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Windows タブレット、2 in 1機種比較 - 意外に使いやすい8.9インチ、なにげにおすすめ!(2016年夏版)

8.9インチタブレットはどう?
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。2016年夏の機種比較特集、第3回めは「9インチ(8.9インチ)」です。8インチと10インチの影に隠れて目立たない存在ですが、個人的には良サイズだと思っています。少し乱暴な決め付けをすると、8インチはタブレット専用機、10インチはキーボード接続をして2 in 1的に使うもの、という傾向があると思うのですが、8.9インチの場合はタブレットメインでもキーボード接続を前提とした使い方でもいける、と思っています。以前も書いたことがありますが、「どっちつかず」のサイズではなく「いいとこ取り」のサイズ、というのが私の見解です。

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しかし、8.9インチについても8インチ以下の製品と同様に、選択肢は非常に少ないです。とりあえず紹介していきましょう。

1.例の2メーカー

私が勝手にイメージするウインタブの読者像にフィットするのは2機種です。例によって元気なBTOメーカー、マウスとドスパラなんですが、価格とスペックのバランスがよく、どちらもおすすめできます。他に対抗馬もありませんしねw

ドスパラ Diginnos DG-D09IW2

ドスパラ Diginnos DG-D09IW2
OS: Windows 10 Home 32ビット
CPU: Intel Atom x5-Z8300
RAM: 2GB
ストレージ: 32GB
ディスプレイ: 8.9インチ(1,920×1,200)
通信: 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.0
カメラ:イン200万画素 / アウト500万画素
入出力: USB3.0、micro USB、miniHDMI、microSD、オーディオ
サイズ: 235 x 157 x 9.5 mm / 495g
価格:25,704円(税込み、ドスパラ公式サイト)

紹介記事:ドスパラ Diginnos DG-D09IW2 - 最新にしてキープコンセプトなCherryTrailタブレット、キーボードもいいよ!(実機レビュー)
製品ページ(ドスパラ):Diginnos DG-D09IW2

マウス WN892

マウスコンピューター WN892
OS: Windows 10 Home 32ビット
CPU: Intel Atom x5-Z8300
RAM: 2GB
ストレージ: 32GB
ディスプレイ: 8.9インチ(1,280×800)
通信: 802.11/b/g/n、Bluetooth 4.0
カメラ:イン192万画素 / アウト192万画素
入出力: micro USB、microHDMI、microSD、オーディオ
サイズ: 231 x 137 x 9 mm / 383 g
価格:21,980円(税込み、NTT-Xストア)

紹介記事:マウスコンピューター WN892 - 大人気の8.9インチ2 in 1が最新CPUを搭載してリニューアル!
製品ページ(NTT-X):マウスコンピューター WN892

8.9インチでもCPUにCherryTrail世代のAtomを搭載したモデルは2機種しかありません。そしてこの2機種は大筋、つまりOS、CPU、RAM、ストレージのスペックは同一ですが、それ以外は構成が異なります。より最新で高いスペックなのはドスパラ機のほうで、ディスプレイが1,920 × 1,200と高精細、Wi-Fiは5GHz帯に対応、そして入出力ポートもフルサイズのUSB 3.0を備えていて、より快適に便利に使うことができます。

一方マウス機のほうはキーボードが付属します。このキーボードはBluetooth接続ではなく、コネクターによる物理接続(内部的にはUSB接続)なので、安定性も高くなっています。もちろんキーボードが付属してなおドスパラ機より実売価格が低い、というのも大きなメリットになるでしょう。

CherryTrail搭載でコミコミの価格を安く、そしてキーボード接続を重視したい、という場合はマウス機に、高精細なディスプレイとWi-Fi性能、そして拡張性を重視したいのならドスパラ機、ということになりますね。ちなみにドスパラ機にはBluetooth接続の専用キーボード(保護ケースも兼ねています)が別売りで用意されていて、これをセットして購入する場合は税込み28,944円となります。マウス機よりは高くなりますがそれでも3万円で収まりますね。

2.低スペック・低価格を追求した製品

いろんな意味で上記の2機種との比較はできませんが、ある意味上級者向けの選択肢となりそうな製品もあります。極めて価格コンシャスな製品で、ここまでの割り切りは逆に好感が持てます。

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KEIAN KBM-89-W

KBM-89-W
OS: Windows 10 Home 32ビット
CPU: Intel Atom Z3735G
RAM: 1GB
ストレージ: 16GB
ディスプレイ: 8.9インチ(1,024×600)
通信: 802.11/b/g/n、Bluetooth 4.0
カメラ:イン30万画素 / アウト200万画素
入出力: microUSB、microSD、オーディオ
サイズ: 239.4 x 138.9 x 10.2 mm / 442 g
価格:9,980円(税込み、NTT-Xストア会員価格)

紹介記事:KEIAN KBM-89-W - これは意表をつく良品、8.9インチ・ミニマムスペックのWindows タブレット
製品ページ(NTT-X):KEIAN KBM-89-W

はっきり言ってかなりの低スペックマシンです。CPUはBayTrail世代のAtom、というのはいいとして、RAMは1GB、ストレージは16GBしかありません。またディスプレイも8.9インチであるにもかかわらず1,024 × 600と低解像です。そしてその分低価格で、NTT-Xストアの会員クーポン価格ですが1万円を切ります。

私はこういう製品があっていいと思います。個人的には人一倍たくさんのタブレットを持っているので購入しようと思いませんが、すでに満足の行くPC環境、つまり処理性能に不満がない程度のデスクトップPCとかノートPCをお持ちの人が、「ちょっと買ってみるか」ということで購入するならおすすめですね。パソコンとして速いとか遅いとかを気にするのなら買っちゃダメです。あくまでタブレットとしてシステム負荷の小さいストアアプリとか、Webブラウジングとかをするために持ち歩きたい、ということなら十分でしょう。

あと、「8インチ未満」の記事で紹介した7インチタブレットと同様、ストレージが16GBというのは初心者向けではありません。もちろん普段使いには問題ありませんが、内蔵ストレージにアプリをたくさん入れたりはできませんし、Windows Updateの際にはちょっと苦労するかもしれません。

3.ここでも中国タブレット

8.9インチサイズの中国タブレット、というのも数は少ないですがちゃんとありますし、スペックも最新で、価格もお約束のように激安です。毎度同じことを書いていますが、中国タブレットは電波法に定める技適マークがないため、日本で使うには違法にならないように使う配慮が必要になりますし、並行輸入品ゆえに故障時の修理対応などで苦労する可能性が高いです。また、製品そのものの安定性も日本メーカーの製品よりも低いので、どなたにでもおすすめ、というわけにはいきません。不具合などが出ても自分で調べながら対処できるくらいの気合は必要になります。

Onda V891w CH

ONDA V891w CH
OS: Windows 10 Home + Android 5.1
CPU: Intel Atom x5-Z8300
RAM: 2GB
ストレージ: 32GB
ディスプレイ: 8.9インチ IPS (1,920 x 1,200)
ネットワーク: 802.11 b/g/n、Bluetooth 4.0
入出力: microUSB、microSD、オーディオ
カメラ: イン2MP /アウト 2MP
バッテリー: 5,800mAh
サイズ: 230.2 x 146 x 9.6 mm 重量 427 g
価格: 112.89ドル(12,678円、GEARBEST価格)

紹介記事:ONDA V891w CH - 8インチタブレットをそのまま大きくした感じの8.9インチWindows タブレット
製品ページ(GEARBEST):Onda V891w CH 2 in 1 Tablet PC

基本的に中国の最新8インチタブレットと同一のスペックです。つまりデュアルブートOS、CherryTrailのCPUを搭載していますので、ガジェット好きの人が遊ぶには楽しいですね。また、ディスプレイが高精細ですし、重量もちょっと前の8インチタブレットとそう変わらないので、タブレットとして気軽に持ち歩くのにもいい製品だと思います。

4.まとめ

今回は4機種を紹介しましたが、最初に掲載したドスパラ機とマウス機のいずれかがおすすめです。この2機種のどっちがいいか、ということは簡単には言えません。価格、キーボード接続の頻度、Wi-Fi通信環境、そして拡張性と、優先すべき項目は人によって異なると思いますので、こだわりたいポイントによって決めればいいと思います。

KEIANと中国タブレットはどちらも万人向けの製品ではありません。ということは、これらの機種が気になる人はご自身で製品評価ができるスキルをお持ちのはずだと思います。言えるのは「パソコンにあまり詳しくないならドスパラかマウスにしたほうがいいですよ」というくらいですかね。

5.関連リンク

Windows タブレット、2 in 1機種比較 - 8インチ未満は激安だけど選択肢は少ない(2016年夏版)
Windows タブレット、2 in 1機種比較 - かつての主役、8インチはニューモデルが少ない(2016年夏版)

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