コロナウイルスの影響で新品パソコンの納期が遅れがち。お急ぎなら程度の良い中古PCが狙い目です！

こんにちは、.TAOです。新学期や新しい生活が始まる季節ということで、Lenovoをはじめ各メーカーサイトでは特別セールで50％以上の値引きの商品もあり、PCが大変お買い得となっています。ウインタブでも週末のセール情報の紹介もあり、みなさんもご承知の事と思います。

ところが、2019年12月末から中国の武漢から始まった新種のコロナウイルスの影響で、PC部品や製造ラインを中国に依存していたメーカーのPCの在庫不足が深刻な状況が発生しているようです（3月1日時点）。魅力的でコスパの高い新製品を買えるのが理想なのですが、「急いでパソコンを手配したい。」場合はとても厳しい状況と言えるでしょう。

1.値段が安くて魅力的なのに、出荷予定が6週間待ち…

私事ですが、早急にモバイルPCを1台手配する必要があったので、つい先日、Lenovoの直販サイトでLenovo Ideapad S540(14,AMD)を発注しようとしましたが、納期が6週以上先という状況で、購入をあきらめました。

この機種は、スペックと価格設定が異常なほど高コストパフォーマンスで、急いでいなければ間違いなく購入していましたが、今回はやむなく断念。

値段が少し高くなりますが、デザインや筐体の軽さがもっと魅力的なS540(13,AMD)なら、自分のこだわりと所有する満足感を満たしてくれそうな機種です。こちらの納期は２～3週間程度で出荷となりますが、予定通り出荷されるか少々不安。

コロナウイルスの影響で中国の経済がストップしたような現状では、通常の物流に戻るまでにどれ程の期間が必要になるのかまったくの不透明と言わざるを得ません。この時期に、早急に新しいPCが欲しい場合は、カスタマイズなしで在庫がある機種に限定しなければならないようです。

即納品限定で機種選択では悔しい気がして

納期だけの問題なら、即納品に限定して機種選択すればよいのですが、「せっかく購入するのに、納得のいく魅力的な製品を選べない。」のはとても悔しく、なんだか負けた気がしてしまいます。日頃ウインタブの記事で、「品質が高く、スペックも良いのにコストパフォーマンスの高いPC」を知ってしまったが故に、値段に対する品質へのハードルが高くなってしまっているのが災いしているのでしょうかね、予算の関係もありなかなか購入する機種を選べずにいました。

中古PCという選択もアリ？

「新品を購入しようにも在庫がない…、ならいっそ中古PCを探してみるか。」

中古PCなら選択肢が多様にあります。ですが、個体差が大きくて筐体の状態・程度の見極めが非常に難しくなります。実際に店頭に足を運び、自分の目で状態を確認して納得した上で購入するのがベストだと思いますが、田舎に住んでいる私には到底無理な話なので、どうしてもネットで探すことになります。

2.中古モバイルPCを探さがすならここは押さえよう

●整備・クリーニングが行き届いていて品質管理がしっかりしている
●筐体の状態を詳しく説明していて、実際の写真がアップされている
●バッテリーは消耗品なのである程度割り切りが必要
●バッテリーの交換パーツが流通している機種なら安心
●スペックはCPUはCore i5以上、メモリー８GB以上でストレージはSSD、画面はFHD、USB Type-C(PD対応)、モバイル用途を考え、重量1.5kg以下である

スペックについては少し欲張っていますが、中古なので自分の使用用途にストレスフリーなスペックを選びたいところです。また、中古PCの購入にあたり、最も大事なことは「信頼できるショップを選ぶこと。」これに尽きるかもしれません。トラブルなしで気持ちよく購入したいですものね。

狙い目は3~4年落ちの法人モデル

発売して1年内のものは、新品の定価と比べると安いものの、メーカー直販のセール価格より高い場合があるので、あえて中古で探すメリットがないように思いますが、現行モデルにこだわるのであれば、発売から丁度1年くらいのモデルの展示品落ちが狙い目かもしれません。

発売から3～4年位の法人モデルは、価格的にも安くてたま数も多いので、状態の良いモノを選んで購入出来ればコストパフォーマンスがとても良く狙い目だと思います。

CPUは第6世代のi5が狙い目

Passmarkより

この時期に搭載されているCPUは、Core i5の第5~6世代辺りになると思うので、処理能力は問題ないレベルです。それに4GB（できれば8GB）以上のRAM、さらにストレージがSSDならバリバリGAME派でもなければ不満をおぼえる事はないでしょう。

Core i5-6300Uだと、最近のエントリースペックのモバイルPCによく搭載されているCeleron N4100と比べると約2倍の処理能力（ベンチマークスコア）がありますし、最近のミドルスペックでよく使われているAMD Ryzen 3 3200Uとほとんど変わりませんから処理能力に心配はないと思います。

4万円以下ならエントリースペックPCよりお得感あり

普通に4万以下のモバイルPCを探すと大抵はCPUがCeleron系になってしまいますが、中古PCの同価格帯でなら、年式にもよりますがCore i5位のCPUがチョイスできます。エントリースペックのモバイルPCを買う値段で、数段上のスペックが選択できるのは中古ならではですよね。一考の価値はあると思います。

中古PCで気になるのはバッテリーの劣化

4年落ちなら発売当時の稼働時間の50%くらいまで劣化が進んでいると考えておく方が良いでしょうね。Let’sNoteだと、取り換え可能のバッテリーパック式なので別途購入できて安心感があります。それ以外の筐体の薄いモバイルノート系は、内蔵バッテリーのものが多く交換が難しいですが、法人モデルだとネットで交換用バッテリーが売られている場合がありますので、近くのパソコンショップに相談してみると、案外安く交換してくれるかもしれません。

比較的流通量が多く値段も手頃な機種(2020年3月現在)

TOSHIBA dynabook R63/D　2017年6月発売

TOSHIBA製品紹介サイト

CPU: Core i5 6200U(2.3GHz)
RAM: 8GB(4GB+4GB)PC3-12800
ストレージ:256GB(SSD)
ディスプレイ:13.3インチ / FWXGA(1366×768)
OS:Win10 Pro 64bit
サイズ:316 × 227 × 17.9 mm ( 1.199 Kg )
中古価格:4～6万円

流通量が多いDynabook系は、末尾のアルファベットで発売時期が違うのでスペックの違いに注意が必要。外見の傷やへたりが気にならなければ格安で手に入れることも可能。 画面の仕様は選択式なのでFHDのモデルもあります。

私が勤務している会社の支給ノートPCがこれで、毎日利用していますが、なかなかスタイリッシュで良いですよ。ビジネスモデルだけありポート類も充実しているので、外部モニターとワイヤレスキーボードを繋いで省スペースデスクトップとして使うのもアリです。

Panasonic Let’s note CF-SZ5　2016年1月発売

Panasonic製品紹介サイト（2016年10月生産終了モデル）

CPU:Core i5 6300U(2.4GHz)
RAM:4GB(オンボード)DDR3
ストレージ:128GB(SSD)/320GB(HDD)
光学ドライブ:DVDスーパーマルチ/なし
画面:12.1インチ / WUXGA(1920×1200)
OS:Win7 Pro 32bit/Win10 Pro 64bit
サイズ:283.5 × 203.8 × 25.3 mm ( 0.929～1.115 kg )
中古価格:4～5万円

流通量の多いLet’sNote系も、外見だけでは発売時期を区別するのが難しい安定の筐体デザインなのでスペックの違いに注意が必要。流通量が多い分値段のふり幅も広め。安いものは塗装はげや傷が多いので、発売年度と型式を調べておいて、程度の良いものからチェックしていくのがお勧め。バッテリーパックが脱着可能なのはGOOD！

Let’sNoteは4年間の長期保証が切れるモデルがまとまって流通する事が多く、今はCF-SZ5辺りが狙い目でしょう。画面の解像度が高いところも見逃せません。

私の一押し、いま中古モバイルPCを買うならこれでしょう

HP EliteBook Folio G1 2016年 6月発売

HP製品紹介サイト（2019年8月販売終了モデル）

CPU:M5-6Y54(1.10GHz)
RAM:8GB
ストレージ:SSD 256GB
画面:12.5 FHD
OS:Win10-Pro 64bit
サイズ:292 × 209 × 12.4 mm ( 0.970 kg )
中古価格:4～6万円

個人的にとても気になっているモデルです。このひとつ前のモデルEliteBook Folio 1020 G1もよいのですが、CPUもスペックアップしていてType-Cからの充電となるこのモデルがデザインも良くておすすめです。メタリックボディーで質感も良く、中古PCにありがちな塗装はげの心配がいらないので、中古でも使い古された感じが少ないのも良いところです。CPUが M5-6Y54と若干見劣りしますが、ファンレスになるので静穏性が高く、ファンのヘタリの心配がないので逆にお勧め。

とても薄い筐体なのに米軍調達基準(MIL-STD)をクリアしているところも、ヘタリの気になる中古PCとしても高ポイント。

まずは購入するショップを選ぼう

中古PCは個体差が大きいので、ショップ選びが肝心になってきます。 地方でネットショッピングしか方法がない私のような人は、現物を確認することは困難なので、サイトの情報だけが頼りにとなります。そのショップがどういったポリシーで商品を扱っているのか、実際に購入した人の評価なども参考にショップを選ぶ事が大切となってきます。

発売当時のレビュー記事を参考に機種を絞り込む

中古PCなので当然モデルが古いものとなりますから、発売当時のレビュー記事がとても参考になります。ウインタブでも過去に多くの実機レビューや紹介記事を上げていますので、サイトの検索窓に機種名を入れて検索してみて下さい。スペック表だけでは分からない事が見えてきてとても参考になります。

3.まとめ

中古PCの良いところは、発売当時は値段が高くて買えなかったものが、中古ではあるけれども非常に安く買う事が出来るところが魅力の一つでしょう。原価が高いので、スペックが高いことはもちろん、筐体の質が高いことも良いですよね。 もちろん良いことばかりではなく、同じモデルでも程度のバラツキがあるので中古ショップで保証や交換サービスがあるところが安心です。ショップによっては1年無償保証をつけてくれるところもあるので、海外系メーカーのサポートより頼りになるかもしれません。

自分が中古PCを探していた事を発端に書き始めた記事でしたが、結局私は何を買ったのか…。

はい、しっかり購入しましたよ。

HP EliteBook Folio G1を「りゆーすクン」で、消費税・送料込みで39,800円でした。決め手はスタイリッシュなデザインなのにMILスペックの剛性があり軽量、AC電源がType-Cであった点ですかね。個人的にこういったのが好きなんですよ、結局のところ。まだ手元に届いていませんが、今から楽しみにしています。

いかがだったでしょう、モバイルPCを購入する一つの選択肢として中古PCもアリだと思うのですが、中古PCの世界は潜りだすと深いので、楽しいですがくれぐれも溺れてしまわないようご注意を…。

4.関連リンク

おすすめの中古パソコンショップ

Be-Stock：老舗の中古PCショップで品質管理がよくPCは1年間の無償保証があり、購入後10日以内の交換サービスもあります。筐体の状態の説明もしっかりしていて中古PCを買う場合のリスクを最低限にすることが出来ます。
りゆーすクン：DiSテサービス＆サポート(株)の技術サービスの一つとして運営している中古パソコン販売サイトで、徹底した再生工程で安心できるリユース製品を扱っています。品質が良く値段の安い掘り出し物が見つかりやすいショップです。(今回私はここから購入しました）
ジャンクワールド：(株)アールキューブのデジタルバリューストアとして中古PCの販売をしているショップです。取り扱うPCは2万円以下のものが多く、外見にこだわらずとにかく安いものを探すならおすすめです。Y!ショッピングでユーザー高評価ストアでY!ショッピング経由で購入するとポイントやPayPayボーナスライトが付きお得感があります。30日間の保証あり。