マウスコンピューターが新しく13.3インチのモバイルノート「MB13BCM8S2WL」を発売しました。マウスのノートには「m-Book」あるいは「LuvBook」という製品ブランドが使われることがほとんどなのですが、この製品にはそのようなブランドはありません。また、この製品は直販サイトでは取り扱われず、家電量販店などで販売されます。マウスと言えばBTOパソコン、というイメージがありますが、量販店モデルも最近になって取り組みが始まったようで、MB13ESVという前例もあります。
1.スペック
CPUの型番、Celeron 3865Uだけ見てしまうと、「なんだ、エントリースペックか」などと思いますが、この製品はそう簡単にエントリークラスと決めつけることはできません。RAMは8GB、ストレージは240GBと余裕のある容量になっていますし、ディスプレイも13.3インチのFHD(1,920 × 1,080)と高精細です(ただし、ディスプレイ形式はTNなのかIPSなのか不明です)。
また、この製品はLTEモデルです。MicroSIMスロットを装備し、主にドコモ系の通信バンド(LTEと3G)をカバーします。Windows PCでもLTE対応の製品は少しづつ増えているものの、絶対数としてはまだまだ少ないのが現状なので、これは歓迎すべきことと言えるでしょう。
入出力ポートもマウスらしくかなり充実しています。USBはType-Cを含め合計3つ、映像出力ではHDMIとMini Display Portの合計2つ、有線LANポートも装備します。個人的には「マウスのノートと言えばD-sub」という思い込みがあるのですが、この製品にはD-subはなく、かわりにMini Display Portになってますね。いずれにせよ、ビジネス利用を視野に入れた、充実した構成だと思います。
サイズは微妙にデカいです。横幅329.8mmというのは最新の13.3インチ製品の中ではむしろ大きいほう、と言っていいくらいになります(ただし、携帯性を失うほど大きいとかではありません)。また、重量の1.5 kgというのも「ウインタブ的にはモバイルノートとしてギリギリセーフ」くらいの重さです(個人的意見です。人によって評価は異なります。)。
2.筐体
正面画像です。上に書いたとおり、13.3インチのモバイルノートとしてはややサイズが大きいこともあり、ベゼルも太めですね。
天板です。筐体素材は不明です。プラスティック製ではないかと思いますが、ちょっと自信ないですね。画像上部、天板の端にある線状のものは、通信用のアンテナかな、と思います。
キーボードです。Enterキーの周辺のキーが大きめになっているのはマウスの13.3インチ、14インチ製品の特徴でもあります。私はこのタイプのキーボードを試用したことがありますが、「サイズが小さいよりは遥かにマシ」だと感じていまして、打鍵してみると見た目よりも違和感はずっと少なかったことを覚えています。
量販店モデルということではありますが、このキーボードを見ると「やっぱりマウス」だと感じました。ただ、タッチパッドの物理ボタンというのもマウスのこだわりポイントなのですが、この製品には物理ボタンは1つだけですね。
側面です。豊富なポートが装備され、「ぎっしり」って感じです。また、電源ボタンが側面にあるというのはちょっと面白いですね。
3.価格など
マウス MB13BCM8S2WLは家電量販店などで販売中で、2月21日現在のビックカメラでの価格は89,800円(税込み96,984円、ポイント10%つき)となっています。また、この製品にはMicrosoft Office Home & Business 2016をバンドルするものもあり、こちらは109,800円(税込み118,584円、ポイント10%つき)です。
CPUがCeleronなので、私達一般ユーザーにはどうしても割高感が出てしまいますが、RAM、ストレージ、ディスプレイの仕様は決してエントリースペックではありませんし、LTE対応というのも大きいです。なので、OfficeなどCPUの負荷がそれほど大きくない作業をメインに使うのであれば、特にビジネス用途には向く製品だと思います。ただなあ、せめてCore i3とかだと印象がずいぶん変わってくるんだろうなあ、という気はしてしまいますね。
4.関連リンク
LTE対応13.3型モバイルノートパソコン、全国のマウスコンピューター製品取り扱い家電量販店にて2月21日(水)より順次販売開始!:マウスコンピューター ニュースリリース
MB13BCM8S2WL シルバー:ビックカメラ
コメント
ノートPCの稼働時間って表示が4時間のもあれば20時間のものもありますよね。もちろん大容量のバッテリー積めば稼働時間長くなるのはわかるんですがスマホとかと比べて本体の重さがそれ程変わらない気がしていて、それにしては幅が大きくないですか?
直接関係ない単純な疑問ですいません。
こんにちは、コメントありがとうございます。おっしゃる通りで、そもそも公称値があまり当てになりません。一応電子情報技術産業協会(JEITA)の基準に沿って表示されるようになっていて、その意味では大きな幅は出ないはずですが、私なんかがレビューすると、たいてい公称値には届きません。また、ベンチマークテストなんかをやると一気に稼働時間が短くなります。あと、CPUが稼働時間にかなり大きく影響するようです。4時間とか20時間とかの差はそれが大きな原因だと思います。それと、スマホと違ってパソコンはバッテリー以外にも重量の重い部品はありますので、スマホほどダイレクトに重量に影響しないんだと思います。
高いし、重い、日本語キーボードなとこが利点ですかね
もっと軽くしないとモバイル層には受けないんじゃないですかね
なおさん、こんにちは、コメントありがとうございます。マウス製品って、割と重いです。でも、ポート類とかは頑固に省略しなかったりするんで、ビジネスマシンとしての使い勝手はかなり高いと思います。確かにサイズと重量についてはもうちょっと頑張って欲しいですけど。