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iPhone4Sで音楽を聴こう!オーオタが活用法を考えてみた

iPhone 4Sをオーディオプレーヤーに
2011年に発売され、もはや9年前のスマートフォンとなったiPhone4S。様々な面で時代を感じる端末ですが、その小さなボディには愛らしさが詰まっています。そんなiPhone4Sを押し入れや棚の中にしまい込んだままだったりしませんか?この令和の時代にも活かしたくありませんか!ポータブルオーディオが好きな筆者がその方法を模索してみました。コイツで音楽を聴きましょう。結構イケます。

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ウインタブ注:この記事はライター候補の方に執筆していただいたものをウインタブが校正した上で掲載いたします。あらかじめご了承ください。

1.スペック

iPhone 4S
まずはスペックから。iOSは最終が9.3.6。まだ32bitのアプリが使えた頃のバージョンですね。懐かしいアプリを使いたいがためにこの端末を押し入れから引っ張り出してくることもあり得るんじゃないでしょうか。CPUはApple A5プロセッサ。現在最新のiPhone11に積まれているものがA13 Bionic。数字だけで二倍以上違いますね……。

Antutu回してみようかと思ったんですが、インストールはできても起動ができませんでした。スペック的には最新のゲーム類は無理ですね。当時のゲームなんかは動きます。Infinity bladeとか、Ghost Trickとか、乙女ぶれいくとか。名作ですよ。

iPhone 4Sをオーディオプレーヤーに
ディスプレイは3.5インチ。今時のスマホと比べるとかなり小さいですが、逆にかわいいですね!解像度も低いですが、サイズ感に見合った解像度という感じで特に粗さも感じません。アスペクト比も今となっては特殊ですね。Web閲覧などをするなら縦長ディスプレイは便利ですが、コンパクトならそれなりの用途があります。

RAMは512MB。メガバイトです。数字で見るととんでもないですが、使っていると数字以上のパフォーマンスを感じます。今回の主目的である音楽再生関連なら問題もないです。

ストレージは幅広くラインナップされていますが、音楽用途なら64GBが望ましいですね。ハイレゾ音源は容量食いますし、iPhoneシリーズはMicroSDでの容量拡張などできないので。

ちなみにLTE非対応です。Softbankモデルなら、mineoなど一部の格安SIMを契約すれば3Gでの利用は可能ですが、SIMサイズも主流のものよりひと回り大きかったり、SIMを利用しての運用は少々面倒です。プレイヤーとしてなら、外出先ではテザリングなどを利用するのが手軽でいいと思います。Wi-Fiは2.4Ghz帯のみ対応。

入出力はDockコネクタ。次のiPhone5からはLightningに世代交代したので、最後のDockコネクタ採用端末です。いまだに家電量販店などでケーブルが売っているのを見かけることがあるのですが、やっぱり今でも持っている人、使おうと思う人は多いのでしょうか。

iPhone 4Sをオーディオプレーヤーに

iPhone 4Sをオーディオプレーヤーに
カメラは見てもらった方が早いと思うので、iPhone8で撮影したものと並べてみました。手元にあったイヤホンを撮影。記事用に解像度を落としてあるのですが、原寸だと8はノイズが少なく輪郭も比較的はっきりしています。しかし4Sもそんなに悪い感じはしませんね。少し色が明るいですが、多少解像度を落とすとその違いは小さいように感じます。撮影は皆さんメインのスマホでやると思うので使う機会は少ないでしょうが、いざという時はこちらで代用してもいいかもしれません。

バッテリー容量は1,430mAh。特に多くはありませんが、通勤時にプレイヤーとして使うなどなら大した問題はないでしょう。古いスマホということもあり劣化はあると思いますので、互換バッテリーなど購入して交換してあげるのもいいですね。結構安価に、工具付きで入手できたりします。私も先日交換しましたが、そんなに難しくもないです。バックパネルを外すときにスライドするのですが、バッテリーが膨張していると干渉して開けづらかったので、やるなら早い方がいいかもです。

重量は、持ってみると小ぶりなサイズに対して多少重く感じるかもしれません。ぎっしり詰まってる感が僕は好きです。

2.ポタオデ的にはどうなのか?

ポタオデ、つまりポータブルオーディオですが、単体でデジタルオーディオプレイヤー(以下DAP)として利用するならそのスペックはどうなのか、という話です。

音質を左右する部品として代表的なのがDACチップ。Digital to Analog Converterの略で、デジタルデータである音源をイヤホンなどで再生できるアナログ信号に変換する役割があります。このチップの性能が良ければ、変換がより正確になったり、より質の良い音源も処理できるようになります。いわゆるハイレゾ音源です。

iPhone4Sには338S0987というチップが搭載されているのですが、これがCirrus Logic製のDACチップだと言われています。スペック的には24bit/48kHzまでの再生と、ハイレゾの規格に最低限対応はしていますが現実的ではありません。ただ、対応させる方法はありますので、それについては後述します。

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また、出力機材には駆動力という概念があります。駆動力があればあるほど音量を取りにくいイヤホンでも十分な音量が出せたり、高スペックなイヤホンを鳴らし切れる(これは抽象的で主観的になる概念なので気にしなくても良いです)といった効果があるのですが、iPhone4Sは一般的なイヤホンを使うなら充分ですね。僕はFAudio Passionというイヤホンを使うことが多いですが、半分以下の音量で問題ないです。

音質はすっきりめで、声が映えて聴きやすい音です。サーっというようなホワイトノイズも少ないです。ポップスやアニソン、ロックなどは楽しく聴けると思います。

3.Apple Musicが使えます

ここまで書いてきた通りレガシーな要素が多い端末ですが、近頃主流のストリーミングサービスの一つであるApple MusicにOSレベルで対応しています。

iPhone 4Sをオーディオプレーヤーに
最新のiPhoneとはデザインが違う箇所も多いですが、機能面では同じことができます。かなり古くなってしまったはずのものが、現代に生きるサービスに対応しているのって、すごく面白いですよね。

Apple Musicのいいところのご紹介なんですけど、機能の一つにiCloud ミュージックライブラリというのがありまして。これを利用すると、PCにiTunesがインストールされていれば、そのライブラリの曲を全て自分専用のクラウドにアップロードしてくれるんです。アップロードされた曲は、Apple Musicを利用している端末なら提供されている曲と同じようにストリーミング視聴することができます。これを利用すれば現在配信されていないような曲、アニソンや声優ソングなどもストリーミングが可能。もちろん適時オフラインで聴くこともできます。スマホの容量もかなり浮きますので、そこにハイレゾぶち込んじゃいましょう。最高ですね。

4.ハイレゾ聴くならポタアンを繋ごう!

iPhone4Sにハイレゾ入れても結局聴けないんじゃないか、と思いますよね。それを可能にするのがポータブルアンプ、略してポタアンです。これをiPhoneに繋げます。アンプといえば本当はアナログ信号を増幅させて音量を上げる機械なのですが、持ち運びを考慮されたポータブルなものにはDACが内蔵されているものが多いです。上で書いた、再生できる音源のスペックを左右する部品ですね。DACとアンプだけ搭載したオーディオのための機械なら当然質のいい部品を使っていますので、それをうまく使えばいい音で聴けちゃうわけです。

注意点としては、iPhoneに対応しているものでないと音が出ない場合があったり、特殊な接続方法を求められる場合があるってことですね。対応しているものを選べば問題ないです。

まず、ハイレゾ再生が可能なアプリをインストールする必要があります。ハイレゾ再生用アプリに音源を入れて、ポタアン経由で再生する感じです。有名なものだとONKYO HF Playerでしょうか。iPhone4Sでも普通に動いてくれました。

HF Playerには有料版が存在し、無料版だと8曲までしか音源を追加できないようです。お試しなら十分かも。

iPhone 4Sをオーディオプレーヤーに
これは僕が愛用しているポタアン、OPPO HA-2SEです。スマホ一台分のサイズにスマホ一台分のバッテリー、そしてオーディオのためだけの回路を詰め込んだすごいやつです。生産は終了していますが、中古2万切ってるので結構狙い目かも。当然iPhoneの接続にも対応しています。MFi認証取得済みです。

iPhone 4Sをオーディオプレーヤーに
この組み合わせの場合、Dockケーブルで直接繋げばOK。アナログ接続とデジタル接続、二つの接続方法があります。スマホのイヤホンジャックからアンプのライン入力用ジャックに繋げば、アンプ部分のみ使用のアナログ接続。DockコネクタからUSBで繋げばデジタル接続になります。デジタル接続なら、iPhone内蔵のDACやら何やら使わず直接データをポタアンに転送できて、ポタアンのDACなどを使用できます。言ってしまえば4Sじゃなくてもポタアンにデジタル接続すれば音は良くなります。

iPhone 4Sをオーディオプレーヤーに
ポタオデのオタクはこんな感じにバンドで束ねて重ねたりします。デザイン的に、iOS端末とHA-2SEは親和性高いです。ケーブルはもっと短いものが売ってると思うので、そうすればもっとコンパクトですかね。

こんな感じでトランスポートとしての利用なら、まだまだiPhone4Sも使えるんじゃないかと。iOSのインターフェースはやっぱり使いやすいですし、スピーカーのような据置型の環境用にもデジタル接続用のアイテムが売っていたりするのでいろいろな環境で活用できそうです。

言い忘れてましたが、Apple Musicやその他サービスでもポタアンは利用できます。ハイレゾ音源は持ってないけど今も聴いてる音楽をもっと高音質で聴きたい!という場合にも使える手法です。

5.まとめ

iPhone4Sは新しい機種ではないですが、使ってあげたいと思うような魅力、そして思い出の詰まっている機種です。ぜひプレイヤーやトランスポートとして活用したり、たまには昔遊んでいたゲームを起動してみたりすると楽しいと思います。

また、今回紹介したアレコレは他の端末で試しても面白いと思うので、ぜひ。皆さんもしまい込んでいたiPhoneでハイレゾデビューしてみてください。

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コメント

  1. なお より:

    大変楽しかったです
    けれど使用するのならxperia(できれば compact系)のほうがよかったのかもしれません
    あっちだとハイレゾ対応ですし、sdxc対応のは簡単に大容量になるので
    投資がヘッドホンだけで済みますし