レノボがCES 2024に合わせて発表したノートPCから、今回はThinkBookシリーズをご紹介します。先日「2024年変態アワードの優勝候補」と思われるThinkBook Plus Gen 5 Hybridをご紹介しましたが、これ以外のThinkBookシリーズもかなり凝ったギミックを搭載しており、やはり国内販売されているThinkBookシリーズとは一味違う、という印象があります。
1.ThinkBook 13x Gen 4
ThinkBook 13x Gen 4 | |
OS | Windows 11 |
CPU | Intel Core Ultra シリーズ |
外部GPU | なし(内蔵GPUはIntel Arc) |
RAM | (最高)32GB LPDDR5X |
ストレージ | (最高)2TB PCIe M.2 SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 13.5インチ2.8K, 120Hz |
ネットワーク | Wi-Fi6E、Bluetooth 5.2 |
入出力 | USB Type-C(Thunderbolt 4)× 3、オーディオジャック、Pogo pin slot for Magic Bay |
カメラ | Webカメラ(FHD)顔認証対応 |
バッテリー | 74 WHr |
サイズ | 293.5 x 205.3 x 12.9 mm |
重量 | 1 kg~ |
Lenovo ThinkBook 13x Gen 4は、薄型・軽量で重さは1kg、厚さは12.9 mmと、モバイルに便利な筐体を備えつつも74Whrと大きめのバッテリーを搭載し、長時間の駆動が可能です。搭載CPUはCore Ultraシリーズですが型番は開示されていません。また「Lenovo LA3 AIチップ」を搭載し、キーボードにはCopilotキーを搭載するなど、AI機能の強化も図られています。RAMは最大32GB、SSDも最大2TBと大容量のものを選べます。
…ここまでは正常進化というか、割とイメージしやすい話なのですが、
この製品、「Magic Bay アクセサリ エコシステム」に対応しており、4Kカメラと高品質スピーカーを備えたMagic Bay Studioなどの接続が可能です。
さらに「ThinkBook 13x Gen 4 SPE」というモデルも発表されており、こちらは天板がカラーE-Inkになっています。かつて「ThinkBook Plus」というモノクロE-Inkを天板に配置したモデルがありましたが、ある意味その後継とも言えそうです。ただし、この「SPE」については価格や発売時期が開示されておらず「コンセプトモデル」にとどまる可能性が高いです。
日本国内ではThinkBook 13x Gen 2というモデルが販売されていますし、製品のパッケージング(薄型軽量のモバイルノート)から考えて、このThinkBook 13x Gen 4も日本で発売されるのではないか、と思います。
ThinkBook 13x Gen 4は米国で2024年第1四半期から発売され、予想開始価格は1,399ドル(1ドル=145円として約203,000円)です。
2.ThinkBook 14 i Gen 6+
ThinkBook 14 i Gen 6+ | |
OS | Windows 11 |
CPU | Intel Core Ultra シリーズ |
外部GPU | なし(内蔵GPUはIntel Arc) |
RAM | (最高)32GB LPDDR5X |
ストレージ | (最高)2TB PCIe M.2 SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 14.5インチ3K, IPS, 120Hz 14.5インチ2.5K, IPS, 90Hz 14.5インチ2.59K, OLED, 90Hz |
ネットワーク | Wi-Fi6E、Bluetooth 5.2 |
入出力 | USB Type-C(Thunderbolt 4)、USB 3.2 Gen2 Type-C、USB 3.1 Type-A × 2、USB 2.0 Type-A、HDMI2.1、LAN(RJ45)、オーディオジャック、microSDカードリーダー、TGX Port |
カメラ | Webカメラ(HD)/(FHD)顔認証対応 |
バッテリー | 85 WHr |
サイズ | 322 x 228 x 15.9 mm |
重量 | 1.5 kg~ |
ThinkBook 14 i Gen 6+は上にご紹介した13x Gen 4よりも一回り大きいサイズで筐体重量も1.5 kgあります。CPU/RAM/SSDの構成は13x Gen 4と変わりませんが、バッテリー容量が85Whrと大きくなっており、ディスプレイの選択肢も多いです。また、ポートの数と種類も多く、
いまいち意図がわからないのですが「隠しUSB 2.0 Type-Aポート」もあります(レノボによれば接続した周辺機器のUSBドングルを保護するため、とのことです)。
また、ThinkBook 14 i Gen 6+は最大64Gbpsのデータ スループットを提供するTGX(ThinkBook Graphics Extension)ポートを搭載しており、「TGXドック」の接続が可能です。このドックはGeForce RTX(デスクトップGPU)を搭載でき、グラフィック性能を大幅にアップしてくれます。
ThinkBook 14という製品は日本でも販売されているんですが、この製品が日本で発売されるか不明です。
Lenovo ThinkBook 14 i Gen 6+ および ThinkBook Graphics Extension(TGXドック)は、一部の市場で2024年第2四半期から発売され、バンドル開始価格は2,199ドル(1ドル=145円として約319,000円)です。
3.ThinkBook 16p Gen 5
ThinkBook 16p Gen 5 | |
OS | Windows 11 |
CPU | Intel Core i9 Gen 14 |
外部GPU | NVIDIA GeForce RTX4060 Laptop GPU |
RAM | (最高)64GB LPDDR5X |
ストレージ | (最高)4TB SSD(PCIe Gen 4) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 16インチ3.2K, 165Hz |
ネットワーク | Wi-Fi6E、Bluetooth 5.2 |
入出力 | USB Type-C(Thunderbolt 4)× 2、USB Type-A(10Gbps)、USB Type-A(5Gbps) × 2、HDMI2.1、オーディオジャック、SDカードリーダー、Pogo pin slot for Magic Bay |
カメラ | Webカメラ(FHD)顔認証対応 |
バッテリー | 80 WHr |
サイズ | 322 x 228 x 15.9 mm |
重量 | 1.5 kg~ |
ThinkBook 16p Gen 5は、16インチとスタンダードノートサイズの製品で、スペックが非常に高いです。搭載CPUは「第14世代のCore i9」と開示されていて、「あれ?ノートPC用に第14世代ってあったっけ?」と思ったのですが、HX型番で第14世代Coreプロセッサーがリリースされていました(参考リンク)。型番は「Core i9-14900HX」になるようですね。また、AI処理用の「Lenovo LA3 AI チップ」も搭載されていますし、外部GPUはGeForce RTX4060です。
ディスプレイもクリエイター仕様で、「X-Rite カラー キャリブレーションとDCI-P3またはsRGBサポートが含まれており、正確で一貫した色を保証します」とのこと。
ThinkBook 13x Gen 4と同様、この製品も「Magic Bay アクセサリ エコシステム」に対応しており、4Kカメラと高品質スピーカーを備えたMagic Bay Studioなどの接続が可能です。
で、この「バズーカ砲か?」と感じられる「Lenovo Magic Bay Studio」ですが、「AIによって強化され、優れた画質を提供するように設計された最先端の 4Kカメラテクノロジー」と説明されており、さらに「同期されたオーディオ機能によって優れたオーディオを実現」しているとのこと。Web会議用というだけでなく、マルチメディアコンテンツの制作でも威力を発揮しそうです。…というか、ここまで存在感が大きいのなら、そのくらいは頑張ってもらわないと困る、という感じですよね。
「ThinkBook 16p Gen 3 AMD」、また「ThinkBook 16 Gen 6(Intel/AMD)」という製品は日本国内でも販売されています。ただ、16pに関しては「現行モデルのGen 4ではなく、Gen 3が販売中」という状況なので、この16p Gen 5もタイムリーに日本で発売されるかはわかりません。でもバズーカは試してみたいですね。
ThinkBook 16p Gen 5は米国で2024年第1四半期から発売され、予想開始価格は1,599ドル(1ドル=145円として約232,000円)です。
Magic Bay Studioは米国で2024年4月から利用可能となり、予想開始価格は199.99(約29,000円)です。
4.関連リンク
All New AI PC Lenovo ThinkBook Laptops and ThinkCentre neo Desktops Inspire a New Wave of Productive and Creative Power:Lenovo プレスリリース(英語)
コメント
なるほど、ドングルがコロコロとお池にはまらないようになってるのか……
他メーカーもぜひ採用してほしい!>隠しUSBポート。
無線マウスのドングルだけが出っ張っていると、
ここをぶつけやすく、マザーボード直付けのUSBポートが逝ってしまい、
本体ごとメーカー修理に出す羽目になったので。
レノボを使い始めて一番気に入ったのは、
挿しっぱなしでもタイトなパソコンケースへ楽に収納できる点でした。
確かにドングルはなくしちゃいますもんね。あと、USBポートが逝くと相当面倒なことになりそう(幸い私は未経験)。