こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。最近FRONTIERの製品を紹介する機会が少しだけ増えているような気がします。FRONTIERは日本では老舗のBTOパソコンメーカーで、現在はヤマダ電機グループの一員となっています。そのため、ヤマダ電機で実機を展示しているケースも少ないながらあります。そんなわけで、BTOパソコンメーカーとしては実力と信用力が非常に高く、本来もう少しあちこちに製品情報が露出していてもいいメーカーだと思います。
あと、そもそも激安品が大好きなウインタブが喜んで記事にしているということは、ここの製品がかなり割安である、ということも言えます。今回紹介する「XNシリーズ」は全くの新製品ではなく、既存モデルのマイナーチェンジ版(あるいはモデル追加)となりますが、もともとコストパフォーマンスが極めて高い上に、実質的に値下げになっています。なお、「XNシリーズ」については、2017年5月に新製品として発売された際にも紹介記事を書いていますので、そちらもあわせてご覧ください。
FRONTIER XNシリーズ ー 15.6インチ、GTX1060を搭載して税抜き134,800円から!ハイスペックでお買い得なゲーミングノート
1.スペック
ハードウェアの基本スペックは変更ありません。FRONTIERはBTOメーカーなので、注文時に構成の細かいカスタマイズが可能になっています。XNシリーズはCPUがCore i7-7700HQ(カスタマイズ不可)が搭載され、2017年だと「ゲーミングノートの標準」と言えます。またGPUはGeForce GTX1060と、ハイスペックなものが使われています。RAMは標準で8GB、最大で64GBまで増設できますが、GTX1060のビデオRAMが6GBありますので、当初は8GBのままでもいいかもしれません。ただし、8GBの内訳として標準では4GB × 2となっていますが、無料で8GB × 1に変更できますので、将来の増設に備えて8GB × 1にしておいたほうがいいと思います。まあ、RAMのスロットが4つあるみたいなんで、あんまり気にしなくていいか…。
ストレージは2基搭載可能です。ベースモデルはHDDのみ、もしくはSSDのみとなりますが、ゲーミングノートなので小さめのSSD(もちろん予算があれば大容量の方がいいです)プラスHDDという構成がおすすめです。なお、今回追加された製品は標準では1TB HDDのみとなっています。
あと、ディスプレイはIPS液晶のFHD解像度です。タブレットやスマホと違い、ノートPCではメーカー側で液晶方式をきちんと開示してくれないケースが多く、IPSなのかTNなのかすごく気になる場合がありますが、この製品の場合はIPSと明記されているため、タブレットやスマホと同様、視野角が広く発色のいいディスプレイであることがわかります。
入出力ポートはかなり充実していて、USB Type-Cポートも2つあります。またWi-Fiももちろんa/ac規格に対応しますので、ほぼ不満はありません。ただし、光学ドライブは付属せず、カスタマイズによっても内蔵することはできません。
あと、バッテリー稼働時間は「2時間」と非常に率直な数値(w)になってますね。要は緊急時以外は電源に接続しとけ、ということです。また、メーカーのスペック表が非常に細かく、Windows OSがOEM版ではなくDSP版であることもわかります(ただし、この場合DSP版であることのメリットはありません)。
2.筐体
追加された製品の外見上の変更はキーボードがイルミネーションタイプになった、ということだけです。おそらく専用のソフトウェアが付属し、好みの配色に変更できるはず(地味に白のみとか、いっそオフにするとか)です。
これが新しいキーボード。といっても配列には変更ありません。キーピッチ19 mmが確保されており、配置も素直だと思います。BTOメーカーのキーボードは概して品質がよく、この製品のキーボードも出来はいいだろうと思います。
FRONTIERのPCに多いのですが、天板は「完全無地」です。私これ、本当にプロトタイプみたいですごくカッコいいと思うんですよね。
側面とポート類の配置です。スペック表を見ればわかる通り、この製品には十分すぎるくらいの入出力ポートがついています。また、この画像以外に、背面にDC-INとUSB3.0ポートがあります。
3.価格など
FRONTIER XNシリーズ(イルミネーションキーボード)はFRONTIER公式サイトで販売中で、ベースモデルの価格は税込み145,584円です。しかし、この価格は地味に実質値下げになっていて、従来モデルだと同価格でストレージが500GB HDDだったのに対し、新モデルはストレージが1TB HDDとなっています。私から見て、ベースモデルに大きな不足感はありませんが、ストレージだけHDDのみだと少し不満で、SSDを追加したほうがいいと思いました。なので試しにストレージに275GB SSDを追加してみたら、こんな価格になりました。
Core i7/GTX1060/RAM8GB/275GB SSD + 1TB HDD:税込み159,408円
※ストレージ以外はベースモデルから変更していません
あと、RAMを16GBにしたほうがいい、ということも言えますが、GTX1060のVRAMが潤沢(6GB)なので、とりあえず購入時は8GBのままでいいんじゃないかと思いました。
GTX1060搭載機としてはほぼ最安値クラスだと思います。ゲーミングノートは低価格なものではなく、それだけに単純に価格比較さえすればいいというものではありません。筐体のデザイン、製品の持つ世界観、堅牢性など、見るべきポイントはたくさんありますよね。でも、価格(コスパ)も非常に重要な要素であることは間違いないので、コスパ重視で購入検討するなら、この製品は有力候補になると思います。
4.関連リンク
XNシリーズ(HM175):FRONTIER