こんにちは、ゆないとです。今回はLenovoのゲーミングノートPC「Legion 750i」の実機レビューをお届けします。今回お借りしたのは最上位モデルなのですが、(個人的な趣味の話ですみません)つい先日リリースされたばかりの最新の”Microsoft Flight Simulator”が、グラフィック設定をUltraにしても滑らかに安定して動作する、「すごい性能」を見せてくれました。お値段もその分お高くなっていますが、それに見合った力を発揮してくれる「間違い無しの製品」です。
目次
1. スペック
この製品はカスタマイズには対応しておらず、RAMと外部GPUが異なる複数のモデルから選択していくことになります。
Lenovo Legion 750i | |
OS | Windows 10 Home |
CPU | Intel Core i7-10750H |
チップセット | Intel HM470 |
外部GPU | NVIDIA GeForce RTX 2060 / RTX 2070 Super with Max-Q Design / RTX 2080 Super with Max-Q Design |
RAM | 16GB(8GB×2) / 32GB(16GB×2) |
ストレージ | 1TB M.2 SSD(NVMe接続) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ |
15.6型 FHD 非光沢 IPS液晶 リフレッシュレート:240Hz、Dolby Vision・DisplayHDR400対応 |
キーボード | 84キー + テンキー、日本語配列、RGBバックライト搭載 |
ネットワーク | Wi-Fi 6(IEEE802.11 a/b/g/n/ac/ax)、Bluetooth 5.0 |
入出力 | USB3.0 Type-C x 1、USB3.1 Type-C(Thunderbolt3対応) x 1、USB3.0 Type-A x 1、USB3.1 Type-A x 2、HDMI、イーサネットコネクタ(RJ-45)、 マイクロホン・ヘッドホンコンボジャック、電源コネクタ |
カメラ | HD 720p(プライバシーシャッター付) |
バッテリー |
RTX2060モデル/RTX2070Super Max-Qモデル:約9.0時間 RTX2080Super Max-Qモデル:約8.5時間 |
サイズ | 約 359.3 x 259 x 19.9mm |
重量 | 約 2.25kg |
今回お借りしたのは、「RAM32GB/NVIDIA GeForce RTX 2080 Super Max-Q Design」搭載の最上位モデルです。
まず共通部分としては、CPUにIntel製6コア12スレッドの「Intel Core i7-10750H」を、ストレージには1TBのNVMe接続のSSDを搭載しています。Core i7-10875Hという8コア16スレッドというさらに上のモデルがありますが、ゲーミングPCにおいて現状スタンダードと言える10750Hがすべてのバリエーションモデルで採用されています。ゲームをしつつ動画配信となるとタイトルによっては厳しい場合もあるかもしれませんが、動画編集などクリエイティブな作業にも対応できます。
ストレージも十分な量があります。ただし、PCゲームには100GBクラスの大容量なものもあり、たくさんのタイトルをインストールして使ったり、クリエイティブな作業でデータを本体に格納しようとする場合、1TBでも十分とは言えないかもしれませんね。このあたりは悩ましいところです。
ディスプレイサイズは15.6型でFHDの非光沢IPS液晶を搭載し、240Hzまでのリフレッシュレートで表示が可能です。Dolby VisionやHDR400にも対応しているため、ゲームも動画も没入感の高い体験ができます。
キーボードはRGBバックライトによるライティングを楽しむことができ、日本語配列で84キーとテンキーという構成です。
入出力ポートは15.6型のゲーミングノートというサイズを活かして豊富に搭載しています。USB Type-Aは3つ、Type-Cは2つで内1つはThunderboltに対応しています。
共通部分で特筆するところはここまでですが、異なる点としてはメモリと外部GPUでしょう。メモリは16GBのものと32GBのものがあり、どちらも2つのメモリスロットに半分ずつ搭載されて出荷されます。製品ページの仕様書には、「動作の保証はせず、必要ならユーザーの自己責任でメモリの入れ替えを。」と記載があるのでメモリ交換も可能だと思います。
外部GPUはどれもNVIDIA製GeForceで、「RTX 2060 / RTX 2070 Super /RTX2080 Super」が選択できます。なお、RTX2070SuperとRTX2080Superはどちらも”Max-Q Design”です。Max-Qは薄型ノート向けのモデルで、Max-Qがつかないものよりも性能を少し下げ、温度を上がりにくくして、ノートPCでも安定した処理能力を発揮できるようにしたものです。
サイズは「約 359.3x259x19.9mm」で、数値だけを見ればゲーミングノートPCとしては薄型で、厚さ20mmを切っています。一方、重量は「約 2.25kg」なので普通くらいでしょう。
2. 外観
付属品です。ガイド類が数種類とACアダプタが同梱されています。
天板です。カラーは”スレートグレー”といい、少し暗めのグレーです。本体の形状も特徴的です。ヒンジが少し前方に取り付けられていて、背面側が飛び出す形状をしています。似た形状にDELLのARIENWAREがありますね。この製品は飛び出た部分はブラックカラーでスタイリッシュに感じます。
LEGIONロゴの”O”にはRGBライトが搭載されており、設定ソフトでライティングパターンの変更ができます。
底面です。半分以上がメッシュ状になっていて、冷却性能に力を入れていることがわかります。こちら側は吸気用のものでした。そして、筐体奥側(画像上部)と筐体手前側(画像下部)の左右角に大きめのゴム足が付いており、大きな筐体をしっかりと支えます。左右の角のゴム足付近にはスピーカーグリルも付いています。特に、ストレージスロットにアクセス可能なポイントは無いので、この底面カバーを外してアクセスする必要があると思います。また、控えめな明るさですが冷却ファンもRGBで点灯していました。
こちらは筐体奥側、背面です。入出力ポートの一部が搭載されています。画像左から、HDMI、USB3.1 Type-A、イーサネットコネクタ、USB3.1 Type-A、電源コネクタ、セキュリティロック用ホールが搭載されています。その両脇には排気口があります。
飛び出た部分にはLEDインジケーターがあり、充電中や通信中に薄くですが光るようになっています。
左側面です。こちらも大部分が排気口になっていて、画像左からThunderbolt3対応USB3.1 Type-C、USB3.0 Type-C、マイクロホン・イヤホンコンボジャックが搭載されています。
右側面です。こちらの入出力ポートは1つだけで、USB3.0 Type-Aのみ搭載されています。よく見ると、ディスプレイヒンジのバーの側面にはLegionロゴが印字されていて、ちょっとしたところですが、しっかりと手がかけられていると感じます。
手前側の側面です。この製品の手前側側面は垂直になっておらず、斜めにカットされています。そのおかげで持ち上げる際も掴みやすいですし、ディスプレイを開くときも指がかかりやすく快適です。
ディスプレイです。上部と左右のベゼルは狭く、下部も結構細めに感じます。Webカメラも搭載されていますが、Webカメラの領域が少し盛り上がっています。下部ベゼルには”LEGION”とロゴが印字されています。ディスプレイは2箇所のヒンジで筐体に取り付けられています。
Webカメラには、Thinkpadではお馴染みのシャッターが搭載されていて、使用しないときはカメラを物理的に塞ぐことができます。カメラを塞いでいるときはレンズのあたりが赤くなるので「閉じている」ことが視認できるようになっていてわかりやすいです。
キーボード部分です。筐体奥側中央に電源ボタンがあり、その両脇にスピーカーが搭載されています。キーボードは日本語配列でテンキー搭載、さらにRGBバックライトを搭載しています。パームレストはコンパクトで、ホームポジションに手を置いても親指の付け根でタッチパッドに触れることがないくらいの、丁度良い大きさです。
ディスプレイの最大角度はこのくらいで、ほぼ水平位置まで倒すことができます。最大まで開くことはあまりないですが、ここまで開くことができれば、机・椅子の高さや身長に合わせて微調整ができて便利です。
3. 使用感
ディスプレイ
FHD解像度、IPS液晶、非光沢という構成はゲームプレイに最適です。視野角が広く映り込みもほとんど無いので没入感が高いと感じます。さらに上部と左右が狭額縁であることも没入感を高めてくれます。上部ベゼルはカメラ部分のみ領域が少し広いですが、あまり気になりません。色味などに関しては、やはり非光沢パネルのため光沢パネルに比べるとくっきりしているという印象ではありませんが、十分美しく映像を表示してくれます。
この他Dolby Visionに対応しており、Netflixの最上位プランであったり、対応するコンテンツではコントラストが高く映像の明暗のメリハリなどに効果を発揮します。もう1つ、HDR400に対応するディスプレイなため、HDR10のコンテンツであればHDR映像も楽しめます。
また、Lenovoのカラープロファイルがデフォルトで設定されているのですが、WindowsのHDR機能をONにすると使用できなくなってしまうものの、「X-Rite Color Assistant」というソフトで”sRGB / Rec. 709 / Default / Not Calibrated”の中から選択ができます。
キーボード
最初に気になったのは、キーがパームレストなどのフレームととても近い色合い(よく見ると少しだけ色が濃いように感じる)で、統一感があるところ。おかげでRGBバックライトのライティングがとても映えます。ライティングは、キーにプリントされている文字も色づき、筐体とキーの隙間からの光も不自然な漏れ方ではなく均等に発光してくれるため、驚くほど綺麗です。
搭載されているキーボードは「Legion TrueStrikeキーボード」で、高精度と高い反応性が特徴のキーボードとのことです。押し心地はタイプしたことがしっかりと感じられる感触があります。通常のノートPCよりは押下圧が大きめと感じました。
その分、タイプ音はとても静かで全く気になりません。近い音でいうとカチャカチャよりはパチパチです。正直なところ長時間の文字入力には向かず疲れてしまうかなと思います。私は指の力があまり無く、静電容量無接点方式レベルの軽さが無いとすぐに疲れてしまうので、文章入力という点では向きませんでした。ゲームプレイではあまり気にならず、咄嗟の入力にもしっかりとした反応で応えてくれるので快適でした。
Fnキーについてはちょっとした便利機能があり、Fnキーを押すと組み合わせることができるキーが発光してくれます。
気になった点は3つで、どれも慣れてしまえば解消できそうな内容です。まず、15.6型クラスのPCながらコンパクトな筐体にテンキーを搭載している関係で、いくつかのキーが小さくなっており、慣れないと押し間違いが多発する可能性があります。
日本語配列ですが、”」”だったりバックスペースとその隣の”¥”キーは少しだけ小さなサイズになっています。また、テンキーも近めの配置で、バックスペースキー隣に来るNumLockキーを時々押し間違えてしまいます。
キーボード全体の中で”G/H/J”キー周辺が結構たわみます。たわむ感覚は感じないのですが、視覚的にたわむので気になってしまいます。排熱のため少し薄くなっているのでしょうか。それでもキーボード部分の筐体はどっしりと安定感があるので剛性の心配はしなくても良いかもしれません。
最後に、PCゲームにおいて移動ボタンとしてよく使われるW/A/S/Dキーなのですが、”S”キーにホームポジションキーによく付いている出っ張りが付いており、これもキータイプ時に気になった部分でした。慣れてしまえば大丈夫だと思いますが、それまでは引っかかりそうに思われます。
サウンド
サウンドは、「Dolby Atmos for Gaming」というソフトウェアを搭載し、ゲームや映画、ボイスチャットなどに対応したプロファイルの設定と切り替え、イコライズが可能です。ゲームプロファイルもシューターやレースRPGなど、ジャンルごとのプリセットがあります。
ここ最近、私がレビューさせて頂いているゲーミングノートPCは総じてスピーカーの音が良くなっていると感じ、個人的に高評価なものが多いと思います。以前は「ノートPCのスピーカーなんて聞けたもんじゃない!何も考えずイヤホンで楽しむぜ!」という考えでしたが、ゲーミングノートPCについてはそう思うことはほとんどなくなりました。この製品もそうで、イヤホンではなく是非スピーカーも楽しみたいと感じるクオリティです。
印象としては、迫力と分離感のある、ゲームや動画が楽しめるスピーカーとサウンドだと思います。スピーカーは、キーボード面奥側と、パームレスト裏(底面)の側面に1つずつという構成です。外側へ向くスピーカーもあるおかげで変な反響もせず、抜けの良い開放感あるサウンドです。
映画のトレーラー「TOP GUN Maverick」の予告編を見てみると、ボイス、F/A-18のジェットの轟音、BGM、どれも分離感良く聞き分けることができます。さらに、音の定位(位置感)も良好で、戦闘機の動きに合わせて音も移動します。各帯域も耳に突き刺さったり、音が潰れず快適です。
トーク系動画も問題なさそうです。ボイスが聞き取りやすいです。
音楽に関しても、これは予想を裏切り最高に良かったです。ノートPCのサウンドというと構成にもよりますが、映画やトーク系は良くてもミュージック関係は微妙と感じることが多いという個人的印象があるのですが、この製品は音楽も楽しめました。試したのは、OP開始でファンが起立をしてOP曲を斉唱するとかしないとか、放課後に堤防で釣りをするアニメのOP曲です。ボーカルが4名いますがしっかりと聞き分けられて、各帯域もイヤホンで聞くのに近い程度に鳴ってくれています。
この製品に関しては、サウンドも十分に満足を得られる品質だと感じました。
バッテリー
バッテリーのみでの使用は難しいです。まずは残量98%の状態で、YouTubeでの動画視聴とニュースサイト巡回をしたところ、約1時間で残量50%となりました。
その後、バッテリー駆動の状態でFortniteのソロを1ラウンドプレイしました。約15分のラウンドでしたが、残量49%から残量20%になりました。バッテリー駆動だとプレイ中は30FPS前後となりパファーマンスがかなり低下した印象です。
この製品はLenovo Vantageというユーティリティソフトで設定する必要がありますが急速充電にも対応しています。PCを起動しながらの充電だと消費電力も高いためあまり急速という実感はわきませんが、電源OFF時は比較的速く充電ができる印象です。バッテリーの設定については、今回高いパフォーマンスまたは最も高いパフォーマンスで使用しましたが、バランスなどにするともう少し伸びそうです。ただ、モバイル向けCPUなら高いパフォーマンスという設定にしてもそれなりに長く使えるので、やはり消費電力が高い製品であることがわかります。
発熱
発熱は結構気になります。YouTubeで動画を視聴しつつブラウジングをしている30分くらいでキーボード面が熱くなります。パームレスト部分は全く熱くなりませんが、キーに指を置いていると気になります。
ゲームプレイ中はもちろん熱くなり、心配になるほどでした。W/A/S/Dキー周辺とテンキーあたりはそこまで熱くないものの、ゲームを開始して数分で筐体奥側が熱くなり始めます。15分ほどするとパームレストあたりまでほんのり熱くなりました。騒音値を図る機器が無いので体感になりますが、ファンも高速回転で、卓上扇風機に近い音量です。スピーカーの音量を上げる必要があるくらいには、大きな音を出します。しかし、ゲームを終了して数分放置すればすっかり気にならない程度まで熱くなくなるので、冷却性能そのものは高いと思います。キーボードのキーの隙間からもとても微小に風を感じるので、ここからも排熱しているのかもしれません。
発熱に関しては、よりゲームプレイを快適にするために、周辺機器を用意して、可能な限り筐体を触らずとも操作できそうな形にして、場合によってはノートPC冷却台のようなものを導入すると良いかもしれません。
RGBライティング
ライティングソフトはCorsairの「iCUE」を搭載しています。ライティング部分は、天板のLegionロゴと背面排気口部分、筐体底面手前側のエッジ、そしてキーボードで、それぞれ個別にライティングパターンの設定が可能です。
すぐ後ろが壁だと、画像のように背面排気口に搭載されたライトで照らされ、ゲーミングPCらしさに溢れます。
ライティング部分を全て捉えると画像のようになります。
実はUSB Type-A部分もコネクタ入口にライトが搭載されています。どの部分もそれぞれ変更ができるので暗くした部屋でライティングを楽しみたくなりました。
4. 性能テスト
3DMark
参考1:
ASUS ROG Strix SCAR 15(i9-10980HK、RTX2070SUPER):8,435、20,017、47,193
MSI GE66 RAIDER(i7-10875H、RTX2070):7,882、18,288、46,133
HP ENVY 15(i9-10885H、RTX2060 Max-Q):5,597、13,382、33,102
ASUS ROG Zephyrus G14(Ryzen9 4900HS、RTX2060 Max-Q):-、13,719、31,513
※左からTime Spy、Fire Strike、Sky Diverのスコア
※CPUが第10世代Core、もしくは第3世代Ryzen搭載のノートPC
※ROG Zephyrus G14はTime Spyのデータなし
参考2:
Lenovo Legion Y7000(i7-9750H):3,722、8,164、26,019
ドスパラ GALLERIA GCR1650GF7(i7-9750H):3,686、8,290、26,358
ASUS TUF Gaming A15(Ryzen5 4600H):3,637、8,779、25,063
ドスパラ GALLERIA GCR1650GF(i5-9300H):3,627、8,240、24,774
MSI GF63 Thin(i7-10750H)(注1):3,530、8,372、26,065
ASUS TUF Gaming FX505DT(Ryzen5 3550H):3,441、8,036、19,066
MSI Prestige 15(i7-10710U)(注2):3,286、7,326、23,978
Microsoft Surface Book 3(i7-1065G7、)(注2):3,144、6,958、16,333
MSI Prestige 14(i7-10710U、Max-Q)(注2):3,111、6,973、22,126
ASUS ZenBook 15 UX534FT(i7-8565U):2,988、6,789、20,260
※左からTime Spy、Fire Strike、Sky Diverのスコア
※GPUがGTX1650のもの
※(注1)GTX1650Tiを搭載
※(注2)GTX1650 Max-Qを搭載
3DMarkのスコアです。やはり、RTX 2080 Super搭載というだけあり、とても高いスコアをマークしました。ただ、上位CPUでRTX 2070 Super搭載のROG Strix SCAR 15には届かないスコアとなっています。i7-10750HではRTX 2080 Superの性能を引き出せないということは無いので、後は上位CPU搭載なのと冷却性能などそういったところが影響しているのかもしれませんね。
FFXVベンチマーク
参考:
ASUS ROG Strix SCAR 15(i9-10980HK、RTX2070SUPER):8,946
MSI GE66 RAIDER(i7-10875H、RTX2070):8,230
ドスパラ GALLERIA GCR2070RNF(i7-9750H、RTX2070):7,440
MSI GL63(i7-8750H RTX2060) :6,982
ドスパラ GALLERIA GCF1070NF(i7-8750H GTX1070):6,691
HP ENVY 15(i9-10885H、RTX2060 Max-Q): 6,068
ASUS ROG Zephyrus G14(Ryzen 9 4900HS、RTX2060 Max-Q):6,041
MSI GS65(i7-8750H GTX1070 Max-Q) :5,821
ドスパラ GALLERIA GCF1060GF-E(i7-8750H GTX1060):4,675
ドスパラ GALLERIA GCL1650TGF(i5-10300H、GTX1650Ti):4,334
MSI GF63 Thin(i7-10750H、GTX1650Ti):3,911
ASUS TUF Gaming A15(Ryzen5 4600H、GTX1650):3,872
ドスパラ GALLERIA GCR1650GF7(i7-9750H、GTX1650):3,865
MSI Prestige 15(i7-10710U、GTX1650 Max-Q):3,350
Microsoft Surface Book 3(i7-1065G7、GTX1650 Max-Q):3,190
MSI Bravo 15(Ryzen 5 4600H、Radeon RX 5300M):3,083
MSI GF75 Thin(i7-8750H GTX1050Ti Max-Q):2,990
ドスパラ GALLERIA GCF1050TNF(i7-8750H GTX1050Ti) :2,914
最初の画像はACアダプタを接続した状態で、次の画像がバッテリー駆動の状態で測定したものです。まず、ACアダプタ接続状態でのスコアは8431で快適となりました。FFXVで快適が出るのであれば、重量級タイトルでも高いグラフィック設定でプレイが出来るでしょう。ベンチマーク中、画像の乱れや描画がカクつくこともなく驚くほど滑らかでした。反対に、バッテリー駆動ではGPUの性能を発揮するために必要な電力が足りないためか、スコアは2909でやや重いという結果になりました。ベンチマーク中は明らかにFPSが落ち、低解像度で描画されていました。
PCMark10
参考:
HP OMEN X 2S 15(i9-9880H、RTX2080 Max-Q):6,447
Lenovo Legion Y740(17)(i7-9750H、RTX2080Max-Q): 6,151
MSI GE66 RAIDER(i7-10875H、RTX2070):6,081
ASUS ROG Strix SCAR 15(i9-10980HK、RTX2070SUPER):6,023
ASUS ROG Zephyrus G14(Ryzen 9 4900HS、RTX2060 Max-Q):5,852
Lenovo Legion Y740(15)(i7-9750H、RTX2070 Max-Q): 5,830
ASUS ZenBook Pro Duo UX581GV(i9-9980HK、RTX2060): 5,727
Lenovo Legion Y7000(i7-9750H、GTX1650): 5,618
ドスパラ GALLERIA GCR1660TGF-QC-G(i7-9750H、GTX1660Ti): 5,573
ASUS ROG Zephyrus S GX502GV(i7-9750H、RTX2060): 5,506
ドスパラ GALLERIA GCR2070RNF(i7-9750H、RTX2070): 5,505
DELL G7(i7-8750H、GTX1060): 5,401
MSI Prestige 15(i7-10710U、GTX1650 Max-Q):5,350
ドスパラ GALLERIA GCF2060GF-E(i7-8750H、RTX2060): 5,328
MSI GP65 Leopard(i7-9750H、RTX2060): 5,299
HP ENVY 15(i9-10885H、RTX2060 Max-Q): 5,209
ドスパラ GALLERIA GCF1070GF(i7-8750H、GTX1070): 5,122
MSI GF75 Thin(i7-8750H、GTX1050Ti): 5,009
ドスパラ GALLERIA GCF1060GF-E(i7-8750H、GTX1060): 4,976
ASUS TUF Gaming A15(Ryzen5 4600H、GTX1650):4,959
ドスパラ GALLERIA Mini 1060(i5-7500、GTX1060): 4,906
ドスパラ GALLERIA GCF2070GF-E(i7-8750H、RTX2070): 4,893
ASUS ZenBook 15 UX534FT(i7-8565U、GTX1650): 4,709
ドスパラ GALLERIA GCF1050TGF-E(i5-8300H、GTX1050Ti): 4,545
MSI Modern 14 B10R(i7-10510U、MX330): 4,509
ドスパラ GALLERIA GCL1650TGF(i5-10300H、GTX1650Ti):4,406
ASUS ROG Zephyrus G GA502DU(Ryzen 7 3750H、GTX1660Ti): 4,365
OMEN X by HP(i7-7820HK、GTX1080): 4,290
iiyama STYLE-17FH054-i7(i7-8750H) : 4,281
Microsoft Surface Book 3(i7-1065G7、GTX1650 Max-Q):4,238
HP Spectre x360 13(i7-8565U): 4,223
Lenovo ThinkPad T490(i7-8565U、MX250): 4,158
ASUS VivoBook S15 S531FA(i7-10510U): 4,155
Lenovo ThinkPad X1 Carbon(i7-8665U): 4,132
ASUS TUF Gaming FX505DT(Ryzen 5 3550H、GTX1650): 4,124
Lenovo ThinkPad X1 Yoga(2019)(i7-8665U):4,120
ASUS X545FA(i7-10510U): 4,114
HP Elitebook x360 1040 g6(i5-8265U):4,038
PCMark10では、4903というスコアになりました。このベンチマークはグラフィック性能だけでなく、表計算ソフトやブラウザなどで性能が発揮できるか測るベンチマークですが、少し低すぎかなというスコアです。しかし、何度測定してもほぼ同じでした。参考スコアを見る限りでは、Lenovo Legion Y740の6000に近いスコアが出ても良いと感じます。
CINEBENCH R20
参考:
ASUS ROG Strix SCAR 15(i9-10980HK):497、4,120
ASUS ROG Zephyrus G14(Ryzen 9 4900HS):485、4,226
HP ENVY 15(Core i9-10885H):484、3,252
MSI GF63 Thin(i7-10750H): 466、2,572
MSI Prestige 15(i7-10710U): 458、2,528
Microsoft Surface Book 3(i7-1065G7):455、1,636
HP ENVY x360 13(Ryzen 5 4500U): 435、2,089
ドスパラ DX-C5(i5-10210U): 422、1,223
HP EliteBook x360 1040 G6(i5-8265U): 396、1,177
MSI Modern 14 B10R(i7-10510U): 389、1069
HP Elite Dragonfly(i5-8265U): 318、1,187
CHUWI Hi10 X(Celeron N4100): 153、404
Microsoft Surface Go 2(Pentium Gold 4425Y): 147、366
CPU性能を測るベンチマークの定番ソフトです。ノートPC用のグラフィック向けCPUなので、モバイル向けなi7-10710Uよりも高いスコアです。マルチコア、シングルコア、どちらも十分なスコアが出ており、マルチコアとシングルコアのどちらの作業でも快適だと思います。しかし、同世代で同じコア数ながら省電力タイプでもある10710Uのすごさに驚きました。
CrystalDiskMark
NVMe接続のSSDを搭載しています。最近ではPCIe 4.0というより高速な伝送が可能な製品も出ていますが、ゲームをする上では十分な速度です。
Microsoft Flight Simulatorをプレイしてみた
せっかく最上位のRTX 2080 Superを搭載しているので、リリースされたばかりの「Microsoft Flight Simulator」をプレイしてみました。グラフィック設定は”Ultra”で、電源に接続してのプレイです。
まだまだ初心者なのでチュートリアルをプレイ中ですが、だいたい60~70FPSをいったりきたり、実際目にしても全くカクつくこと無くプレイできます。
CAMというソフトをインストールして、CPUやGPUの温度を測定しました。測定中大きく温度が上がったり下がったりしたので、絶対に正確というわけではありませんが、目安として言えばGPUは80℃台で、CPUは70℃台でした。何度かどちらも+10℃台を表示することもありましたがだいたいこのくらいでした。RTX 2080 Super搭載なのでもう少し熱いと思ったのですが、冷却性能も高いと言えそうです。
何よりも、グラフィック性能が要求される最新のタイトルでありながらUltra設定でも60~70FPSを安定して出しているのはさすが上位モデルですね。どのタイトルでも高品質・高リフレッシュレートな設定でプレイが出来るでしょう。
5. 価格など
今回試用させて頂いた実機と同じスペックの製品は、8月29日現在、eクーポン適用で下記の価格で販売されています。
■Officeソフトなし:税込281,688円
■Officeソフトあり:税込303,158円
ノートPCというコンパクトな筐体にRTX 2080 Superを搭載しており、重量級タイトルでも快適にプレイできるほどの性能を発揮してくれるLenovoの素晴らしいゲーミングノートPCでした。発熱という気になる点はあるものの、上手に付き合っていけば長くこのスペックを楽しむことが出来ると思います。RGBライティングが無かったとしても、派手ではない落ち着いたデザインや、ディスプレイやサウンドなどゲームに欠かせない各要素も高いレベルです。お値段もそれなりにしてしまいますが、スペックを妥協したくない場合は是非検討するべき製品です。