Lenovoが発表したYogaシリーズ3機種のうち、コンバーチブル2 in 1の「Yoga C940(14)」をご紹介します。先に紹介記事を掲載したYoga S940(14)、Yoga S740(15)はクラムシェルノートですが、もともと「LenovoのYoga」というのはコンバーチブル2 in 1筐体のことを意味しますので、「YogaらしいYoga」ということになりますね。
1.スペック
同時発表のS940(14)、S740(15)と同様、この製品もLenovo直販サイトでの販売がアナウンスされておらず、現状は量販店モデルの1バリエーションしかスペックが公開されていません。後日別なバリエーションが追加される可能性がありますので、あらかじめご了承ください。
CPUは第10世代(Ice Lake)のCore i5-1035G4です。IdeaPadシリーズとの差別化なのか、最近リリースされたYogaシリーズはComet LakeではなくIce Lakeのほうを搭載しています(S740(15)はCoffee Lake)。このC940に関してはアクティブペン(筆圧に対応しますが、何段階かは不明です)が付属するコンバーチブル2 in 1筐体ということもあり、より高いグラフィック性能(内蔵GPUがIntel Iris Plus)のIce Lakeを搭載しているのは歓迎したいところです。
RAMは8GB、ストレージは256GBと、ハイエンドという感じではありませんが実用上は十分な容量になっていると思います。またディスプレイは14インチのIPS液晶、FHD解像度でDolby Vision対応のタッチパネルです。
入出力ポートは高機能ながら数は少なめです。2つのUSB Type-CポートがいずれもThunderbolt 3で、他にはフルサイズ(Type-A)のUSB 3.1ポートがあるのみ。Thunderbolt 3があるかわりにHDMIなどの映像出力専用ポートは装備されませんし、SD(microSD)カードリーダーもありません。最近のLenovoはSDカードリーダーを省略する傾向があり、この点はちょっと残念です。
あと、バッテリー稼働時間がなんと23時間!JEITA2.0規格に基づく公称値なので、「話半分」と考えるべきだと思いますが、それでも終日出先での作業が可能なのかもしれませんね。
サイズはYogaシリーズらしく、かなりコンパクトで、特に非常に薄いですね。重量が1.35 kgというのは「もう一声!」と言いたいところですが、14インチのコンバーチブル2 in 1筐体としては十分に軽いほうではあります。
2.筐体
先日紹介した同時発表のクラムシェルノート「Yoga S940」と同様、ギリギリまでベゼルを細くしているのがわかります。上部ベゼルも非常に細く、Webカメラのところが盛り上がっているような造形になっています。
Yoga C940はヒンジのところにアクセントがあります。「サウンドバーヒンジ」と名付けられていて、その名の通りスピーカーを内蔵しています。Lenovoによれば「パワフルなサブウーファー、カスタムツイーター、不要なノイズを低減する独自の振動バッファーを備えたスピーカーを組み合わせることで、よりパワフルで迫力のサウンドを再生します」とのことで、音響システムはDolby Atmosなので、音質にはかなり期待ができそうです。
ヒンジ部分にはもうひとつギミックが。C940はアクティブペンが付属します、このように本体に収納できる構造になっています。
コンバーチブル2 in 1筐体なので、テントモードやスタンドモード、タブレットモードで使うこともできます。特にタブレットモードはイラストやマンガなどを制作する際に重宝すると思います。
なお、この製品ではキーボードの拡大画像や天板デザインなどが公開されていませんが、おそらく他のYogaシリーズと共通のデザインになっているものと思われます。キーボードの仕様は84キーのJIS配列、バックライトつきとなっていて、テンキーは装備されません。また、筐体素材はアルミニウムです。また、筐体色は「マイカ(真珠のような光沢のある色)」で、他のYogaシリーズとも、IdeaPadシリーズとも異なります。
側面と入出力ポートの配置です。非常にあっさりしているというか、右側面なんて「電源ボタンしかない」です。実用面を考慮すると、もう少しポートが欲しいですね。
3.価格など
Lenovo Yoga C940は11月29日の発売予定で、Lenovo直販サイトでの販売はアナウンスされていません。同時発表のS740(15)、S940(14)も同様で、個人的にはぜひ直販もしてもらいたいと思っています。価格は149,800円(税別)から、となっています。直販サイトであれば、「3割引きくらいが当たり前」なので、割とお手頃な価格になりそうなんですけどね。
今回発表された3つのモデルを見てみると、やはりIdeaPadシリーズとの差別化からか、ワンランク上のスペック、ワンランク上の筐体品質になっていると感じられます。「Yogaといえばコンバーチブル 2 in 1」ということでなく、IdeaPadシリーズの上位モデル、と考えるほうがピッタリ来るかもしれませんね。
4.関連リンク
Yoga C940 (14):Lenovo