こんにちは、個人的に、もはや日常的に買い物している海外通販サイト「Aliexpress」。このサイトは、楽天市場のようなシステムで、ただそこは海外ゆえ、実に様々な出品者がひしめき合うカオスさがあります。大手メーカー公式の出品も多く、もちろん、そういった信頼性の高い出品者から買うのが基本なのですが、個人的には、比較的零細な出品者しか扱っていないマニアックなブランドの製品や、そもそもブランドすら定かでないような珍品奇品に出会えるのも、大きな楽しみだと思っています。今回は、ここ数ヶ月で見かけた中で個人的に興味を引かれた、そういった製品を紹介してみたいと思います。
なお、タイミング的に11月のセール時期を逃してしまいましたが、これは、今回紹介する製品の多くが11月のセール時期に合わせて発売されたもので、とはいえ、大手メーカーのようにリース情報なんか出すわけもなく、これらを見つけたときにはすでにセール期間内に紹介するのが間に合わなかったという事情からです。
目次
- 0.注意事項 ― 今回紹介する製品については、マニアックなので、品質や販路の信頼性の判断は自己責任で
- 1.BATKNIGHT BK75 ― パームレストにつつまれてあれ
- 2.IINE Mouse-Pad Controller / IFYOO GTP01 Pro ― 見よ、なんたるジョイスティックとタッチパッド操作の遊技最適化結合か!
- 3.P29 パームレスト付き描画スタンド ― 描画スタンドにパームレストで安定性を重点し画力が倍増
- 4.垂直水平切り替えフィンガーマウス ― マウスなのに指に巻いている、おかしいと思いませんか?あなた
- 5.GHL BD ― 計算機にAndroidナンデ?存在そのものが正気に対する挑戦!
- 6.まとめ
- 7.関連リンク
0.注意事項 ― 今回紹介する製品については、マニアックなので、品質や販路の信頼性の判断は自己責任で
先に、注意を。今回の記事で紹介する製品は、カオスなAliexpressでこそ出会えるマニアックな製品を個人的にピックアップしたものです。それは、裏を返せば、製造メーカー、販路ともに、信頼性が確立していない製品ということです。従って、海外通販に慣れていない、Aliexpressがどういうサイトかよく知らない、という方は「購入しないでください」。
まず、製品の実際の品質のほどは未知数です。あるいは、いずれも奇抜な製品だけに、実際に手に取ってみると思わぬ落とし穴があるかもしれません。販路については、いちおう出品者の例をリンクしますが、多くが零細な出品者であり、私から見て明らかに不安要素のある出品者は避けたものの、率直に言って実際の信頼性のほどは定かではありません。また、例としてリンクした出品者以外にも多くの出品者がいたりして、どこから買うのが一番良いかということは判断できかねます。私の個人的経験から言えば、もちろん、零細と言ってもほとんどの出品者は善良で、むしろメーカー公式などの大手よりも、より柔軟に手厚いサービスをしてくれるところが多数あるのは、ときどき記事にしているとおりです。それでも、中には悪質な出品者もまぎれていますし、あるいは、おそらくは杜撰なせいか、商品が届かないというようなトラブルはまれにあります。
「こんなのがあるんだ」とウインドウショッピングを楽しむまではいいとして、実際の購入は、製品そのものや出品者を「目利き」し、Aliexpressの購入者保護のシステムをよく理解した上で、トラブルが発生したときには自身で適切に対処できるという、覚悟完了した方のみご検討ください。
1.BATKNIGHT BK75 ― パームレストにつつまれてあれ
まずは、このメカニカルキーボード「BATKNIGHT BK75」。
なんと、一見して物欲を刺激される、魅力的なギミック!そもそも、携帯に適したケースをともなうメカニカルキーボードは、「LOFREE Wanderfree」や薄型の「Nuphy」シリーズなど、極めて限られます。それが、変形機構でパームレストになるとは!ゴウランガ! なお、展開とともに自動で電源が入ります。
オシャレな遊び要素も見どころ。なんと、天板部分を交換可能。右側の2つのキーを潰してロゴを入れることもできます。実用性はもちろんありません(笑)。
カラーバリエーションからして豊富。
軸が独自なのには注意。見た感じ「行雲軸(Xingyun Switch)」はよく分かりません。HIFI的音質ってなんだよ!?。「幽藍軸(Younan Switch)」はいわゆる赤軸、「乖乖軸(Guaiguai Switch)」はいわゆる青軸に近い感じでしょうか?(余談ながら「乖乖」が何かって調べてみると色々面白い)
設定用のアプリも備えます。この他、有線/USBドングル/Bluetoothでの接続に対応、スタンドは2段階、もちろんフルカラーバックライト搭載と、構成に隙がありません。
ちなみに、ブランドの「BATKNIGHT」は、ちゃんとサイトも存在します。もっとも、記事執筆現在、メーカーサイトにはこの「BATKNIGHT BK75」のページはなく、専用アプリのみダウンロード可能な状態です。「BATKNIGHT BK75」は、Aliexpress内では非常に多くの出品者が扱っており、カラーと軸の組み合わせによって価格もまちまちです。下記に一例をリンクしますが、出品者と組み合わせによってかなり価格に幅があるので、購入を検討する場合は各自で比較検討してみてください。
姉妹品に、「BATKNGIT BK99」があります。こちらも、カバーがパームレストに変形するギミックは共通。また、メーカーサイトにちゃんと製品ページがあります。ただし「BATKNGIT BK99」の方は、天板の換装はできません。
BATKNIGHT:メーカーサイト(記事執筆現在、「BK75」の製品ページはありませんが、専用アプリのダウンロードは可能です。「BK99」は製品ページがあります。)
BATKNIGHT-BK75ゲーマーのメカニカルキーボード:Aliexpress「DIGICAT Store」(他にも多くの出品者がいますが、管見の限り、換装用の天板を売っているのはここだけのようです)
2.IINE Mouse-Pad Controller / IFYOO GTP01 Pro ― 見よ、なんたるジョイスティックとタッチパッド操作の遊技最適化結合か!
これ、どういうものかは、一目瞭然ですね。多くの3Dアクションゲームなどでは、視野やエイムがマウス操作を前提とした操作感になっていて、ジョイスティックの操作に馴染まないことがあります。それでも、ジョイパッドでプレイしたいという場合に、この製品は朗報でしょう。
裏面まで、多くのボタンを備える他、ジャイロセンサーにも対応。
この製品の有線版は、少し前からあるので、幸いにしてネット上に一定のレビュが存在します。それらを見ると、この製品のネックは、ハード面よりも、むしろ専用の設定アプリを持たないことの方にあるようです。もっとも、ジョイパッド割り当てアプリは色々あるので、その辺は探せば何とかなりそうな気もします。
Aliexpressで「IINE」のブランド名で先に販売開始されましたが、日本のAmazonでも「IFYOO」のブランド名で販売がはじまったようです。記事執筆現在では、日本のAmazonの方が安くなっていますね。
IFYOO GTP01 Pro:Amazon
IFYOO GTP01:Amazon
IFYOO:IFYOOブランドサイト
IINE Mouse-Pad Controller:Aliexpress「IINE Flagship Store」
3.P29 パームレスト付き描画スタンド ― 描画スタンドにパームレストで安定性を重点し画力が倍増
これは、描画スタンドを使ってデジタルでイラスト作成などをした経験がある人からすると、とりあえず試してみたくなる製品なんじゃないでしょうか。スタンドを使った場合って、「腕の支点」がなかなかしっくりこないんですよね。それを、スタンド下部にパームレストを設置することで解決しようというコンセプトです。
角度は、このように調整可能。まあ、実際のところ、パームレストが支点として役立つかどうかは、姿勢にもよりけりな感じはしますけど。
もちろん、普通のタブレットスタンドとしても利用可能。パームレストの分持ち上がるので、より見やすいかもしれません。
ちなみに、コイン割引でかなり大幅な割引の対象にあがる場合が多いようです。
タブレットホルダー,ラップトップ用の描画スタンド:Aliexpress「DANYCASE Official Store」
4.垂直水平切り替えフィンガーマウス ― マウスなのに指に巻いている、おかしいと思いませんか?あなた
いわゆる、「フィンガーマウス」の1つです。が、なかなか面白いギミックを備えています。
指に付けて操作するタイプの「フィンガーマウス」は、かなりニッチながら、従来から一定の製品がありました。
この製品が特徴的なのは、マウスセンサーを回転させ、指輪部分を収納して、単なる極小サイズマウスとしても使えるというところです。いや、先ほどのキーボードといい、こういう変形カラクリは無条件でテンション上がるじゃないですか!
USBドングルと、Bluetoothの両方で接続可能というのも、サイズからしたら優秀。普段使いにはどう考えても適しませんが、モバイル用に1つ持っておいてもよいかもしれません。
Bluetoothとワイヤレスのフィンガーマウス,ポータブル,水平および垂直:Aliexpress「Smart3C Store」
5.GHL BD ― 計算機にAndroidナンデ?存在そのものが正気に対する挑戦!
この製品は、11月のセール期間にはかなり多くの出品者が扱っていたものの、セール期間が終わると次々と取り扱いを終了してしまい、記事執筆現在では、どこも販売終了状態です。ということで、もう手に入らないんですが、あまりに強烈な製品なので紹介しておきます。一見、単なる計算機……に見えますが。
はい、Androidを積んでます。狂気!
動画の視聴も可能らしい。まあ、Androidなんで当然か……。
製品画像を見ると、PDFの資料を閲覧したり、カレンダーをチェックしたり等の用途を想定しているようです。
あまりにもブッ飛んだ製品ながら、幸いにして、ネット上にある程度のレビューが存在します。それらによると、やはり処理能力はお察し、タッチパッドの感度もあまりよくないようで、極めて実験的な製品のようです。おそらく、Google Playなんて入っていないでしょう。でも、そもそもが、実用性どうこうじゃないですよね!なぜこれを作って、しかも売ろうと思った?学生向けのカンニングアイテムとしての需要があるか?(笑)。
多機能科学計算機,wifi接続,5.5インチのタッチスクリーン,Android 9.0:Aliexpress「The World Online Store」(すでに販売終了のため、リンク先もじきに削除されると思います)
6.まとめ
実に、なんでもやってやろうというパワーに満ち溢れた、パンクでロックな製品ばかり。これだから海外通販はやめられません!ある程度の「目利き」が求められる世界ではありますが、だからこそ、胸躍る出会いがあるというものです。購入するかどうかはさておいても、とりあえずのぞいてみるだけでも刺激的な楽しさがありますよ。
コメント
電卓は面白そうで可能性を感じる
衝撃的な製品ですよね。年末セールで在庫復活しないかなと思いましたが、復活しないようです(笑)