2月2日に開催されたMSIの新製品内覧会の模様については先日MSI Claw A1Mについて記事を掲載しています。MSIは毎年この時期(CES 2024に合わせて)非常に多くのニューモデルを発表していて、それらの多くは日本でも発売されますので、内覧会でも相当数のニューモデルが展示されていました。
ただ、それらの製品についてはCESで発表された時点で記事を掲載済みなので、国内で正式に発表される(プレスリリースが出る)際に改めてご紹介したいと思います。今回は「MSIが考える用途別の製品ラインナップ」についてご紹介したいと思います。
なお、以下に掲載する画像は「クリックで拡大」します。また、これらの画像はスクリーンに表示されていたものをスマホで撮影した関係上、少し曲がっていたりして(スクリーンの正面に座れなかった…)お見苦しいかと思います。ご容赦ください。
まずはスペックで分類したMSIゲーミングノートのラインナップです。MSIのゲーミングノートにはTitanとかKatanaとかCyborgなど、製品名だけでは位置づけ(どのくらいのスペックなのか、どのくらいの価格なのか、など)がイメージしにくいところもあるので、この表があるとわかりやすいですね。
次に、MSIが考えるユーザーの分類とニーズです。ウインタブ読者の中にはガチなゲーマーさんもおられるとは思いますが、どちらかと言うと「これ一台で仕事もゲームも」という方のほうが多いんじゃないかと思います。なので「カジュアルゲーマー向け~eスポーツゲーマー向け」の製品に注力してご紹介すべきかな、と感じました。
上記の2つを踏まえ、製品ラインナップを整理して表示したものがこの画像です。カジュアルゲーマーの場合はエントリークラスのThin 15もしくはミドルスペックのCyborg 14/15、もうワンランク要求スペックが高いeスポーツゲーマー向けではKatana 15/17、Sword 16/17、そしてクリエイティブワークを視野に入れた、Core Ultra搭載のStealth 14 AI Studioが推奨製品ということです。
次に、一番上の「ピラミッド」の画像に戻ると、頂点(フラッグシップ)にあるのはもちろん「Titan」ですが、2024年からはRaiderシリーズもフラッグシップに格上げされました。いずれもディスプレイサイズが18インチに大型化され、当然筐体も新しくなっています。そして、CPUには第14世代のCore i9(HX型番)を、GPUには最高でGeForce RTX4090を搭載する、ゲーミングノートに望みうる最高のスペックです。
Titan 18 HXとRaider 18 HXについてはこちらの記事をご参照ください。
MSIが18インチサイズのハイエンドノートPCを発表。あのTitanも18インチになり、第14世代Core i9 HXを搭載します
TitanとかRaiderについてはウインタブも関心がありますが、なにぶんお値段の方も相当な水準です。国内での価格は発表されていませんが、MSIの方にうかがったところ「TitanはRAMを最大で192GB搭載でき、展示機のようにRAM192GB(これだけで20万円くらいになるそうです)にすると100万円くらいになっちゃいますね…」というお話でした…。
ミドルスペックでも新筐体のモデルがリリースされています。14インチサイズのゲーミングノート「Cyborg 14」です。Cyborg 14はCPUこそ第13世代ですが、GPUには最高でGeForce RTX4060の設定もありますし、様々な用途を想定する場合、14インチで1.6 kgというサイズはかなり便利なんじゃないか、と思います。
また、Thin 15もロングセラーモデル「GF63 Thin」から名称変更され、ずっと変わらない筐体ながら筐体色が一新されました。ウインタブでもGF63 Thinの頃から何度も実機レビューをさせていただいている製品なので「頼りになるエントリーモデルだよなあ」と思っています。
Cyborg 14とThin 15についてはこちらの記事をご参照ください。
MSI Cyborg / Thin シリーズ -「下半分がスケルトン」のゲーミングノート、Cyborgシリーズに14インチモデルが登場!
CPUはこれ!とかGPUはこれにしたい!といったお考えは人それぞれです。しかし、今回MSIがゲーミングPCメーカーとして、ユーザー層別の推奨スペックとか具体的な推奨製品を示してくれた、というのは私達にとってもすごく参考になると思いました。
ウインタブでは長い間MSIには大変お世話になっていて、レビュー機が用意されている製品についてはお願いすれば実機レビューをさせてもらえますし、発表イベントなどにも呼んでいただけます。また、MSI(とASUS)は台湾が本社で、台湾好きな私としても非常に好感を持っているメーカーです。今後はウインタブもメリハリのある記事作り、つまり、ウインタブに好意的なメーカーには全力を注ぎ、そうでないメーカーにはそれなりに…、という運営にしていきたいと思っていますので、この先さらにMSI製品のご紹介やレビューの機会を増やしていきたいと思います。