MSIがモバイルノート「Modern 14 C12M」を発表しました。製品のキャッチコピーは「気軽に、身軽に、いつでもそばに」で、トップ画像を見ていただくとわかるように、同社のゲーミングノートのように「製品画像のディスプレイからゴツいキャラクターがドーン!」という感じではなく、かなりソフトなイラストが表示されています。このイラストはフランスのアーティスト、Lorraine Sorletさんによるもので、個人的には「すごいイメージチェンジ」だと思いました。
1.Modern 14 C12M スペック
スペック表
Modern 14 C12M | |
OS | Windows 11 Home |
CPU | Intel Core i7-1255U |
外部GPU | なし |
RAM | 8GB/16GB(オンボード) |
ストレージ | 512GB M.2 NVMe SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 14インチ(1,920 × 1,080)60Hz |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.2 |
入出力 | USB3.2 Gen2 Type-C(USB PD対応)、USB3.2 Gen2、USB 2.0 × 2、HDMI、オーディオジャック、microSDカードリーダー |
カメラ | Webカメラ(92万画素) |
バッテリー | 39.3Whr/3,316mAh(最大7時間) |
サイズ | 319.9 × 223 × 19.35 mm |
重量 | 1.4 kg |
バリエーションモデル
・C12M-603JP:RAM8GB/Office Home&Business 2021
・C12M-605JP:RAM16GB/Officeなし
※上記以外のスペックは共通です
コメント
CPUは第12世代(Alder Lake)の省電力タイプ、Core i7-1255Uが搭載されます。この型番は6月2日現在、Passmarkでもベンチマークスコアを公開しておらず、どのくらいのパフォーマンスなのか未知数ではありますが、クロックスピードが少し高い上位型番のCore i7-1265Uのスコアは12,514と公表されており、第11世代のCore i7-1165G7(スコア10,549)よりも高くなっています。ただ、「型番末尾P」のCore i7-1260PやCore i7-1280Pよりはおとなしめの性能で、そのぶんバッテリーもちが良くなっているのでしょう。
RAMは8GBと16GBが設定されていますが「オンボード」なので、購入後の増設や換装はできません。また、6月3日現在のラインナップだと、「8GBモデルにはOfficeがつき、16GBモデルにはOfficeがつかない」ので、この点にも注意が必要です。SSDは512GBのみで、M.2 NVMeと開示されていますので、MSI公認サポート店であれば増設が可能かもしれません。
ディスプレイは14インチのFHD解像度で、メーカーサイトにはIPSという表記がありませんでしたが、従来モデルがIPS相当の液晶だったので、おそらくこの製品もIPS相当になっていると思います。
通信周りではWi-Fi6に対応し、入出力ポートはUSBが合計で4つ、HDMIにmicroSDカードリーダーと、モバイルノートとしては充実した構成です。ただし、この製品のUSB Type-Cポートは映像出力には対応しません。
サイズを従来モデルと比較してみます。
ニューモデル:319.9 × 223 × 19.35 mm / 1.4 kg
従来モデル:319 × 219 × 18.1 mm / 1.3 kg
※従来モデルはModern 14 B11MO-3005JPの数値
筐体は新しくなったようですね。ただ、若干ですが大きく、重くなりました。
2.Modern 14 C12M 筐体
正面から見たところです。筐体より先に、ついディスプレイのイラストの方に目が行ってしまいますが…、筐体色が淡い色になり、ベゼル面がブラックになったことから、従来モデルとはちょっと雰囲気が変わったように思われます。
従来モデル同様、ヒンジは180°開口が可能です。また、この画像に写っているキーボードは英語配列ですが、日本仕様は「シングルカラーバックライト内蔵テンキーレス日本語キーボード」となります。それと、キー配列が従来モデルから大きく変わっています。Enterキーの右の一列がなくなり、個人的にはMSI名物だと思っていたFnキーの位置も右下から左下に(つまり、他社製品と同じに)なっています。
筐体色は「アーバンシルバー」と「クラシックブラック」の2色ですが、6月3日現在だとスペック表にはアーバンシルバーしか表示されておらず、ビックカメラでもアーバンシルバーのみ予約販売中でした。クラシックブラックは後日追加されるのだろうと思います。
側面と入出力ポートの配置です。USBポートが左右に振り分けられており、「高速なデータ伝送は左側で、マウスやキーボードは右側で」という感じです。また、USB Type-Aポートは従来モデルよりも1つ増えました。
3.Modern 14 C12M 価格など
MSI Modern 14 C12Mは6月8日の発売予定で、ビックカメラではすでに予約販売がスタートしています。6月3日現在のビックカメラでの価格はRAM8GB/Office付属モデルが税込み169,800円、RAM16GB/Officeなしモデルが税込み149,800円です(どちらもポイント10%つき)。
ソフトなイメージで、「気軽に、身軽に、いつでもそばに」なモバイルノートですが、MSIらしくパフォーマンスは十分、ビジネスマンのパートナーとしても優秀な製品だと思います。で、「MSIさん、Lorraine Sorletさんの壁紙はつけてくれるんですよね?」
4.関連リンク
Modern 14 C12M:MSI公式サイト 製品紹介
MSI Modern 14 C12M(8GB/Office付属):ビックカメラ
MSI Modern 14 C12M(16GB/Officeなし):ビックカメラ