こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。一太郎発売記念PCについてはつい先ほど「keyboard PC Limited Edition」の記事を公開したばかりなのですが、「一太郎記念」にはもうひとつ面白いPCがありました。キーボードPCをギャラクティカ・マグナムとするならこちらはギャラクティカ・ファン…、すいません、以前もこのネタ使いましたね。ちょっと疲れてるんでご容赦ください。
で、ギャラクティカ・ファントムです。記事タイトルに「スティックPC」という言葉を使いましたが、普通のスティックPCとはちょっと違ってます。
1.スペック
OSは32ビット、CPUがAtom Z8300、RAMが2GB、ストレージが32GBということなので、特に高性能ということはありませんね。低価格なスティックPCだとまだCPUがBayTrail(Atom Z3735Fなど)であることが多いので、「いくぶんマシ」くらいです。でも、この製品には面白いところがあります。
まず、カメラを内蔵しています。画素数は200万と低スペックですが、Webカメラ用途で使うことが想定されているので、これで十分だといえます。そして、このカメラ、どうやらWindows Helloの顔認証が可能のようです。ただし、ジャストシステムの製品ページにはこの件の記載はなく、この製品のおおもと、ECSの「Smart Camera」という製品がWindows Hello対応を謳っているので、ジャストシステムの製品も同じかな、と思います。
CPUがCherryTrail世代のAtomということで、スティックPCというサイズに制約のある筺体で発熱対策は大丈夫か?となりますが、この製品は冷却ファンがついていますので、少なくともしっかり考えられた構造になっていると言えるでしょう。
あと、スティックPCの泣き所であるUSBポートの数ですが、microUSBを給電専用とし、それ以外にフルサイズUSBポートを2つ(うち1つはUSB 3.0)備えているので、実用性も十分かと思います。
2.筺体
こうしてみると、鮮やかなレッドと一太郎のロゴが目を引くものの、形状は普通のスティックPCですね。
しかし、HDMI端子は奥まったところにあり、他のスティックPCのようにテレビのHDMIポートに挿して使う、という感じではありません。というかそれは出来ないですね。
このようにフレキシブルケーブル(同梱物です)を使ってテレビやディスプレイに接続することになります。ただ、画像だと端子の形状が違ってるみたいなんですけど…。製品ページにはそう説明されていました。
また、同梱物にはマウンター(本体用ヒンジ、両面テープつき)も含まれます。マウンターとケーブルを使ってディスプレイにセットするわけですね。また、この画像でカメラの位置がわかると思います。
ポート類と電源ボタンはカメラの反対側です。
実際の利用イメージです。カメラを生かすならディスプレイの上か下、ということになると思います。これは従来のスティックPCだと考えにくい配置ですよね。鮮やかな筺体色も映えるかもしれません。
3.価格など
一太郎発売記念 ECS MULTI-MOUNT PC Limited Editionはジャストシステムの通販サイト「Just my shop」で予約販売中で、配送開始は2017年2月2日の予定となっています。価格は下記のとおりです。
一太郎/ATOKユーザー優待価格: 17,798円
ジャストシステム製品ユーザー優待価格: 17,998円
一般価格: 21,384円
※すべて税込み
いまやスティックPCは1万円を切る価格で購入できますので、それらと単純比較してしまうと、この製品が高く感じられます。しかし、CPUがCherryTrail世代のAtomであること、カメラを内蔵していること、冷却ファンがついていること、そして一太郎モデルであることを考えれば、決して高いとは言えません。
個人的にはWindows Helloの顔パスがちゃんと使えるか、ということに最大の関心がありますw いやね、どうしても欲しいんですよ、この機能。多分大丈夫だと思うんですが、製品ページにその記載がないのでちょっと心配。