MSIがゲーミングノート「Stealth GS66 12U」を発売します。この製品はMSI製としてはハイエンドクラスのスペックながら、薄型で落ち着いた、高級感のある筐体デザインになっています。従来の「Stealthシリーズ」は「GS66 Stealth」という名称でしたが、2022年からは「Stealth GS66」と、ちょっとだけ名称が変わっています。
なお、ウインタブでも旧世代モデルの「GS66 Stealth 10U」を実機レビューしています。ニューモデルとはスペックが異なりますが、筐体のサイズやデザインはあまり変わっていませんので、こちらの記事もあわせてご覧ください。
MSI GS66 Stealth 10Uの実機レビュー - ゲーミングノートとして最高の性能!筐体品質も抜群!持つ喜びを与えてくれる高級ゲーミングノート
1.Stealth GS66 12U スペック
スペック表
Stealth GS66 12U | |
OS | Windows 11 Pro |
CPU | Intel Core i7-12700H/Core i9-12900H |
外部GPU | NVIDIA GeForce RTX3070Ti / RTX3080 (すべて”Laptop”) |
RAM | 32GB(最大64GB) |
ストレージ | 512GB/1TB NVMe SSD (M.2 NVMe 空きスロット×1) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 15.6インチ (3,840 x 2,160) 60Hz |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.2 |
入出力 | USB4 Type-C(Thunderbolt 4)、USB3.2 Gen2 Type-C × 2、USB3.2 Gen2 × 2、HDMI、LAN(RJ45)オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(92万画素)顔認証対応 |
バッテリー | 99.9Whr / 6,250 mAh |
サイズ | 358.3 × 248 × 19.8 mm |
重量 | 2.1 kg |
バリエーションモデル
12UGS-062JP:Core i7/RTX3070Ti/32GB/512GB
12UH-059JP:Core i9/RTX3080/32GB/1TB
※左からCPU/GPU/RAM/SSD
コメント
Stealth GS66はゲーミングノートとしてハイエンドなスペックです。OSはWindows 11 Proのみ、CPUは第12世代(Alder Lake-H)のCore i7/Core i9を搭載しています。もともと前評判の高いAlder Lakeですが、ウインタブでもAlder Lake搭載機の実機レビューを徐々に進めています。現状レビュー記事を公開しているAlder Lake搭載機は「MSI Katana GF66 12U(Core i7-12700H)」のみですが、Katana GF66の実機レビューでは、CINEBENCHで(第11世代まではRyzenに及ばなかった)マルチコアのスコアでもRyzen(Zen3の5000番台)を圧倒しましたので、期待通り、あるいは期待以上のパフォーマンスを備えていると思います。
GPUはCore i7モデルがGeForce RTX3070Ti、Core i9モデルがGeForce RTX3080と、こちらもハイエンドと言っていいものが搭載されています。
一方でディスプレイです。ここはちょっと不思議に思われますね。15.6インチで4K解像度、しかしリフレッシュレートは60 Hzにとどまります。このディスプレイはAdobe RGB相当と開示されており、発色品質は非常に高いものの、「このCPUにこのGPU」を搭載する製品として、リフレッシュレートが60 Hzのみ、というのはどうなんでしょう?
私のように下手くそなゲーマーならともかく、ハイエンドなCPUとGPUに期待する腕のいいFPSゲーマーからは不満が出そうですよね。この製品は筐体デザインも落ち着いたものになっていますので、どちらかと言うとクリエイターの利用も意識した構成になっていると言えます。がっつりゲームをするのなら高リフレッシュレートの外部モニターが必要かも。
通信周りでは当然Wi-Fi6に対応しますし、入出力ポートではThunderbolt 4も装備しています。また、それ以外のUSB Type-A、Type-CポートはすべてGen2規格になっています。
サイズは従来のGS66 Stealthと同じです。ゲーミングノートしては薄型ですが、数値だけ見ればそれほどコンパクトなサイズでもありません。
2.Stealth GS66 12U 筐体
「数値だけ見ればそれほどコンパクトではない」と書きましたが、実機の印象は「かなりの薄型」というものになります。ある意味ゲーミングノートらしくない、凹凸が少なくエッジ部分がスクエアになったデザインなので、数値で見るよりもずっと薄型に感じられるんですよね。
ディスプレイ面では左右のベゼルが細く、天板は高級なビジネスノートのようにシンプルで美しいものになっています。
この画像はニューモデルのものではなく、ウインタブで以前レビューした「GS66 Stealth 10U」のものですが、ニューモデルもほぼ同じデザインだと思います。
SteelSeries製のPer-Key RGB(個々のキーのバックライト色を任意に変更できる)キーボードで、15.6インチですがテンキーレスです。旧モデルの実機レビューでは「剛性感が高く、タイピング音がほとんど気にならない、非常に気持ちのいいキーボード」と評価しています。
それと、パームレストの両側にスリットのようなものが見えると思います。これ、スピーカーで、デンマークの高級オーディオメーカー「DYNAUDIO」とのコラボになっています。このように配置もいいので、迫力あるサウンドが楽しめます。
側面と入出力ポートの配置です。画像上が右側面、下が左側面です。従来モデルとの比較ではUSB Type-Aポートが1つUSB Type-Cポートに置き換わりました。すべて高規格になっていますので、高速なデータ伝送が可能です。この点も大容量の画像・動画データなどを扱うクリエイターにはうれしい仕様だと思います。ただし、SD(microSD)カードリーダーはありません。
3.Stealth GS66 12U 価格など
MSI Stealth GS66 12Uは2月24日の発売予定で、MSI指定販売店であるPCショップアークでは予約販売がスタートしています。2月16日現在の価格はCore i7モデルが税込み359,800円、Core i9モデルが税込み449,800円となっています。
MSIのハイエンドモデルだけあって、「さすがにいいお値段」ではあります。ディスプレイが「どちらかと言うとクリエイター向き」の製品で、FPSゲーマーなどは外部モニターが欲しくなるかもしれませんね。また、スペックにこだわりたいビジネスマンにも納得の製品だと思います。
4.関連リンク
Stealth GS66 12U:MSI公式サイト 製品紹介
Stealth GS66 12U(Core i7/RTX3070Ti):PCショップアーク
Stealth GS66 12U(Core i9/RTX3080):PCショップアーク