こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。2015年冬のタブレット比較特集、今回は「10インチサイズで低価格なもの」ということで比較していきます。10インチクラスでは「ASUS TransBookシリーズ」と「acer Aspire Switch 10シリーズ」という人気製品がありますが、この2機種については別記事での比較とします。今回の記事ではどちらかというとキーボードをセットして使うより、タブレット単体で使うことが意識されているような製品を集めてみました。10インチに関しては、TransBookとAsipire Switchを切り出して別記事とするほか、CherryTrail世代のAtomを搭載した、やや上級の製品についても別記事で書く予定です。
目次
1.対象機種
KEIAN KEM-100BU / KVI-100BU
OS: Windows 10 Home 32ビット / Windows 8.1 with Bing 32ビット
CPU: Intel Atom Z3735F
RAM: 2GB
ストレージ: 32GB
ディスプレイ: 10.1インチ(1,280 × 800)
カメラ: イン200万画素 / アウト200万画素
入出力: microUSB、USB、miniHDMI、microSD、オーディオ、電源コネクタ、
サイズ: 257 × 172 × 10.1 mm / 619 g
価格:KEM-100BU:21,560円、KVI-100BU:23,999円
※2015年11月28日現在の価格ドットコム最安値
※この記事の価格表記はすべて税込みです。
ウインタブ紹介記事:KEIAN(恵安) KEM-100BU - KEIANの4番目のWindowsタブレットは10インチ!実売価格に期待
販売サイト:価格ドットコム等でご確認下さい
コメント: 価格比較サイト等で確認する限り、この製品が10インチタブレットでは最安値となります。スペックのほうは特に目立つところはなく、CPU、RAM、ストレージの組み合わせは低価格なWindowsタブレットとしては標準的な「Atom Z3735F、2GB、32GB」ですし、ディスプレイも「1,280 × 800」と特にいいわけでもありません。逆に言えば低価格タブレットであっても特に大きな欠点もないので、価格コンシャスな人にはいい選択になると思います。
ドスパラ Diginnos DG-D10IW2
OS: Windows 10 Home 32ビット
CPU: Intel Atom Z3735F
RAM: 2GB
ストレージ: 32GB
ディスプレイ: 10.1インチ(1,920 × 1,200)
カメラ: イン200万画素 / アウト500万画素
入出力: microUSB、USB、miniHDMI、microSD、オーディオ、
サイズ: 260 × 168 × 9.2 mm / 560 g
価格: 32,292円(2015/11/28の直販価格)
ウインタブ紹介記事:ドスパラ Diginnos DG-D10IW2 - 安定のスペックにBTO要素もあり!もちろんコスパも最高!(実機レビュー)
直販サイト: Diginnos(デジノス) DG-D10IW2
コメント: ドスパラの10インチタブレットもずいぶん買いやすい価格になりました。上に紹介したKEIANと比較すると、CPU、RAM、ストレージの組み合わせは一緒ですが、ディスプレイ、カメラがワンランク上となり、サイズも若干小さく、薄くなっています。この製品はウインタブで実機レビューをやりましたが、アルミ製の筐体は質感が高く、明らかに現在の実売価格以上の品質があると思います。
BungBungame Photon 2
OS: Windows 8.1 with Bing 64 ビット
CPU: AMD A6 Micro-6500T-APU
RAM: 4GB
ストレージ: 64GB
ディスプレイ: 10.1インチ(1,920 × 1,200)
カメラ: イン200万画素 / アウト200万画素
入出力: microUSB、microHDMI、SD、microSD、オーディオ、
サイズ: 264 × 182.2 × 10.6 mm / 580 g
その他: スタイラス(1,024段階の筆圧対応)つき
価格: 39,800円
ウインタブ紹介記事:BungBungame Photon 2 - AMD搭載の10インチタブレット、ついに買えるようになったよ!
メーカーサイト:Photon 2
コメント: CPUはIntelでなくAMDのAPU(GPU=Radeon R4を内蔵している)ですし、RAMは4GB、ストレージも64GBあり、対象機種中最もハイスペックかつ異色の存在です。オンラインゲームのベンチマークスコアはAtom Z3735Fの2倍程度いいです。そのため、低予算でハイスペック機を、という人には検討の価値はあるでしょう。
Photon 2は入手方法がちょっと特殊です。メーカーの公式サイトにはまだ販売ページがない(通販サイトを構築中とのことです)ので、サポートにメールを出して購入を申し込むと、銀行振込で購入できます。価格は税込み39,800円という情報を頂いていますが、現在も同価格なのかは確認できていません。
geanee WDP-103-2G32G-BT-KBOF
OS: Windows 10
CPU: Intel Atom Z3735G(おそらくZ3735Fの誤りだと思います)
RAM: 2GB
ストレージ: 32GB
ディスプレイ: 10.1インチ(1,280 × 800)
カメラ: イン200万画素 / アウト500万画素
入出力: microUSB、USB、microHDMI、microSD、オーディオ、
サイズ: 260 × 160 × 9.8 mm / 595 g
価格: 37,788円(NTT-Xストア)
ウインタブ紹介記事:geanee WDP-103-2G32G-BT-KBOF - キーボード分離型 2 in 1、デザインもいい感じ!
販売サイト(NTT-X): WDP-103-2G32G-BT-KBOF
コメント: 低価格なタブレットを扱っているgeaneeの10.1インチタブレットで、スペックは標準的ですが、キーボードが標準で付属します。また筐体サイドが「赤」になっていますし、キーボードとセットで収納するときのデザインもいいです。11月28日現在の価格が税込み37,380円なので、キーボード分だけ高価になっている感じはしますが、十分低価格帯タブレットとして通用しますね。
テックウインド CLIDE W10A
OS: Windows 10
CPU: Intel Atom Z3735F
RAM: 2GB
ストレージ: 64GB
ディスプレイ: 10.1インチ(1,920 × 1,200)
カメラ: イン200万画素 / アウト200万画素
入出力: microUSB、USB、miniHDMI、microSD、オーディオ、電源
サイズ: 257 × 171 × 7.5 mm / 610 g
価格: 35,424円
ウインタブ紹介記事:テックウインド CLIDE W10A - え?背面にタッチパッドですか?な10.1インチWindowsタブレット
販売サイト(NTT-X):CLIDE W10A
コメント: この製品の最大の特徴は「背面にタッチパッドがあること」です。ウインタブのコメント欄でも賛否両論がありましたが、Windowsタブレットとして新しい試みであり、製品化したことは評価できます。CPUとRAMは標準的な「Atom Z3735F、2GB」ですが、ストレージは64GBと余裕があります。また、本体の厚さがわずかに7.5 mmというのは他の低価格帯のタブレットよりも圧倒的に薄いですね。また、この製品にはキーボードも付属しています。それで価格が35,424円というのは非常にお買い得な印象があります。
2.価格ならKEIAN
価格が最も安いのはKEIANです。上に書いた通りごく標準的なスペックではありますが、他の対象機種と比較しても群を抜く安さだと思います。絶対比較だとKEIAN、というのは間違いないにせよ、今回対象とした製品はどれも十分なコスト・パフォーマンスの持ち主なので、「1円でも安く」ということでなければそれぞれの製品の付加価値を見極めながら機種選びをしたらいいと思います。
また、geaneeとテックウインドにはキーボードが付属します。当然その分価格は高くなりますよね。10インチタブレットの場合はキーボードをセットするとノートPCと同じように使えるので、個人的には使用頻度の高低にかかわらずキーボードは必ず用意しておくべき(ただしタブレット本体と同時に買うことは必須ではないです)だと思っているので、対象機種中最安のKEIANにするにせよ、キーボードのコストは考慮しておくべきでしょう。
3.性能ならPhoton 2
今回の対象機種はCherryTrail世代のAtomを搭載しているモデルはなく、全てBayTrail世代のAtom Z3735F(geaneeのみちょっと謎)ですが、ひとつだけ例外があります。Photon 2です。この製品が搭載しているAMDのAPUは今回の対象機種だけでなく、Windowsタブレット全体を見ても他にはありません。AMDのAPUにより、グラフィック系の性能は格段に向上しており、ドラクエベンチなどをやってみるとAtomの2倍のスコアとなります。また、Photon 2は1,024段階の筆圧に対応するスタイラスも付属しており、その点でも異色といえます。ただし、読者の方からいただいたコメントを見る限り、いまひとつ挙動が不安定だったりするので、ある程度PC知識のある人でないと厳しいかもしれません。
4.信頼性ならドスパラ
今回の対象機種中、唯一ウインタブで実機レビューをしたのがドスパラ機です。また、日頃から一番多く実機レビューをしているメーカーもドスパラです。だから、というのもありますけど、低価格帯のタブレットの中で唯一BTOパソコンの会社であり、個人顧客に鍛えられている(他のメーカーは基本的に法人向け)ドスパラがメーカーとしては最も安心かな、と思います。メーカーのサポートが手厚いほうがいい、と思うPC初心者の人にはおすすめです。他の対象機種は実機レビューをしていないので相対評価はできませんが、ドスパラ機は質感もよく、挙動も安定しており、純正キーボード(オプション)も用意されているので、お好みでキーボードの有無も選択できるのもいいですね。
5.結局どれもおすすめ?
Windowsタブレット、本当に安くなりましたよね。OSがWindows 10となり、製品版のOfficeがバンドルされなくなった、という事情もあるんでしょうけど、前回記事にした8インチにせよ、今回の10インチにせよ、どの製品を選んでもコスパが高くお買い得、というのが結論です。
個人的にひとつ選ぶとしたらPhoton 2となりますが、それは日頃からタブレットをいろいろな意味で使い倒してますし、実機を試用したりしているという事情から、一番珍しいスペックのものが気になる、という理由なんですけどね。でも、あるいはウインタブの読者の人なら私と同じ考えの人が一番多いかもしれませんね。
6.関連リンク
Windowsタブレット・2 in 1 機種比較 - (2015年冬)中国タブレット、8インチ編
Windowsタブレット・2 in 1 機種比較 - (2015年冬)国内メーカー、8インチ編
コメント
ドスパラのは持ち込み保証が魅力
それ以外は・・・
こんにちは、コメントありがとうございます。確かにドスパラ以外は法人向けのメーカーばっかりですよね。NTT-Xだとこういう製品も個人が買えてしまうので…。