こんにちは、かのあゆです。ThinkPad Xシリーズといえば今から19年前となる2000年8月に発表されたThinkPad X20から現在まで継承されている軽量モバイルノートです。かのあゆも同シリーズはX40、X61S、X230、X240と使ってきましたが、ThinkPadらしい堅牢なつくりと文章を快適に打てるキーボード、長時間持つバッテリーでどのモデルも印象に残っています。
そんなXシリーズの最新モデルとして今年3月に日本国内でも正式に発売したのが今回実機レビューを行う「ThinkPad X390」です。前モデルが「ThinkPad X280」だったため、ナンバリングが大きく飛んでいますがThinkPad Xシリーズの血をしっかり継承した、ビジネスでも個人利用でも頼れるモバイルノートに仕上がっています。
1.スペック
ほかのThinkPadシリーズ同様、オンラインサイトではOSやCPU、ストレージ構成など細かいカスタマイズが可能となっており、予算や用途に応じて好みの構成を選択可能です。OSはHome/Proの選択が可能で、CPUにはWhiskey Lake世代のCore i3-8145U、Core i5-8265U、Core i7-8565Uのほか、企業でPCを管理する際に便利なリモート管理機能などが利用可能となるIntel vProテクノロジーに対応したCore i5-8365U、Core i7-8665Uも選択可能です。
RAMは8GB、16GB構成が選択可能で、最上位CPUであるIntel Core i7-8665Uを選択したときのみ最大容量となる32GBの増設オプションを選択することが可能です。X390では残念ながらメモリがオンボードとなっており、後からユーザー側でメモリを増設することが不可能なため、グラフィックソフトや動画編集ソフトなどメモリを多く消費するアプリを利用するのであれば最初から16GB(あるいは32GB)のオプションを選択したほうが良いでしょう。
ストレージはSATA SSD(256GB)とM.2 PCI-e NVMe SSD(128GB/256GB/512GB/1TB)を選択可能です。
ディスプレイに関しては以下の構成から選択できます。
13.3インチ 1,366 x 768 TN、タッチ非対応、アンチグレア、250nits
13.3インチ 1,920 x 1,080 IPS、タッチ非対応、アンチグレア、300nits
13.3インチ 1,920 x 1,080 IPS、マルチタッチ対応、アンチグレア、300nits
キーボードは日本語配列、英語配列を選べ、キーボードバックライト付きのオプションもあります。
通信面では他のThinkPad同様Wi-Fiのほか、LTEモジュールをオプションで追加することも可能です。これにより、当然対応するキャリアへの契約は必須となりますがX390単体でモバイルネットワークに接続することが可能になるため、出張時には非常に重宝します。
入力面ではUSB-Cポートが2つ(うち一つはThunderbolt3対応)、USB 3.1ポートが2つ、MicroHDMIポート、イーサネット拡張コネクターと充実しています。イーサネット拡張コネクターに接続するLANアダプターは標準付属していますが、アダプターレスオプションも選択可能です。(レスオプションを選択した場合定価ベースで4,320円ほど安くなります。)
ThinkPad Xシリーズはバックやリュックに入れても苦にならない軽量さも売りの一つで、一時期Microsoftの軽量PCのブランドである「UltraBook」として販売されていたモデルも存在しましたが最新モデルとなるX390でもそれは健在で、筐体素材にカーボンのものを選択した際は1.18kg、樹脂素材のモデルでも1.28Kg(ともにFHD液晶、タッチ非対応モデル選択時の重量です。)と非常に軽量です。筐体サイズも311.9 x 217 x 16.5 mm(FHD、タッチ非対応モデル)とThinkPad X1 Carbonよりも若干コンパクトに収まっています。
レビュー機のシステム構成です。今回のレビュー機は「i7-8565U/RAM 8GB/512GB SSD」という構成です。RAMに関しては下位構成でも8GBと十分な容量を搭載していますが、実際レビュー中にストレスを感じることはありませんでした。
2.筐体
同梱物はマニュアル類、ACアダプター、眼鏡ケーブル、専用LANコネクターという構成です。今回はレビュー機ということもあり、実際の製品の付属品はもう少しペーパー類が増えるかと思われます。
ACアダプターは近年のThinkPadでは標準となっている45W出力のUSB-Cタイプのものが標準付属しています。オプションでより高出力の65Wタイプのものも選択可能で、こちらでは急速充電に対応しているためより高速にX390本体の充電を完了したいのであればこちらを選ぶと良いかもしれません。
天板です。今回のレビュー機は樹脂素材のものでしたが、カーボン素材の筐体も選択可能です。質感に関しては「いつものThinkPad」といった印象で安っぽさは感じられません。ほかのThinkPad同様、右下の「ThinkPad」ロゴの「i」の箇所は電源投入時に点灯します。
右側面にはスマートカードリーダースロット、排気口、USB 3.1ポート、セキュリティロックスロットが配置されています。スマートカードリーダースロットはオプションで今回のレビュー機には搭載されていないためダミースロットとなっています。
前面には何も配置されていません。
左側面はThunderbolt3に対応するUSB-C(充電・給電兼用)、USB-C(Thunderbolt3対応)、イーサネット拡張コネクター、USB 3.1ポート、MiniHDMIポート、3.5mmヘッドフォンジャックが配置されています。X390ではポート類を拡張することができる「ThinkPad プロ ドッキングステーション」に対応していますが、この製品もこちら側にあるポートに接続します。
左側のUSB-Cポートは給電/充電ポートも兼ねており、付属する45W/65W出力のACアダプターのほか、45W以上の出力に対応するUSB-PD対応モバイルバッテリー経由でも充電を行うことが可能です。Lenovoでも純正オプションとして「Lenovo USB Type-C ノートブック パワーバンク」という容量14,000mAhのモバイルバッテリーを販売しているため、一緒に購入しておくとACアダプターが使えない緊急時でもX390本体を充電することができるため、非常に重宝するかもしれません。
後面にはMicroSDカードスロットを兼ねたSIMトレイが配置されています。LTEモジュールをオプション選択した場合、こちらのスロットにnanoSIMカードを挿入することによりX390単体でモバイル通信を行うことが可能です。
底面には排気口とステレオスピーカー(写真下部に配置されている2つのスリットです。)が配置されています。すでに実機レビュー済みのThinkPad T490s同様バッテリーは脱着式ではなく内蔵式で、ユーザーがメンテナンスするためのハッチ類も配置されていません。
キーボードです。ThinkPad X230以降のモデルでおなじみとなっているアイソレーションタイプのものが搭載されており、キーピッチは約1.9cm(ノギスで計測)と他のThinkPadと共通の仕様です。
今回のレビュー機にはキーボードバックライトが搭載されており、「Fn + スペース」の組み合わせで明るさを二段階調整可能です。キーボードバックライトは非搭載も選べるほか、他のThinkPad同様英語配列のキーボードも選択可能です。
ヒンジを開口してみました。ベゼルに関しては近年ノートパソコンでもかなりぎりぎりまで攻めた製品が登場していますが、X390では特にそういったデザインではなく、「いつも通りの」ThinkPadらしいデザインです。ただ以前かのあゆが使っていたX230と比べるとだいぶベゼルも細くなってきた印象ですし、使っていて安心できるデザインです。
ヒンジは他のThinkPad同様180度まで開口します。ビジネスシーンで画面を共有するシーンでも非常に大活躍しそうです。この状態だとX390の薄さがかなり際立つ印象です。この薄さでもハードな耐久性テストにパスしているので、混雑している電車内などでも安心して持ち歩くことができます。
使い勝手はいつものThinkPadそのもので、少し前までX230をメインで使っていたこともあって非常に懐かしい感覚で利用することができました。実際にレビュー期間中にリュックやPCバックに入れて持ち出したりしていましたがかなり軽量なため、持ち歩いていて苦になることはありませんでした。
3.使用感
キーボード
キーボードに関してはいつものThinkPadといったところで、キーストロークも深めで非常に完成度の高いキーボードに仕上がっていると感じました。X390のレビュー期間中メインPCとほぼ同じ環境をセットアップして文章作成や各種作業を行っていましたが、相変わらずノートPC用のキーボードとしては非常に完成度が高く、快適に作業を行うことができました。
X390のレビューと同時期に一年前に発売したThinkPad E585を私的に購入したのですが、筐体サイズが異なっていてもキーボードは基本的に共通の配列なのでここ数年のThinkPadからの乗り換えであれば違和感なく移行することができるでしょう。
ディスプレイ
今回のレビュー機では解像度1,920 x 1,080、IPS液晶、タッチ非対応という構成でした。このほか前述のとおり1,366 x 768、TN液晶、タッチ非対応という構成と1,920 x 1,080、IPS液晶、マルチタッチ対応という構成も選択可能です。X390ではすべて光沢が抑えられたアンチグレアタイプのディスプレイを採用しています。
IPS液晶を採用していることもあり、視野角はかなり広く、表示も十分きれいな印象でした。またFHD液晶を選択すると最大明度が300nitsということもあり、スマートフォンほどではないにせよ明るさ設定を最大に上げるとかなり明るくなる印象です。通常利用時はバッテリーの持ちなども考えると半分くらいに落としても表示が暗すぎて困るということはありませんでした。
スピーカー
スピーカーはステレオスピーカーで、近年のThinkPadでは標準搭載されている「Dolby Audio Plus」アプリで各種サラウンド効果を設定することも可能です。基本的にDolby関連の設定はオンにしてしまえば映画鑑賞時、音楽再生時、ゲームプレイ時などシチュエーションに応じて最適な設定に変更してくれますが、手動でイコライザー設定を変更することも可能です。
X390はあくまでビジネスノートですが、内蔵スピーカーの音質は非常に高く、Dolby Audio Plus関連の設定をオフにしても非常にクオリティの高い音質で各種コンテンツを楽しむことができました。Dolby Audio Plusをオンにするとより音圧が増して迫力のあるサウンドを楽しむことができます。
バッテリー
バッテリーでの稼働時間は公式スペックでは今回のレビュー機であるCore i7-8565U搭載モデルでは15.6時間程度とされています。実際にバッテリー稼働時間を計測できるベンチマークソフト「BBench」で以下の設定を行い、実際の稼働時間を計測してみました。
電源管理設定 : 「バランス」
Lenovo Vantageのバッテリー充電制限設定 : 無効(100%までフル充電)
ディスプレイ明度設定 : 工場初期出荷状態(バッテリー稼働時に最大から半分程度の明るさ設定)
BBenchの設定 : 自動キー入力オン(10秒毎)、自動WEB巡回オン(60秒毎)
この設定でバッテリーフル充電の状態からバッテリー切れでWindowsが自動シャットダウンするまで放置したところ、約3.7時間程度でバッテリー残量5%となり自動シャットダウンされていました。もちろん「BBench」でのテスト内容は長時間連続使用時を想定してのものなので、実際の環境によって稼働時間は変わってくるかと思われますが、ハードな使い方をしても4時間程度は持ってくれそうです。
4.性能テスト
参考:
HP ENVY x360 15(Ryzen 5 3500U) : 11,792
HP Spectre x360 13(Core i7-8565U): 10,020
Lenovo ThinkPad T490s(Core i7-8565U): 9,948
HP ENVY X360 13(Ryzen 7 3700U): 9,723
NEC LAVIE Direct NEXT(Core i7-8550U): 9,643
DELL Inspiron 13 7370(Core i7-8550U): 9,058
Lenovo IdeaPad C340 (15)(Core i5-8265U): 8,910
東芝 dynabook AZ65/G(Core i7-8550U): 8,909
東芝 dynabook VZ82/F(Core i7-8550U): 8,923
HP Spectre 13(2017)(Core i7-8550U): 8,727
DELL XPS 13(9380)(Core i7-8565U): 8,676
DELL Inspiron 15 5000 2in1(Core i7-8565U):8,641
Lenovo ThinkPad X280(Core i7-8550U): 8,606
DELL XPS 13(9370)(Core i7-8550U): 8,409
HP Spectre x360(Core i7-7500U): 8,385
Lenovo IdeaPad S540(15)(Core i5-8265U): 8,374
HP Spectre x2(Core i5-7260U): 8,207
東芝 dynabook DZ83/J(Core i7-8550U): 8,186
Lenovo ideapad 520(Core i5-8250U): 8,129
ドスパラ Altair F-13(Core i5-7200U): 8,106
富士通 LIFEBOOK WS1/B3(Core i7-8550U): 8,055
参考:
HP ENVY x360 15(Ryzen 5 3500U) : 6,797
HP ENVY X360 13(Ryzen 7 3700U): 4,925
iiyama Style 17FH054 i7(Core i7-8750H): 4,821
HP ENVY 13 x360(Ryzen 3 2300U): 4,757
Lenovo ThinkPad X280(Core i7-8550U): 4,720
NEC LAVIE Direct NEXT(Core i7-8550U): 4,706
HP Spectre x360 13(Core i7-8565U): 4,605
DELL XPS 13(9370)(Core i7-8550U): 4,571
ドスパラ Altair F-13KR(Core i5-8250U): 4,559
DELL XPS 13(9380)(Core i7-8565U): 4,487
Lenovo ThinkPad T490s(Core i7-8565U): 4,454
Lenovo IdeaPad S540(15)(Core i5-8265U): 4,350
Microsoft Surface Laptop 2(Core i5-8250U): 4,337
東芝 dynabook AZ65/G(Core i7-8550U): 4,238
DELL Inspiron 13 7370(Core i7-8550U): 4,234
HP Spectre 13(2017)(Core i7-8550U): 4,210
東芝 dynabook VZ82/F(Core i7-8550U): 4,199
Lenovo IdeaPad C340 (15)(Core i5-8265U): 4,195
Microsoft Surface Pro 6(Core i5-8250U): 4,165
ドスパラ Critea DX-KS F7(Core i7-8550U): 4,128
ドスパラ Altair F-13(Core i5-7200U): 4,115
富士通 LIFEBOOK WU2/C3(Core i7-8565U): 4,003
HP Spectre x360(Core i7-7500U): 4,003
参考:
HP ENVY x360 15(Ryzen 3500U) : 5,076
Lenovo ThinkPad X280(Core i7-8550U): 4,465
DELL XPS 13(9370)(Core i7-8550U): 4,385
HP Spectre x360 13(Core i7-8565U): 4,375
NEC LAVIE Direct NEXT(Core i7-8550U): 4,365
DELL Inspiron 13 7370(Core i7-8550U): 4,247
Lenovo ThinkPad T490s(Core i7-8565U): 4,170
ドスパラ Altair F-13KR(Core i5-8250U): 4,154
Microsoft Surface Laptop 2(Core i5-8250U): 4,079
DELL XPS 13(9380)(Core i7-8565U): 3,987
Microsoft Surface Pro 6(Core i5-8250U): 3,985
東芝 dynabook VZ82/F(Core i7-8550U): 3,951
東芝 dynabook AZ65/G(Core i7-8550U): 3,940
ドスパラ Critea DX-KS F7(Core i7-8550U): 3,935
HP Spectre 13(2017)(Core i7-8550U): 3,921
富士通 LIFEBOOK WU2/B3(Core i7-8550U): 3,890
富士通 LIFEBOOK WS1/B3(Core i7-8550U): 3,858
富士通 LIFEBOOK WU2/C3(Core i7-8565U): 3,665
Lenovo ideapad 520(Core i5-8250U): 3,596
iiyama Style 17FH054 i7(Core i7-8750H): 3,554
HP ENVY 13(Core i7-8550U): 3,487
DELL Inspiron 15 5000 2in1(Core i7-8565U):3,359
Lenovo IdeaPad C340 (15)(Core i5-8265U): 3,282
東芝 dynabook UZ63/F(Core i7-8550U): 3,192
HP Spectre Folio 13(Core i5-8200Y): 3,012
まずは「ドラゴンクエスト X ベンチマーク(ドラクエ)」、および「ドラゴンズドグマ・オンライン ベンチマーク(DDON)」でグラフィック性能のテストを行いました。今回のレビュー機に搭載されているCore i7-8656Uに搭載されているのはIntel UHD Graphics 620ですが、おおむね同じ世代のCPUを搭載している他機種とほぼ同じベンチマークスコアを計測しています。もちろん外部GPU搭載ノートと比較するとまだまだ厳しいものの、ドラクエやDDONあたりのゲームであれば内蔵GPUでも十分動かせる時代になりました。かつての内蔵GPUではライトな3Dゲームのプレイも困難だったことを考えると本当にいい時代になったものだと実感しました。
参考:
HP ENVY x360 15(Ryzen 3500U) : 2,269、7,922
HP ENVY X360 13(Ryzen 7 3700U): 1,513、6,808
HP ENVY 13 X360(Ryzen 3 2300U): 1,513、5,396
Lenovo ThinkPad X280(Core i7-8550U): 1,211、4,871
Lenovo ThinkPad T490s(Core i7-8565U): 1,181、4,845
DELL XPS 13(9380)(Core i7-8565U): 1,189、4,586
HP Spectre x360 13(Core i7-8565U): 1,178、4,574
DELL XPS 13(9370)(Core i7-8550U): 1,161、4,719
Microsoft Surface Laptop 2(Core i5-8250U): 1,157、4,652
Microsoft Surface Pro 6(Core i5-8250U): 1,136、4,524
ドスパラ Altair F-13KR(Core i5-8250U): 1,126、4,746
東芝 dynabook AZ65/G(Core i7-8550U): 1,116、4,367
HP Spectre x2(Core i5-7260U): 1,114、4,389
富士通 LIFEBOOK WU2/C3(Core i7-8565U): 1,111、4,325
NEC LAVIE Direct NEXT(Core i7-8550U): 1,097、4,471
Lenovo IdeaPad C340 (15)(Core i5-8265U): 1,085、4,370
DELL Inspiron 15 5000 2in1(Core i7-8565U):1,084、4,421
東芝 dynabook VZ82/F(Core i7-8550U): 1,084、4,282
iiyama Style 17FH054 i7(Core i7-8750H): 1,082、4,559
※左からFireStrike、SkyDiverのスコア
3D Markの計測結果です。こちらも他のCore i7-8565U搭載機とほぼ同じようなスコアを計測しています。若干FireStrikeの計測値が低めですが、この辺に関しては誤差の範囲と考えてもよさそうです。
参考:
DELL G7(Core i7-8750H、GTX1060): 5,401
ドスパラ GALLERIA GCF2060GF-E(Core i7-8750H、RTX2060): 5,328
ドスパラ GALLERIA GCF1070GF(Core i7-8750H、GTX1070): 5,122
MSI GF75 Thin(Core i7-8750H、GTX1050Ti): 5,009
ドスパラ GALLERIA GCF1060GF-E(Core i7-8750H、GTX1060): 4,976
ドスパラ GALLERIA Mini 1060(Core i5-7500、GTX1060): 4,906
ドスパラ GALLERIA GCF2070GF-E(Core i7-8750H、RTX2070): 4,893
ドスパラ GALLERIA GCF1050TGF-E(Core i5-8300H、GTX1050Ti): 4,545
OMEN X by HP(Core i7-7820HK、GTX1080): 4,290
Lenovo ThinkPad T490s(Core i7-8565U): 4,256
iiyama STYLE-17FH054-i7(Core i7-8750H) : 4,281
HP Spectre x360 13(Core i7-8565U): 4,223
Lenovo ThinkPad T490(Core i7-8565U、MX250): 4,158
Lenovo IdeaPad C340 (15)(Core i5-8265U): 4,066
Lenovo ThinkPad X280(Core i7-8550U): 3,909
ドスパラ Altair F-13KR(Core i5-8350U): 3,778
HP Spectre 13(Core i5-8265U): 3,766
HP ENVY X360 13(Ryzen 7 3700U): 3,728
NEC LAVIE Direct NEXT(Core i7-8550U): 3,704
ドスパラ Critea VF-HEKS(Core i7-8550U、MX150): 3,704
HP ENVY x360 15(Ryzen 3500U): 3,617
DELL Inspiron 17 5000(5770)(Core i7-8550U、Radeon 530): 3,607
東芝 dynabook AZ65/G(Core i7-8550U): 3,546
HP ENVY 13(Core i7-8550U):3,534
DELL XPS 13(9370)(Core i7-8550U): 3,518
ドスパラ Critea VF-HGK1050(Core i7-7700HQ、GTX1050): 3,492
東芝 dynabook VZ82/F(Core i7-8550U): 3,491
富士通 LIFEBOOK WS1/B3(Core i7-8550U): 3,479
Microsoft Surface Pro 6(Core i5-8250U): 3,399
東芝 dynabook DZ83/J(Core i7-8550U): 3,353
マウス m-Book J(Core i5-8250U): 3,350
東芝 dynabook UZ63/F(Core i7-8550U): 3,341
Microsoft Surface Laptop 2(Core i5-8250U): 3,199
HP Spectre Folio 13(Core i5-8200Y): 3,108
ビデオチャットやオフィスソフトの起動など、あまりGPUに依存しない、一般的なビジネスシーンの利用を想定したベンチマークソフト「PC Mark」での計測結果です。こちらもWhiskey Lake世代のCore i7搭載機としては期待通りのスコアを計測しています。ビジネス利用であればCore i5搭載モデルでも特にストレスを感じるようなことはないでしょうが、CPUの性能が高いCore i7-8565U搭載モデルであれば負荷の高い動画編集や動画のエンコード作業もある程度快適にこなしてくれそうです。
内蔵SSDのベンチマークです。従来のSATA接続よりも圧倒的に高速なPCI-e NVMe接続のSSDを搭載していることもあり、リード、ライト性能ともに高いスコアを計測しており、OSやアプリの起動などもストレスを感じることはありませんでした。
5.まとめ
ThinkPad X390はLenovo直販サイトにて販売中で、8月30日現在の販売価格は104,101円(税込)から、となっています。この価格は平日のもので、ThinkPadに関しては週末に大幅に割引が拡大するため、週末を狙えばより安価な価格で購入することが可能です(8月24日土曜日の実績値は最大で50%オフでした)。
ThinkPad Xシリーズはどの世代のモデルも完成度が非常に高く、企業でも導入されている例が多いシリーズですが、最新モデルとなるX390は順当に進化した印象です。今回レビュー期間が若干長めだったこともあり、メインPCと同じ環境を作って各種作業を行っていましたが、Whiskey Lake世代のCore i7のパフォーマンスの高さと高速SSDの組み合わせのおかげで非常に快適に作業を行うことができました。かのあゆ自身久々のXシリーズでしたが、相変わらず持ち運びやすいサイズと軽量な筐体で久しぶりにXシリーズが恋しくなってしまいました。ThinkPadならでは堅牢な筐体も含め、ビジネスでもパーソナルユースでも安心して使えるモバイルノートに仕上がっていると感じました。
コメント
X40、X61S、X230、X240と使ってきて「長時間持つバッテリー」とな?
>>匿名さん
x61s、X230はバッテリー新品購入した上で使っていたのですが、使い方が文章作成メインだったのでちょっと環境によって感じ方が異なるかもしれません…
現在X1とX390でどちらを買うか検討しております。
X1の記事では発熱について言及されておられますが、X390の発熱はいかがでしょうか?
また、X390と比較してどちらが排熱面で優れているかお分かりになりますでしょうか?
CPUの差などがあるため正確な比較が難しいと思いますが、私見で結構ですのでお聞きできましたら幸いです。
こんにちは、すみませんが、どちらが優れているかはわかりません。ただ、このクラスのThinkPadであれば、基本的に発熱については気にしなくていいと思っています。ゲームや動画編集などの作業をする場合は発熱を気にする必要がありますが、その場合はゲーミングPCやクリエイターPCのほうが向くと思います。ThinkPadの場合、一般的なビジネス利用が想定されますが、その場合はX1 CarbonにせよX390にせよ、問題にする必要はないのではないでしょうか。