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独断と偏見で中華通販サイトを比較してみる - Banggood、Gearbest、Tomtop、Geekbuyingを使ってみて

独断と偏見で中華通販サイトを比較
こんにちは、natsukiです。前回に引き続き、数年間使ってきた経験からの中華通販サイト入門記事です。個人的な経験と関心に基づくきわめて主観的な記事であることは、あらかじめご承知おきください。今回は、比較的性格の似通ったBanggood、Gearbest、Tomtop、Geekbuyingの4サイトを比較してみようと思います。いずれも、電子ガジェット系を主力とする通販サイトで、国際的な支払い代行会社である「PayPal」を利用しての決済が可能で、楽天のような様々な出品者がいる「モール形式」ではなく、すべての商品にそのサイトとしての均質なサービスが受けられることが特徴です。

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もちろん、私が自分の関心で見た範囲のことなので、今回の記事に公平性はありません。断言!!(笑) 実際に使ってみれば、それぞれ人によってまったく違った評価になると思います。変化の激しい業界でもあるので、半年もすればまた評価が変わってくるかもしれませんし。そもそも、今回比較する4サイト以外にも中華通販サイトはたくさんあり、その中でなぜあえてこの4つかというと、単純に、私の買い物経験があるからというだけです。興味のきっかけとして、軽ーく読んでください。

なお、私の遍歴としては、はじめGearbestが多めで、その後、Tomtopに比重が移り、現在はBanggoodがメインになっています。あと、Aliexpressもよく使いますが、そっちはサイトの性格が異なるので別枠で。それぞれのサービス品質については、いろいろ意見があるでしょうが、私個人の買い物経験の範囲内では、Gearbest、Tomtop、Geekbuyingについては、幸いにして何らかのトラブルを経験したことがないため、比較評価はできません(箱が潰れているとか配送に1ヶ月以上かかった程度の、海外通販であれば織り込み済みのものは除きます)。Banggoodでは、先の記事でも一部を取り上げたように何件かやりとりしていますが、これは単純に注文件数が多いためと、だんだん慣れてくると図々しくなって(笑)、少しのことでも問い合わせるようになったためです。

1.Banggood ― 現在私がメインに使っている海外通販サイトです

独断と偏見で中華通販サイトを比較
前回の記事で詳しく紹介しましたが、私がいちばん多く買い物している海外通販サイトです。サイト、アプリ、ともに日本語対応もしています。

まず、価格競争力という点では、「旬な製品」をしっかり抑えている感があります。とりあえずの価格の基準にできる安定感はありますね。

品揃えも豊富です。よく見ると、不得意なブランドもそれなりにあるものの、売れ筋は抑えているので、普通に使っている分には品揃えについて不満は出にくいでしょう。私が見ているかぎりの得意分野としては、科学キット系とドローン関係のラインナップが、特に充実している感があります。ドローンは、他の通販サイトも力を入れているジャンルですが、Banggoodの場合は自社ブランドのEachineが、完成品以外にも各種のパーツを幅広くとりそろえているので、パーツ面で非常に強いです。

サービスの特徴でいうと、公称配送期間3~9営業日の「Japan Direct Mail」が無料や少額で利用できる製品がけっこうあり(1,000円越えくらいからぱらぱらと、3,000円越えくらいでそれなりの数)、実際、この配送サービスだと繁忙期や中国の大型連休とぶつからなければ1週間から2週間以内くらいには届けてくれるので、これはどうしても配送時間がかかりがちな海外通販としては嬉しいところです。お、これも無料で使えるじゃんラッキー、と感じることが多いと思うくらいの頻度なので、過度な期待は禁物ですが。

価格競争力、品揃え、全体的なサービス品質などなど、中華通販サイトとしてはそつなくまとまっていると思います。特にこだわりがなく、とりあえずはじめるならどこと聞かれたら、現段階では、私はBanggoodをお勧めします。

2.Gearbest ― 知名度は一番? 品揃えは健在

独断と偏見で中華通販サイトを比較
今回挙げる4サイトの中では、おそらく最も早くから日本市場への進出に力を入れていたので、知名度は高いと思います。私も、中華通販サイトデビューはここでした。日本語専用サイトもありますが、なぜかアプリはいまだに日本語化されていません。

前は、価格競争力で頭ひとつ抜けていた感がありましたが、最近は他のサイトも頑張ってきて、差を感じなくなりました。ポイント制度やミニゲームっぽいものなど、娯楽的な仕組みにもいち早く取り組んで来たように記憶しています。これも、現在は他サイトも追いついてきていますけど。何かと派手なイメージがありますね。

品揃えの幅広さは健在です。個人的に多く買っているジャンルは、変換プラグとか、特殊形状のケーブルとか、マウスの形状や接続方式のバリエーション、各種保護カバーなど、安価なちまちまとした周辺機器です。こういう小物のラインナップがやたらと充実しているので、その辺はメインの買い物がBanggoodに移った今でも重宝しています。

3.Tomtop ― おもちゃ系やネタ製品に注目!

独断と偏見で中華通販サイトを比較
こちらも、それなりに堅実に幅広い品揃えで、価格競争力も頑張っています。サイト、アプリともに日本語に対応しています。

個人的なイメージは、おもちゃ系が充実しているというものです。事実、子供のおもちゃをちょいちょい買ってます。

そして私が感じるTomtop最大の特徴は、何じゃコリャというようなネタ製品を積極的にラインナップに加えてくるところですね。例えば、ウインタブの記事で扱ったものを挙げると、バケモノ巻き貝エルゴノミクスマウス「Delux M618X」や、ワイヤレスイヤホン内蔵スマートウォッチ「LEMFO M1」を扱っているのは、今回の4サイトではTomtopだけです。

プロモーションメールを受け取る設定にしておくと、けっこう変な製品を推してくるので、楽しいですよ。

4.Geekbuying ― ときどき掘り出し物があるので、侮れない

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今回の4サイトの中では、いちばんマニアックかもしれません。サイト、アプリともに日本語対応もしていませんし(自動翻訳では対応)。

ただ、「Geek」を名乗るだけあって、ピンポイントで強みを発揮するサイトでもあります。明らかに強いジャンルは、ミニPCですね。自社ブランドのBeelinkは、構成の妙とコスパの高さを両立しています。

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かつては、Jumper製品に非常に強かったイメージがあるんですが、現在はそこまででもありません。それでも、JumperやTeclastあたりで、時々やたらと安くなっているものを見かけます。印象に残っていることとして、昨年Xiaomi Mi Mix 2Sのなぜかホワイトだけが、他サイトよりも圧倒的に安い価格で売っていて、買ってしまうか次期製品を待つかでものすごく葛藤した記憶があります。最終的には、耐えてMi9を買ったわけですが。

あんまり常用するサイトではないかもしれませんが、高い買い物をする際には、とりあえずチェックしておく価値はあると思います。

5.まとめ

この記事は、前回の記事の続きのつもりで書いています。そのため、中華通販サイトの利用に関する「リスク」については省略しました。具体的には前回の記事などを見ていただくとして、大前提として、当然のことながら国内通販に比べれば様々な面でサービス品質が劣るということは、ご承知おきください。

品揃えを見て、お気に入りのサイトを拠点に情報収集しよう

中華通販サイトを利用する動機としては、「安さ」とともに、日本ではなかなか売っていない、もしくは埋もれてしまって気づかない商品との「出会い」が大きいでしょう。中華通販サイトでその商品の存在を知り、Amazonや楽天で買うというのも、よくあるパターンです。前回の記事でも、セール情報をどうやってキャッチするかという部分に相応の紙幅を割きました。

とはいっても、たくさんある中華通販サイトの情報を、いちいち調べていたらきりがありません。どこかひとつ、お気に入りのサイトを決めて、その情報を基準として、欲しい商品があれば他サイトとも比較してみる、というのがよいでしょう。で、お気に入りサイトをどう決めるかと聞かれれば、やはり「品揃え」です。それがこの記事の本題なわけですが、サイトによって案外品揃えにばらつきがあり、得意分野の違いがあります。ざっと品揃えを見て、自分が興味ある分野の品揃えがよく、また価格競争力も強いと思ったところを拠点とするとよいでしょう。はじめに書いたように、私は、Gearbest→Tomtop→Banggoodと移り変わって現在に至ります。

「PayPal」を使えば、買うのはどこでも同じ

情報収集は、お気に入りサイトを決めて行った方がよいと書きましたが、買うときはどこで買っても、システム上も、私が経験している限りのサービス品質も、たいした違いはありません。また、各サイトとも、顧客の抱え込みを計るためにリピーター優遇サービスをあれこれやっていますが、いずれも制度が複雑だったり適用規定が厳しかったりと、よっぽどのヘビーユーザーでなければひとつのサイトで集中的に買い物をしたからって、そんなにがっぽり得するわけではありません。強いていえば、ポイント制度は自分の使い方にうまくはまるとおいしいかな? ってくらいですね。

一方で、クレジットカード番号や銀行口座番号などをあっちこっちに登録するのはあまりにリスキーです。でもでも、これはPayPalアカウントを持っていれば解決です。PayPalについてはここで詳しくは解説しませんが、おそらく世界最大手の支払い代行会社で、要は、PayPalにクレジットカードなり銀行口座なりを登録しておけば、PayPalに対応している決済はすべて代行してくれるので、他に登録する必要がないというわけです。ここで紹介した4サイトをはじめ、その他の中華通販サイトも多くはPayPal決済に対応している上(Aliexpressはごく一部しか対応していないなど、すべてではありません)、メーカー直販や専門店など、PayPal決済は通販サイトに限らず、かなり幅広く使えます。

欲しい商品をみかけて、特にそれが高額な場合は、いくつかのサイトを見比べ、価格や配送期間などを比較してよさそうなところで買えばいいわけです。

また、こういったことから、海外通販サイトで買い物をするならPayPal決済は絶対と考えてもいいくらいでしょう。最近流行りだしたコンビニ決済は、一見、一回こっきりでカードも口座も使わず決済できるので手を出しやすいですが、なにしろある程度のトラブルは織り込み済みの国際通販のこと、返金など追加の決済が発生する可能性はそれなりにあり、その際に面倒なことになりがちため、個人的にはあまりお勧めできません。

以上、繰り返しになりますが、各サイトの評価は、私の個人的な関心と経験、つまるところ偏見に基づくものであり、一切の客観性や公平性がないことは、あらためてお断りしておきます。あくまで、ちょっと刺激的な買い物ライフの、ひとつのきっかけとしていただければ幸いです。

6.その先の、リスクの海へ……

さて、国内通販サイトと比べた中華通販サイトの「安さ」というのは、我々日本国内の顧客からすれば、サービスや商品品質のリスクの分安くなっているという考え方もできます。結果的にどっちが得かというのは、各自でご判断ください。

で、今回の記事で紹介したような通販サイトのさらにその先には、より大きなリスクとひきかえに、より安くより突拍子もない商品と出会える世界が広がっています。

例えば、クラウドファンディング。もちろん、プロジェクト自体が実現するかどうかも不透明だからこそのファンディングです。あるいは最近、特に中華中小メーカーで、明らかに一般販売が決まっている製品をクラウドファンディングに出品するという手法が流行っています。これは、そういう宣伝手法の一環であるとともに、あわよくば出資者をデバッガーとして利用するという側面もあります。当然、出資者は、こういったぽしゃる可能性の極めて低いプロジェクトであっても、商品が速く手に入ったり(場合によっては一般販売より届くのが遅れたということすらあるわけですが)、安く手に入ったりするのとひきかえに、そういったリスクがあることは織り込み済みで出資しなくてはいけません。あくまで「出資」であって、「購入」ではないわけですからね。

例えば、Aliexpress。信頼性の高い出品者が多数いる一方、明らかにその画像やスペックはおかしいというものや、もうほんと様々な意味でリスキーな製品もゴロゴロしています。「こんなんまともな商品のわけないじゃん!」と爆笑しながら買い物するのは、サイコーに楽しいものです。

ところで、先述のPayPalは決済に関するトラブルの仲介も行ってくれます。そのため、はじめからリスキーと分かっている決済には使えない可能性が高いです。そういう意味でも、PayPal決済が使えないような買い物は、ワンランクリスクが上がるということです。クラウドファンディングは、たいてい、使えないか一定の制限がかかります。Aliexpressでも、ほとんど使えません。

ある程度海外通販に慣れてきたら、次のステップとして、そういうバクチな世界をのぞいてみるのも一興ですね。なあに、そのうち我慢できなくなりますよ。くっくっく……

7.関連リンク

Banggood
Gearbest
Tomtop
Geekbuying
PayPal

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コメント

  1. 食指が動かなかったけど、見てみようかな・・・
    気をつけるべき点ってありますかね。

    • natsuki より:

      新たな世界へようこそ。
      注意点は、大体前回の記事で書きましたが、特にという点なら、
      ・「PayPal決済」推奨。
      ・乱暴な配送は織り込み済みで。
      ・なんかあったら、押しの強さは大切(分かりやすい動画も?)。
      あたりですね。
      定番ですが、まずは周辺機器あたりから攻めてみると、比較的安価で、変なものがあって、輸送で壊れにくいものが多いのでいいかもしれません。

  2. 匿名 より:

    自分はUMPCはGeekbuyingが一番安くて在庫も速いからGeekbuyingメインだな
    Banggoodは部屋で飛ばすヘリコプターおもちゃ買ったくらい
    GearBestはwindowsタブレットはバッテリ不良で交換させたら誰かの使用済み返品品送ってきたから返金させたけどそれ以降信用出来ないから使う気が起きない

    • natsuki より:

      あ、見逃してました。たしかに、GeekBuyingはUMPC、特にONE-NETBOOK製品は強いですね。
      中華通販のトラブル対応は、いろいろな話を聞いていると、同じ会社でも対応にバラツキがあるような気もしますね。もちろん、時期や製品特性によっても違うんでしょうけども。

  3. こぷりん より:

    初期不良の対応について
    Gearbestの場合、不良品の返品は不要で、不具合の状況を動画を送れば、すぐに新品が届きました。
    Banggoodの場合は、不良品の返品が必要で、しかもEMSが使えず船便でしたので、かなり時間がかかりました。しかも通関手続きで待たされて、2ヶ月ほどかかりました。
    初期不良品はめったにあたりませんが、こんなこともあるかと、参考にしてください。

  4. 匿名 より:

    自分が使っているのはGeekbuyingとGearBest。Geekbuyingでは20回ぐらい、GearBestでは5回ぐらい買っている。
    Geekbuyingが安くて使いやすいかな。もめたこともないし。
    GearBestは一見品ぞろえ多いけど注文したら全く届かなくて問い合わせたら平気でモノがないから更に1ヵ月待つか他のものに変えるかキャンセルするか選べと返信くるのがね。
    ただ、どちらのサイトも不良品送ってきたりすることはまだないし、梱包もしかりしている。

  5. natsuki より:

    返品の要不要も、基準がイマイチ分からないですよね。もちろん、製品の特性や価格などによって、一定のマニュアルはあるんでしょうけど。
    返品にしろ、何にしろ、追加で商品のやりとりが発生すると面倒なのはその通りですね。
    いま私も、Aliexpressで買った製品がひとつ、間違った商品が届いた→クレーム→正しいのを送るよ(返品しなくてよい)
    とまでなったのはいいんですが、そもそも配送が無料配送で配送期間の目安が30~50営業日なので、現在、クレームから1ヶ月経過。気長に待つしかないです。こういうとき、海外通販はやりとりにすっごく時間がかかってしまいます。
    そういうのが起こるのは全体としてはごく一部なんですがね~

  6. natsuki より:

    Geekbuyingが意外に人気ありますね。オールマイティというよりは得意分野のはっきりしたサイトだから?
    在庫の表示ミスについては、私はBanggoodでしか経験したことなく、しかしBanggoodでは何回かあるのですが、経験している限りではいずれも遅れる出荷見込み日を伝達してきて、かつ、その見込み日通りに発送されていますね。まあ、はじめからちゃんと在庫表示を早く反映させろしろよ、という話ではあるんですが。

  7. なつき より:

    コメント失礼します。wishはどう思います?

  8. なつき より:

    コメント失礼します。wishはどう思います?
    ちなみに名前に親近感笑

    • wintab より:

      海外通販は有象無象という状況で、いまだに詐欺まがいのサイトも見受けられます。ウインタブでは担当者とコンタクトを取り、サイトの取扱製品を確認し、できればなにかひとつ実機レビューをしてからお付き合いするようにしています。wishについては特に情報がなく、いいとも悪いとも言えず、現状サイト内で紹介する予定はありません。

    • natsuki より:

      ジャンルはガジェット系という前提ですが、Aliexpressはメーカー公式ショップも多いので、海外製品の製品情報と相場をリサーチするなら、自然と、海外通販の中でもAliexpressに流れ着くと思います。
      その上で、Wishまで使うかはお好みで、という感じになるかと。
      私は、Wishは使っていません。理由は、Aliexpressに比べて、私の興味があるジャンルについてはラインナップや価格に特に優位性があるように感じられず、また、Aliexpressは割引制度が極めて複雑ながら、ヘビーユースしていくとかなり大幅な割引が可能なことも多いからで、見事にAliexpressのユーザー囲い込み戦略にどっぷりはまってしまっているからです(笑)
      いずれにしても、私は個人的には、海外通販を使う最大の理由は、純粋な損得以上に「買い物体験を楽しむ」ことだと考えているので、使って楽しい方を使えばよいのではないでしょうか。