こんにちは、オジルです。NECが「LAVIE Note Standard / LAVIE Direct NS」の2020年春モデルを発売しました。販売店向けのカタログモデルが「LAVIE Note Standard」、直販サイトNEC Directでカスタマイズ可能なモデルが「LAVIE Direct NS」なのですが、2020年春モデルの従来モデルからの変更点は少なく「シリーズ上位となるNS700/RA、NS600/RA、NS300/RAの各モデルに高速な起動を実現するSSDをストレージに採用」というものです。ウインタブではそもそもこの製品の2019年モデルの紹介記事を掲載していませんので、この機会に「15.6インチのカスタマイズモデル」についてご紹介いたします。
1.スペック
カスタマイズモデルはその名の通り、注文時に構成のカスタマイズが可能です。カスタマイズ可能なのは、OS・CPU・RAM・ストレージ・光学ドライブです。まず、全モデル共通のカスタマイズ項目として、OSはPro版に変更可能で、光学ドライブは標準でDVDスーパーマルチのところ、ブルーレイに変更可能です。ただし、光学ドライブなし、というのはできません。
CPU・RAM・ストレージについては「Celeron / Pentium 搭載モデル」、「Core プロセッサー搭載モデル」、「NS(R)」のベース構成によって内容が異なります。
■Celeron / Pentium 搭載モデル
CPU:Celeron 4205UとPentium Gold 5405Uを選べます。
RAM:オンボード4GBと、+4GBでデュアルチャネル8GBにすることができます。
ストレージ:500GB/1TB/2TB HDDを選べます。また、別途SSDを追加もしくはSSDに切り替えることも可能です。SSDの容量は128/256/512GBとなります。
■Core プロセッサー搭載モデル
CPU:Core i3-8145U/Core i5-8265U/Core i7-8565Uを選べます。
RAM:オンボード4GBと、+4/8/16GBを追加してデュアルチャネル8GB/12GB/20GBにすることができます。
ストレージ:Celeron / Pentium 搭載モデルで選択できる内容に加えて1TB のSSDが選べるようになっています。また、こちらはSSD項目内で16GBのOptaneメモリー(読み書きが高速化されます)という選択肢が用意されています。その際にはストレージとしてのSSDは選べません。
■LAVIE Direct NS(R)
CPU:Ryzen 5 3500U/Ryzen 7 3700Uを選べます。
RAM:オンボード4GBと、+4/8/16GBを追加してデュアルチャネル8GB/12GB/20GBにすることができます。
ストレージ:1TB/2TB HDDに加え、128/256/512GB SSDが追加/変更可能です。
Intel CPUに関してはCeleron、Pentiumも含め全てWhiskey Lake世代が採用されており、Core iプロセッサーは最新世代の搭載とはなりませんでした。Ryzen搭載機はモバイル用としては第2世代、現行の多くの製品に採用されているものですね。以前別の記事で少し触れましたが、普段私が会社で使用しているPCはCore i3-8130U、4GB、128GB SSDで、仕事で使う分には全く不自由していません。軽い作業が中心のサラリーマンや学生さんであればCeleronでも対応できるでしょうし、そこは用途と予算に応じて調整ということになってくるかと思います。ちなみに、「HDDではなくSSDがいい!」という方がほとんどだと思いますし、「HDDのみ」というのはおすすめしません。
ディスプレイについては「Celeron / Pentium プロセッサー搭載モデル」では1366×768のWXGA液晶、ここは15.6型というサイズ感もあり、FHDであって欲しかったかなというのが個人的に思うところです。また、いずれのベース構成もIPS液晶との明示はありませんが、これまでのNEC製品を鑑みるとIPS相当のものであると推察されます(同じシリーズの17.3インチ版はIPSと明記されています)。グレア/ノングレアについても明示はされていませんが、おそらくグレア(光沢)でしょう。
入出力ポートに関してはSDカードスロットがないのは残念です。おそらくメインターゲットが新社会人・新入生となるであろう製品なだけに、出番ありそうなんですけどね…。他は15.6型ノートとして問題ない構成かと思います。
本体重量は2.2kgと決して軽くはなく、どこにでもひょいひょいと持ち出すというのは難しいかもしれません。ただ、製品ニーズとしては軽さを売りにしているというより「基本的に据え置き、たまに近い距離での移動はあるかも」と割り切って使うものだと認識していますので、さほど気にかける必要はないかなと思います。
バッテリーの稼働時間については各CPUに対応したメーカー公称値を表中に記載しました。こちらに関してもACアダプタありきの使い方が予想されるため一概には言えませんけど、Intel製CPU搭載機については9時間持つかは別として5~6時間くらいの実働なら十分でしょう。Ryzen搭載機はちょっと心許ないと思います。
2.筐体
ディスプレイ面とキーボード部分です。まずディスプレイ面については上部ベゼルが若干太めではありますが、左右ベゼルは極細とまではいかないものの細めで、横幅が363mmとのことですから、各1cm程度ということになります。ウェブカメラ部分はプライバシー保護のための物理シャッターがついています。例えば大学進学で離れ離れになる娘さんのPCが乗っ取られて勝手に撮影…想像するだけで恐ろしいですけど、このシャッターがあれば親御さんも安心ですよね。
キーボードはJIS標準配列、テンキー付きの104キーです。キーピッチが19mm、キーストロークは1.5mmとなっていますのでストレスなくタイピングできるのではないでしょうか。右上に電源スイッチがありますけど、配置的には誤って押下することはなさそうですね。テンキー周りを酷使する方には注意が必要です。
側面部と入出力ポートの配置です。右側面は光学ドライブの関係なのでしょうか、ポートはありません。私としては左側面のNovoボタンよりも、右側面にたとえ2.0であってもUSBポートがひとつあるだけで全然違うのになぁ、とは思います。
筐体色は4色です。一番右の「カームシルバー」はカタログモデルにはない、Webオリジナルカラーとなります。
3.価格など
NEC LAVIE Direct NSはNEC Directで販売中で、1月30日現在の価格は115,800円(税込み127,380円)からとなっています。他シリーズの記事にもあるように、NEC Directでは頻繁にクーポンによる割引を行っていて、最低でも10%以上お得に購入できることがほとんどです。クーポン自体もカスタマイズ選択時に「どうぞ使ってください」と言わんばかりにひと目で分かるようになっているのがうれしいポイントなんですよね。
さらに、現在は「春の新商品フェア」(2/5の15時まで)で一部カスタマイズ項目がキャンペーン価格になっています。さらにさらに、カスタマイズ選択を下まで進めていくと…同時購入で1TBのポータブルHDDが0円、便利グッズセットが0円、プリンターが1000円と、目を疑ってしまうようなサービスが続々と現れます。試しに順番にチェックしてみましたが、全て記載の通りでした。パソコンに限らず、新生活を始めると「あれが足りないこれが足りない」と感じることは多々あり、それに伴う意外な出費もつきものですから嬉しい限りですね。大手国内メーカーが培ってきた品質の良さは折り紙つきですし、サポートも充実しています。これから新しくパソコンを購入する方からベテランまで、幅広く対応する製品だと感じました。