MicrosoftがSurface Laptop Studio 2、Surface Laptop Go 3、Surface Go 4を国内で発表しました。この3機種については先日の海外ニュース記事で少しだけ触れていましたが、海外での情報にあった通り、Surface Go 4は今のところ「法人向けのみ」という扱いになっており、個人向けのニューモデルはSurface Laptop Studio 2、Surface Laptop Go 3の2機種のみです。
この記事ではまず、クリエイター向けの高性能マシン、Surface Laptop Studio 2をご紹介します。なお、従来モデルのSurface Laptop Studioはウインタブでも実機レビューをしています。以下、従来モデルと適宜比較しながらご説明をしていきます。
従来モデルの実機レビュー記事はこちらです
Microsoft Surface Laptop Studioの実機レビュー - 個性的な構造の2 in 1、GeForce RTXを搭載し、クリエイターの利用にも向きます
目次
1.Surface Laptop Studio 2 スペック
スペック表
Surface Laptop Studio 2 | |
OS | Windows 11 Home |
CPU | Intel Core i7-13700H |
外部GPU | なし NVIDIA GeForce RTX4050 Laptop GPU NVIDIA GeForce RTX4060 Laptop GPU NVIDIA GeForce RTX2000 Ada Laptop GPU |
RAM(メモリ) | 16GB/32GB/64GB(LPDDR5x) |
ストレージ | 512GB/1TB/2TB SSD(Gen 4) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 14.4インチPixelSense Flow(2,400×1,600) タッチ、リフレッシュレート120Hz |
ネットワーク | Wi-Fi6E(802.11a/b/g/n/ac/ax)、Bluetooth 5.3 |
入出力 | USB4 Type-C(Thunderbolt 4)x 2、USB3.1 Type-A、microSDカードリーダー、オーディオジャック、Surface Connect ポート |
カメラ | Webカメラ(1080p)顔認証対応 |
バッテリー | 58 Wh |
サイズ | 323 x 230 x 22 mm |
重量 | 1.89-1.98 kg |
バリエーションモデル
・なし/16GB/512GB
・RTX4050/16GB/512GB
・RTX4050/32GB/1TB
・RTX4060/64GB/1TB
・RTX2000/32GB/1TB
※左からGPU/RAM/ストレージの順
※Office Home & Business 2021付属
コメント
従来モデルに設定があったCore i5、256GB SSDといった下位の構成はなくなりました。CPUは第13世代の高性能タイプ(H型番)、Core i7-13700Hのみの設定です。一方で外部GPUは選択の幅が広がり、従来モデルでは「外部GPUなしかGeForce RTX3050Ti」だったものがニューモデルではRTX4050、RTX4060、RTX2000(旧Quadro系の型番です)を選べるようになりました。
RAMとSSDは選択するGPUによって決まります。またディスプレイはスペック表の表記上は従来モデルと変わらず14.4インチPixelSense Flow、解像度2,400×1,600、タッチ対応しリフレッシュレートは120 Hzです。4,096段階の筆圧に対応するペン入力も可能です。もちろんMPP(Microsoft Pen Protocol)方式です。
ちなみにMicrosoftの製品ページでは
・RTX4050/16GB/512GB:デジタルアーティスト
・RTX4050/32GB/1TB:コンテンツクリエイター
・RTX4060/64GB/1TB:ゲーマー
・RTX2000/32GB/1TB:エンジニアまたはデザイナー
と「おすすめの職種」を紹介・例示しています。
2.Surface Laptop Studio 2 筐体
外観の変更点はかなり少ないです。サイズは少し変わりました。
ニューモデル:323 x 230 x 22 mm / 1.89-1.98 kg
従来モデル:323.28 x 228.32 x 18.94 mm / 1.742-1.820 kg
タテ・ヨコサイズはほぼ同じと言ってよく、少し厚みが増し、重くなりました。ただ、繰り返しになりますけど、見た目はほとんど同じです。それと、この画像の中央下部(キーボード面の裏側)に黒いものが見えますが、これはSurface スリム ペン 2です。従来モデルでもそうでしたが、Surface Laptop Studio 2はこの位置にペンをマグネットで取り付け、充電もここで行います(でもペンは別売り)。
キーボードです。この画像では英語配列ですが、日本仕様は日本語配列で、テンキーはありません。従来モデルと同じ仕様と思われますが、従来モデルではゲーミングノート並みの剛性感があり、非常にタイピングしやすいものでした。バックライトも搭載します。
この3枚の画像は従来モデルのものですが、ニューモデルも同じ筐体構造です。天板が中央から折れる構造で、普通のノートPC(画像上)やタブレット形態(画像下・キャンバスモードと呼ばれます)に加え、ステージモード(画像中)にできるのが特徴です。
CPU/GPUの型番変更と並んで、最も大きな変更と言えるのが入出力ポート構成です。左側面にUSB Type-Aポートがプラスされ、右側面にmicroSDカードリーダーもプラスされました。Surfaceシリーズは概して入出力ポートが少なめですが、ニューモデルではポート類が「純増」となり、多くの人に歓迎されると思います。
3.Surface Laptop Studio 2 価格など
Microsoft Surface Laptop Studio 2は「10月3日 9:00リリース」で、Microsoftストアではすでに予約販売がスタートしています。9月23日現在の価格は下記の通りです。
・なし/16GB/512GB:336,380円
・RTX4050/16GB/512GB:397,980円
・RTX4050/32GB/1TB:459,580円
・RTX4060/64GB/1TB:536,580円
・RTX2000/32GB/1TB:582,780円
※左からGPU/RAM/ストレージの順
※税込み価格
※Office Home & Business 2021付属
えー、Officeが付属するから高い…とかのレベルじゃないですね。スペック表だけ見て判断するとかなり高価に感じられます。非常に質感が高くて剛性感の高い筐体とか特殊なヒンジ構造、発色品質が高く、クリエイティブワークにもゲームにも使えるディスプレイといった、スペック表には表記しにくい部分をどう見るか、ということにもよると思いますし、プロユースを想定した製品であるということも言えると思います。
4.関連リンク
Surface Laptop Studio 2:Microsoft