こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。テックウインドから新しい8.9インチWindowsタブレット、「CLIDE 9(以下、本機といいます)」が発表されました。販売開始は2月中旬となっています。
1.スペック
補足します。8.9インチのディスプレイサイズといえば、ドスパラの「Diginnos DG-D09IW」があり、またASUSの新しい2 in 1「Transformer Book T90 Chi(ただし日本未発表)」がありますが、Windowsタブレットとしてはまだ一般的ではありません。解像度の方は1920×1200となっていて、8インチタブレットの大半が1200×800であることを考えれば高精細になっていると言えます。CPUは最近のWindowsタブレットに最も多く使われているIntel Atom Z3735F、RAMも一般的なタブレットと同じく2GBとなっていますが、ストレージは64GBで、最近のWindowsタブレットとしては大容量の部類になります。OSは32ビットか64ビットか不明ですがRAMが2GBなので下手に64ビットである必要はないかな、と思います。
主要なスペックについて、数少ないライバル機となりそうなDiginnosと比較してみましょう。ディスプレイ解像度、CPU、RAMは両者同一、カメラの性能も無線LAN(ともに5GHz帯非対応)も同じです。異なるのはストレージ容量が本機は64GBであるのに対しDiginnosは32GBであること、逆にDiginnosはmicroUSBポート、microHDMIポートに加えフルサイズのUSBポートを備えていて、本機は一般的なmicroUSBポートとmicroHDMIポートのみであることが挙げられます。また、重量はともに約480gですが、サイズは本機の方が小さく薄くなっています(Diginnosは234 x 156 x 9.4mm)。
そして、本機のセールスポイントはSIMスロットを備えていること(3GのみでLTE非対応)で、これもWindowsタブレットとしてはこれまであまり対応機種がなかったので、ニーズのある人にはありがたい機能です。
なお、Officeのバンドルについては現時点で不明ですがスペック表にもプレスリリースにも全く触れられていないので、おそらくバンドルされないだろうと思います。
2.デザイン
現在公開されている製品画像はこの2枚だけです。デザインの方は、なにかコメントしろ、と言われても困る感じ…、要するに普通だとしか言えませんね。側面にポート類が全然見えないので、おそらくカバーで覆われているんだろうと思いますが、むき出しのままよりも製品保護上もデザイン上もメリットだと思います。普通と書きましたが、ゴチャゴチャしてたり妙にカラフルだったりというのが嫌いな人には安心できる感じですね。
3.価格
予想実売価格は税抜きで3万1800円、税込みだと34,344円となります。Diginnosが税抜きで27,760円、税込みで29,980円であることを考えると4,000円強の価格差となります。この価格差でストレージが64GBとなり、SIMスロットもついてくるので、コストパフォーマンスという点ではお買い得といえそうです。ただし、本機は「主に法人向け」の取り扱いとなるため、個人が気軽に購入できるかはよくわかりません。ちなみにテックウインド社のAndroidタブレット「CLIDE 7」「CLIDE 10」は価格.comや楽天で少数の店舗が販売しています。そして、Diginnosは8,000円(税込みだと8,640円)の追加でOffice Home&Businessをつけることができますが、本機にそのような割安のオプションがあるのかも不明です。
おそらく、「SIMスロットが必要」という人は選択の余地なく本機、そうでない人は販売時期になってから詳細なスペックやオプションを確認してからの比較、ということになるんじゃないでしょうか?そして個人的な予想ですが、春にはASUS Transformer Book T90 Chiの国内販売も決定されると思うので、9インチタブレットに関心があり、迷っている人はもう少し待ってからでもいいのかもしれませんね。
4.関連リンク
テックウインド、Windowsタブレット最新モデル「CLIDE® 9」を発売:テックウインド プレスリリース
8.9インチ Windows8.1搭載タブレット CLIDE® 9(3G081i):テックウインド 製品説明ページ