため、サイズ感的にはBOOX Note Air2 Plus(10.3インチでAndroid搭載)に近いですが、「できること」は異なります。
とは言え、従来のKindleシリーズよりも機能性は高くなっており、特に「ペン入力可能」という特徴があります。
電子書籍に手書きの付箋をつけたり、
ノートやToDoリストの作成などが可能です。…ということはアプリが入っているわけですね…。
また、PDF等の書類を取り込んで手書きメモを書き込みこともできます。対応するフォーマットは「PDF、DOC、DOCX、TXT、RTF、HTM、HTML、PNG、GIF、JPG、JPEG、BMP、EPUB」ということなので、Word文書(DOC、DOCX)やHTML、画像ファイルも取り込めますね。
で、ペンですが、購入時に「スタンダードペン」と「プレミアムペン」を選べます。いずれもペアリングや充電は不要で、 Kindle Scribe本体にマグネットで取り付けられ、手書き文字の太さ調整、マーカー、消しゴム、元に戻す、などの多様な機能を備えています。
プレミアムペンはカスタマイズ可能なショートカットボタンを搭載、消しゴムやマーカー、付箋追加などの機能の割り当ても可能です。なお、筆圧対応については不明です。
もちろん電子ブックリーダーとしての品質も高く、色調調節ライト、明るさ自動調節機能付きのフロントライトも装備しています。解像度も300ppiと高精細で、画像やグラフなどもきれいに表示できると思います。
サイズ感もいいですね。厚さはわずかに5.8 mm、重量も433 gと軽量です。また、この画像を見ると左ベゼルが太くなっていますが、これは「左手で持つ」ことを考慮したものだと思います。ちなみにBOOX Note Air2 Plusでも同様に左ベゼルが太くなっています。
2.Kindle Scribe 価格など
Kindle Scribeは11月30日の発売予定で、9月30日現在すでにAmazonで予約販売がスタートしています。価格は税込み47,980円から、となっています。
Android OSを搭載するBOOX Note Air2は67,800円、Air2 Plusが72,800円なので、Kindle Scribeの最低価格(16GB版)はそれらとの比較では安いですが、「できること」が異なりますので一概には比較できません。個人的には「すでにKindleを使いこなしている人のグレードアップ用」というのがピンときますね。
3.関連リンク
Kindle Scribe:Amazon
コメント
KindleやFireはAmazonのコンテンツのViewerという位置付けだと思っていたので入力デバイスを売ることは正直驚いた。でもAlexaは入力デバイスか…
ペン入力は付加価値にすぎないでしょう。
読書をしているとメモしたくなることはよくあるので、そういう用途を想定したものだと思います。
まかり間違っても、これでお絵かきしたり、議事録を取ったりするものではないでしょう。
あくまでも「最高の読書デバイス」であって、その機能として「ペンによるメモ機能」が追加されたってものだと思います。