MSIがゲーミングノート「Stealth 15M B12U」を発表しました。従来モデル「Stealth 15M A11」からCPUの世代が新しくなり、筐体デザインも変更になっています。厚さ17 mmで重さ1.8 kgと、ゲーミングノートとしては薄型で軽量な製品です。
1.Stealth 15M B12U スペック
スペック表
Stealth 15M B12U | |
OS | Windows 11 Home |
CPU | Intel Core i7-1280P |
外部GPU | NVIDIA GeForce RTX3060 Laptop(6GB) |
RAM | 16GB(最大64GB) |
ストレージ | 512GB NVMe SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 15.6インチ(1,920 x 1,080)144Hz |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.2 |
入出力 | USB3.2 Gen2 Type-C(映像出力対応)、USB3.2 Gen2 Type-C、USB3.2 Gen1 × 2、HDMI、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(92万画素) |
バッテリー | 52 Whr / 4,600 mAh(最大9時間) |
サイズ | 358 × 248 × 17 mm |
重量 | 1.8 kg |
バリエーションモデル
3月21日現在、上記スペック表の単一バリエーションです。
コメント
CPUは第12世代(Alder Lake)のCore i7-1280Pです。ゲーミングノートですが、より高性能な「H」型番ではなく「P」型番を採用しているのが特徴的です。「P」型番を搭載するPCはまだ日本では発売されていません。これまでに発表されたP型番搭載PCの発売日が判で押したように「3月24日」(この製品も3月24日発売です)でして、「要するにそういうこと」です。早ければ今週末くらいにはベンチマークスコアなどが出始めると思うのですが、おそらくP型番でもゲームプレイには十分なパフォーマンスになっているでしょう。この製品は薄型・軽量がアピールポイントの1つになっていますので、省電力性も考慮してP型番が選択されたのだろうと思います。
GPUはGeForce RTX3060です。もちろん高性能なものではありますが、ハイエンドクラスのGPUではありませんので、その意味でも「CPUにP型番」というのは悪くないのかもしれません。RAMとストレージは16GB/512GBで、RAMは最大で64GBまで増設可能です(ただし、空きスロットはないので、標準搭載の8GB×2から換装することになります)。またストレージに関しても空きスロットはないので、おそらく換装のみ可能だと思います。
ディスプレイは15.6インチで解像度は1,920 × 1,080です。最近は解像度1,920 × 1,200といった、アスペクト比(画面の縦横比)16:10の製品が増えていますが、Stealth 15M B12Uに関してはよくある16:9です。ノングレア(非光沢)タイプでリフレッシュレートも144 Hzと、このあたりもゲーミングノートとしては標準的な仕様です。
入出力ポートはちょっと注意が必要です。ゲーミングノートながら有線LANポートがありません。筐体サイズとの兼ね合いもあるんでしょうけど、ここはちょっと賛否が分かれそうですね。一応無線ではWi-Fi6には対応していますけど…。また、従来モデルには装備されていたThunderbolt 4がなくなり、USB 3.2 Gen2 Type-Cとなりました。つい先日紹介記事を掲載したDynabookのニューモデル(Alder Lake-P搭載)でもThunderbolt 4の搭載が見送られていましたので、「CPUの型番による制約」なのかもしれません。
サイズは従来モデルとほぼ同じですが、ほんの少し厚みが増え、重量も100 gほど重くなりました。しかし、アスペクト比16:9の15.6インチディスプレイを搭載しつつ横幅を358 mmに抑えており、厚さも17 mm、重量も1.8 kgですから、ゲーミングノートとしてはかなり薄型軽量と言えます。
2.Stealth 15M B12U 筐体
正面から見たところです。ゲーミングノートとしてはずいぶんスリムな印象です。また、ベゼル幅も細めになっています。
天板です。MSIロゴ周辺のデザインが大きく変更されました。この製品、内覧会で実機を見させてもらいましたが、ロゴ部分は「プレート」になっていて、光の反射でレインボーカラーに見えます(おそらくイルミネーションではないと思います)。
筐体色は新色「コアブラック」で、従来モデルの特徴的な色「ピュアホワイト」はなくなり、また「カーボングレイ」もなくなりました。
内覧会で撮影したキーボードの画像です。この画像では英語配列になっていますが、日本仕様は「テンキーレス日本語キーボード」となります。MSIのゲーミングノートにはSteelSeries製のものが使われることが多いですが、Stealth 15M B12Uについては筐体にSteelSeriesのロゴが入っていませんでした。
また、このキーボードは「Spectrumキーボード」と説明され、エリアごとに異なるバックライト色になっています。バックライト色の変更が可能なのかは不明です。
側面と入出力ポートの配置です。USBポートは合計で4つ(うち2つはType-C)にHDMIを装備していますが、上に書いたとおり有線LANポートはなく、従来モデルには装備されていたmicroSDカードリーダーも廃止されました。
冷却システムは「Cooler Boost 5」ですが、薄型筐体用に仕様が一部変更されています。ただ、MSIのCooler Boostは冷却性能が高く、長時間のゲームプレイも快適にこなせると思います。
3.Stealth 15M B12U 価格など
MSI Stealth 15M B12Uは3月24日の発売予定で、PCショップアークなどのMSI指定販売店やビックカメラなどの家電量販店で販売されます。3月21日現在、ビックカメラに製品ページがあり、価格は税込み249,800円(ポイント10%つき)でした。
第12世代のCore i7とGeForce RTX3060を搭載しつつ薄型軽量に仕上がったゲーミングノート、ちょくちょくPCを外に持ち出して使うゲーマーに向く製品だと思います。
4.関連リンク
Stealth 15M B12U:MSI公式サイト 製品紹介
Stealth 15M B12U:ビックカメラ