マウスコンピューターが15.6インチ・スタンダードノートの「m-Book Fシリーズ」にCeleronモデルを追加しました。なお、2019年モデルのm-Book Fシリーズ(Core iプロセッサー搭載モデル)については先日紹介記事を掲載していますので、詳しくはこちらをご覧ください。
マウス m-Book Fシリーズ(2019)- 15.6インチで「基本がしっかりした」スタンダードノート、Core i3モデルが追加されました
PC購入の際、何を優先するかというのは人それぞれですが、私の好みだと「機能優先で、デザインの優先順位は低い」です。なので、ThinkPadが好きなんですよね。国内メーカーだとマウス製のPCは好きです。マウスの製品はほとんどの場合、デザイン(薄さとか)よりも入出力ポートの構成など「使い勝手」を優先しているように思われます。
1.スペック
m-Book Fシリーズの概要については上にリンクしたCore iプロセッサー搭載モデルの紹介記事で説明済みなので、この記事では簡単に触れたいと思います。
CPUのCeleron 3867Uですが、Kaby Lake R世代で、Celeron 3865U(Kaby Lake)の後継モデルと思われます。残念ながらまだPassmarkでベンチマークスコアが公開されていませんが、Celeron 3865UのスコアがCeleron N3450(Apollo Lake世代で、エントリークラスのノートPCによく使われていました)といい勝負くらいだったので、「じゃあ3867UはCeleron N4100(Gemini Lake世代で、最新のエントリークラスのノートPCによく使われています)と同じくらいかなあ」と予想しています。
要するに、Core iプロセッサーには及ばないものの、Celeronとしては高性能な部類で、Officeソフトなどを使う分には十分な実力があると思います。
RAMは最低で4GB、カスタマイズにより最大で32GBまで増設可能で、ストレージは2基搭載可能、最低構成だと500GB HDDになりますが、SSDの追加をしたり、SSD+SSDという構成にすることもできます。いつも書いていますが、ウインタブとしては「せめてOSだけでもSSDに」と思っています。この製品の場合、500GB HDDという構成の最下位グレードでも128GB SSDを追加できます(税抜き6,800円)ので、これを追加するだけでも格段にサクサク動くでしょう。ちなみにマウスではSSDを増設注文する場合、OSはSSDにインストールしてくれます。
また、この製品は光学ドライブを搭載可能です。「必要ない」という人も多いかもしれませんが、DVDスーパーマルチなら税抜き3,800円、ブルーレイでも9,800円で追加できますので、それほど高額なオプションでもありませんし、つけておくとTSUTAYAで映画のDVDレンタルなんかをして楽しめるかもしれませんよ。
あと、マウスのノートPCで特筆したいのが「入出力ポート」ですね。この製品もUSBポートが合計で4つ、映像出力もHDMIとD-sub、そして有線LANポートもありますし、SDカードリーダーはmicro規格ではなくフル規格です。というか、この製品のポートにはmicro規格はありません。なので、ビジネス利用にせよ、デジカメからのデータ伝送にせよ、ラクラクとこなせます。
2.筐体
m-Book Fシリーズは15.6インチスタンダードノートとして、特にコンパクトサイズとは言えません。2019年現在だとむしろ「少し大きめ」といったほうがいいかもしれません。正面から見ても、特にナローベゼルということはありませんし、ブラック一色でそっけない感じです。いや、これがいいんですけどね…。
キーボードと入出力ポートの配置です。キーボードに関しては15.6インチなのでテンキーがつき、配列の癖も大きくはありません。また、マウスのこだわりポイントとして、タッチパッドには「物理クリックボタン」がつきます。入出力ポートに関しても上に書いたとおり、非常に充実しています。
なお、m-Book Fシリーズの旧モデルはウインタブでも実機レビューしています。おそらく筐体は現行モデルと同じと思われますので、筐体構造についてより詳しく知りたい場合はこちらのレビュー記事を参考にしてください。
マウス m-Book F - プレーンな15.6インチスタンダードノート、末永く使えそうな「真面目さん」の印象(実機レビュー)
3.価格など
マウス m-Book Fシリーズ(Celeron)はマウスコンピューター公式サイトでは販売中で、3月25日現在の価格は49,800円(税込み53,784円)から、となっています。「これなら使いやすそう」と思われる「RAM8GB/240GB SSD/DVDスーパーマルチ搭載」という構成だと58,800円(税込み63,504円)ですね。CPUが少し非力に感じられるかもしれませんが、テキスト入力とかExcelで比較的シンプルな表を作成したりとか、そういった用途なら十分満足できると思いますよ。この製品の場合、Core i3/Core i5/Core i7も選べますので、ご予算と用途に応じてCPUを選ぶといいでしょう。
派手さはありませんが、ビジネスにもプライベートにも頼りになる製品だと思います。