低価格なWindows PCやAndroidタブレットを手掛け、最近はゲーミングデバイスの取り扱いにも積極的なKEIANが、10.1インチのWindowsタブレット(2 in 1)を発売します。この製品は以前ご紹介した「KIC104-BK / KIC104HD-DN」と同一筐体と思われますが、OSがPro版になっているという特徴があります。
1.スペック
OSがWindows 10 Proである、という以外は従来モデルと同一スペックで、清々しいまでのエントリーマシンと言えますね。CPUは「往年の」Atom Z8350です。RAMとストレージは4GB/64GB eMMCなので、2020年現在、Windows 10を使う上ではミニマムな容量と言えます。ただし、以前の「ストレージ32GB」のように、Windows Updateのたびに容量をやりくりしなくてはならない(というか、無理ゲーとも言えます)わけではなく、PCとしてちゃんと使えるレベルです。
このCPU、RAM、ストレージの組み合わせだと、普段Core iプロセッサー搭載のPCを使っている人は、特にキーボードを接続して資料作成なんかをする場合に「もっさり」と感じられると思います。ただし、タブレットとしてタッチ操作で使うぶんにはそれなりに快適に使えるでしょう。上に「清々しい」と書きましたが、過度の期待をせずに使えば悪くないと思いますよ。
ディスプレイは10.1インチのIPS液晶で解像度は1,280 × 1,200とやや低めです。ただ、CPU性能が高くないので、むしろこのくらいの解像度のほうが負荷がかからなくて使いやすいかもしれません。
入出力ポートは10.1インチタブレットとしては並くらいです。と言っても十分なものとは言えず、ポートの規格もmicroとなります。ただし、DC-INが別についているという点とキーボード側にUSB 2.0ポートがありますので、最低限の拡張性は備えていると評価できますね。
サイズは低価格なWindowsタブレットとしては標準的かと思います。でもこのサイズ感、もう何年も変わってないんですよね。
2.筐体
タブレット本体です。ご覧の通りベゼルは決して細いとは言えないです。というか、繰り返しになりますけど、低価格帯のWindowsタブレットって、もう何年もデザインが変わってません。右側にWindowsのロゴがありますが、これはWindowsキー(センサーボタン)だと思います。
キーボード接続時の天板、またタブレットの背面です。ご覧の通りブラック一色で、ポートの説明アイコンが付いています。筐体素材はおそらくプラスティックでしょう。この製品はキーボードが付属するデタッチャブル2 in 1で、ヒンジがありますので、キーボード接続時はノートPCとほぼ同様の使用感となります。
横持ち時の上下面です。画像上が上面ですが、電源ボタンと音量ボタンがあります。また、下面にはキーボード接続用のコネクターがついています。
左右側面です。両側にスピーカー穴らしきものがありますが、メーカーのスペック表に「1W × 1」と明示されていますので、実際にはモノラルスピーカーです。入出力ポートはDC-INも含め右側面に集中しています。
付属のキーボードです。「64キー 日本語キーボード」と開示されていて、確かに「かな印字」もありますが、Enterキーの周辺は英語配列っぽさが出ていますし、よく見ると右側にSHIFT、ALT、CTRLキーもありません。ただし、この製品は10.1インチでサイズの制約もありますし、価格も低く抑えられているので、このへんは仕方のないところかと思います。
3.価格など
KEIAN KIC104PRO-BKは4月24日入荷予定とのことで、KEIAN直販サイトでは予約販売がスタートしています。4月16日現在の価格は税込み32,800円です。日本メーカー製品でキーボードが付属する2 in 1がこの価格というのはとても魅力的だと思います。というか、競合製品がほぼ姿を消してしまっている状況なので、仮に文句があったとしても言いにくいです。
ここのところ「テレワーク」というのが脚光を浴びていますが、この製品の場合はテレワーク用というには少々スペック面で厳しいところがあると思います。Web会議とかビデオチャット用のサブPCとして使ったり、Pro版OSを生かしてリモート操作して遊んだり、といった使い方が楽しそうです。サブ機としてならいろんな使いみちが考えられるんじゃないでしょうか。
4.関連リンク
2in1 タブレット PC Windows 10 Pro 64bit KIC104PRO-BK:KEIAN DIRECT
コメント
右側の Shift Alt Ctrl は良いとして、Delete が無いのは気のせいでしょうかね?というか、右上のキーを Fn 同時押しで Delete になる「1回 Del を押すたびに両手を使う」超不便仕様なキーボード…なんて事はないですよね?
こんにちは、画層だけだとよくわかんないですね。BackSpaceでなんとかしろ、ということかも。