10月8日にオンラインで「Surface Media Briefing」が開催され、ウインタブも視聴させてもらいましたので、レポートさせていただきます。テーマはもちろん「Surface Laptop Go」と「Surface Pro X」なのですが、どちらもウインタブで紹介記事を掲載済みなので、紹介記事には記載のない、(ウインタブ的に)新しい情報に絞ってお伝えします。紹介記事はこちらです。
Microsoft Surface Laptop Go - 12.4インチとコンパクトなモバイルノート。Core i5搭載でパフォーマンスも十分
Microsoft Surface Pro X - よりパワフルになったARM版Windowsマシン。本体とキーボードに新色も!
1.Surface Laptop Go
12.4インチと、「Surfaceのクラムシェルノート」としては最小サイズとなるSurface Laptop Goですが、オンラインながら実機のサイズ感などを知ることができました。まあ、「スペック表にサイズ書いてるだろうが!」ということではあるんですけどね…。
さすが12.4インチ!といいますか、この画像を見ると明らかにコンパクトサイズであることがわかります。金属筐体(天板)の高い質感、Surfaceシリーズらしい、スッキリしたデザインもあいまって、非常にカッコいいと感じます。
また、Microsoftの説明によれば、ベゼル幅は「Surfaceシリーズで最も細い」とのこと。よりスタイリッシュさに磨きがかかっています。ただし、ベゼルを細くしている関係で、「顔認証非対応」となりました。要は(上部ベゼルに)IRカメラのスペースが取れない、ということのようです。
そのかわりに、電源ボタンに指紋センサーが仕込まれ、Microsoftいわく「指紋認証が必要な場面では電源ボタン(指紋センサー)が光るようになっています」とのこと。時節柄マスクをしていることが多くなっていますので、顔認証よりも指紋認証のほうが使いやすいのかもしれませんね。
それと、紹介記事で書き忘れてしまいましたが、Surface Laptop Goのディスプレイは「タッチ対応」です。ただし、ペン入力に関しての言及はありませんでした。まあ、クラムシェルノートの場合、高精度なペン入力ができたとしても筐体構造上、本格的なイラストなんて描けないと思いますけどね(めっちゃポジションが不安定になり、とても気合を入れてペンを動かせる感じになりません)。
Surface Laptop Goには新機能があります。キーボードです。この画像を見ると、スペースキーの左右に「A」と「あ」というキーがあります。これ、IME切り替え用のキーです。つまり、日本語入力をしたいときに「あ」のキーを押し、英語入力にしたいときに「A」のキーを押してIMEを切り替える仕組みです。
このキー配列は「ユーザーの方のご意見をうかがいながら、他の製品にも展開していきたい」とのことでした。
2.Surface Pro X
続いてはSurface Pro Xです。すでにお伝えしている通り、新プロセッサー「SQ2」を上位モデルに採用し、パフォーマンスが向上しました。また、キーボードのカラーバリエーションが増え、プラチナ(シルバー)の筐体色が追加されたことにより、ちょっと華やかな印象になっています。
Surface Pro Xに関する情報はこんな感じです。
●バッテリー稼働時間が13時間から15時間に伸びた
これ、実はニューモデルだけの話ではなく、従来モデルに関してもソフトウェア・アップデート(Windows Update)により、稼働時間が伸びているとのことです。ARM版Windowsのメリットの一つに「長持ちバッテリー」というのがありますし、この点は歓迎したいところです。
●SQ2のパフォーマンスはSQ1から5%程度向上している
新プロセッサーのSQ2は「クラス最高性能」と称されていましたが、従来モデルに搭載されているSQ1からの性能向上は5%程度、とのことでした。うーん、どうなんだろう?
●x64アプリにも対応
紹介記事に読者の方からコメントを頂いていますが、Surface Pro Xは近日中に64ビットアプリに対応します。Microsoftの説明によれば、「年内には対応が始まり、その時点ではすべての64ビットアプリが動作するわけではない。しかし、継続して作業を進め、将来的にはすべての64ビットアプリが動作するようにしたい」とのことでした。
3.その他
その他、いくつか興味深い質疑応答がありました。
Q.Surface Laptop GoのRAM4GB/ストレージ64GB版はスペック的にバランスを欠いているように思われるが…。
A.4GB/64GB版については主に教育市場向けと認識している。学校の課題をこなすのであれば4GB/64GB版でも十分快適に動作すると考える。また、一般ユーザーでスペック不足を感じている方はRAM8GB版を選んでいただきたい。
Q.Surface Go2は小中学生向け、Surface Laptop Goは高校生向け、というイメージがある
A.そのようなことはない。より大きな画面、よりキーボード重視の使い方をしたい場合にSurface Laptop Goを選んでいただきたい。
Q.Surface Pro Xのこれまでの売れ行きはどうか?
A.個人向けではいわゆるアーリーアダプター(新しい商品やサービスなどを早期に受け入れるタイプの人。ウインタブ読者にも多い)層からは好評を頂いている。ただし、アプリの動作に制約があるのも事実。今後64ビットアプリへの対応を進め、ウイルススキャンソフトなども動くようにしたい。法人向けではLTE対応という点とバッテリー稼働時間が長い、ということで好評を頂いている。
質疑応答では、どうしても「GIGAスクール構想」との関係を問うものが多く、実際に「Goシリーズ」は教育市場も強く意識されていますし、教育機関向けの販売も好調のようですが、個人ユーザーが使っても十分に魅力的だと思いますけどね。
Surface Laptop GoとSurface Pro Xは10月13日の発売ですが、Microsoftストアではすでに予約販売がスタートしています。
また、大都市圏の家電量販店に限られますが、Surface Laptop Goに関しては8日から実機の展示もスタートしているとのこと。お近くの家電量販店で実機が展示されている、という人は、せっかくなので実機に触れてみてはいかがでしょうか?
4.関連リンク
Surface Laptop Go:Microsoft
Surface Pro X:Microsoft
コメント
昨今のテレワーク事情を考えるとカメラ付いてないのはWeb会議出来ないのではと