マウスコンピューターの法人ブランド「MousePro」のニューモデル「NB4シリーズ」をご紹介します。この製品、新発売のアナウンスがあったのが1月8日でして、非常に魅力的な製品ながらウインタブでは紹介記事を掲載していませんでした。「マウスの法人モデルは法人でないと購入できない」と思っていたからです。しかし、実際にこの製品のページから購入手続きを試してみたら…
いきなりこんな選択肢が目に入りました。「個人でも買えるようになったのかな?」と思い、マウスのご担当者(実機貸し出しなどでお世話になっている人です)に聞いてみたら「最近個人のお客様も購入できるようになりました」とのこと。マウスの法人モデルは個人向けにはない、面白い製品がたくさんありますので、これからはしっかり紹介していきたいと思います。
ということで、前置きが少し長くなりましたが、ここから製品の紹介をしていきます。
1.スペック
法人向けということもあり、OSはPro版です。バリエーションモデルによっては「Sモード」になっているものもありますが、Sモードは簡単に解除できますので、ここは問題ないと思います。なお、Sモードとその解除方法についてはこちらをご覧ください。
Windows 10 の S モードを解除する:Microsoft
CPUは第10世代(Comet Lake)のCore i5-10210Uです。法人向けPCの場合はCPUの世代が「ひとつ前」になっていることが珍しくありませんが、この製品は最新世代のものが搭載されています。ただし、Core i3とかCore i7の設定はありません。
RAMは標準で8GB(オンボード。マザーボードに直付けされているのでユーザーが換装することはできません)で、空きスロットがあり、16GB、24GBに増設注文が可能です。ストレージはM.2 SSDで256GBから最大で2TBまで増設注文できます。
ディスプレイは14インチのFHD解像度、ノングレアタイプですが、IPS(IPS相当)なのかTNなのかは開示されていません。法人モデルだとTN液晶というのが珍しくありませんが、この製品はどっちでしょうね?ただ、この製品の場合、仕様が個人向けっぽいところがありますので、なんとなくですがIPS相当のような気がします。
通信まわりではWi-Fi6(ax規格)に対応します。もはや上位のモバイルノートならWi-Fi6対応は普通になってきていますね。入出力ポートは一般的な14インチノートとしては悪くありませんが、マウス製品なので「ちょっと少なめ」です。マウス製品の場合、有線LANポートとかD-subとかも普通についてたりしますからね。このへんは筐体サイズ、特に重量との兼ね合いもあると思われます。
そのサイズですが、14インチノートとしてはコンパクトで薄型です。そして重量1.1 kgというのが素晴らしいです。個人として使う場合も法人の所属員として使う場合も「軽いのに越したことはない」ので、歓迎すべきところでしょう。
それと、この製品は全モデル「顔認証対応」です。私も最近ASUS ZenBook 14をメインノートにして、顔認証を毎日使っていますが、めちゃめちゃ便利です。法人モデルで全モデル顔認証対応というのはまだ珍しいんじゃないでしょうか。
スペック説明の最後はバッテリーです。なんと公称値ベースで25時間!ウインタブはメーカー公称値を全く信用していない(というかJEITAの規格を信用していない)のですが、さすがに25時間と言ったらその半分くらいは大丈夫だとは思いますので、終日(就業時間全部、という意味です)バッテリー稼働ができるんじゃないでしょうか。
2.筐体
正面から見たところです。筐体色はブラックのみですが、ディスプレイ面のベゼルも非常に細く、カッコいいと思います。また、顔認証対応のカメラ部分が少し盛り上がっていて、これもデザインアクセントになっています。
天板です。マウスのロゴがあるだけのシンプルなものになっています。筐体素材はマグネシウム合金で、MIL規格 (米国国防総省物資調達基準、MIL-STD-810G)準拠の信頼性テストのうち、「衝撃・運送時落下」「粉塵」「低圧(高度)」「高温」「低温」「温度変化」「湿度」「振動」「塩水噴霧」「船舶振動」の10項目をクリアしています。
キーボードです。キーピッチは約19.1 mmと余裕があり、バックライトも装備されています。ただし、タッチパッド部分の物理クリックボタンはありません。ここ、マウスのこだわりポイントだったと思うのですが、軽量化のために装備を見送られたんでしょう。
ヒンジは180度開口可能です。ミーティングの際などには結構便利に使えると思います。
3.価格など
MousePro NB4はマウスコンピューター公式サイトで販売中で、2月5日現在の価格は109,800円(税込み120,780円)から、となっています。なお、法人購入と個人購入だと「PCリサイクル料金(リサイクルマーク)」の取り扱いが異なります(個人の場合は購入時にリサイクルマークをつけてもらう必要があります)。おそらくその関係で、「送料」という名目の部分が法人だと税抜き2,000円、個人だと税抜き3,000円という差が発生しています。なので、個人購入の場合、法人購入より1,000円高くなる(と言ってもリサイクル料金)ということになります。
NB4、法人向けということになってはいますが、ミルスペック準拠で超軽量な筐体、長時間のバッテリー稼働、最新世代のCore i5、顔認証など個人でもうれしい仕様になっていますので、法人・個人を問わず、購入したくなる製品だと思います。