
LenovoがWindowsゲーミングハンドヘルドPC「Legion Go Gen 2(8.8型)」「Legion Go S Gen 1(8.0型)」を国内発売しました。Legion Go Gen 2はウインタブでも実機レビューをした既存モデルLegion Goの後継となるフラッグシップモデル、Legion Go S Gen 1はスペックと価格を抑えた新規モデルです。
1. Legion Go Gen 2(8.8型)

スペック
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| OS | Windows 11 Home |
| CPU | AMD Ryzen Z2 Extreme |
| RAM | 32GB (LPDDR5X-8000MT/s) |
| ストレージ | 1TB SSD (PCIe NVMe/M.2) |
| ディスプレイ | 8.8インチ OLED (1,920 x 1,200) 144 Hz、タッチ対応 |
| 無線通信 | Wi-Fi 6E、Bluetooth |
| ポート類 | USB4 Type-C (映像/PD対応) x2 microSDカードリーダー オーディオジャック |
| カメラ | なし |
| バッテリー | 動画再生時 約9.6時間 |
| サイズ | 206×136.7×22.95mm (タブレット) 44.42×138.88×41.62mm (左右コントローラー) 295.6×136.7×42.25mm (タブレット+コントローラー) 42.46(半径)x14.8mm (コントローラードック) |
| 重量 | 700g (タブレット) 210g (コントローラー) 920g (タブレット+コントローラー) 30.22g (コントローラードック) |
搭載CPUのRyzen Z2 ExtremeはROG Xbox Ally Xに搭載されているRyzen AI Z2 ExtremeからNPUを除いたもので、AMDがゲーミングハンドヘルド向けにリリースした型番です。Ryzen Z2シリーズについてはライターの渋谷Hさんが解説記事を書いていますので、より詳しく知りたい人はこちらをご参照ください。
Ryzen Z2ファミリー:ゲーミングUMPCの次世代CPU
RAMは32GB、ストレージは1TBのみが設定されており、microSDカードも装備しています。
筐体

従来モデルのLegion Goと同様、コントローラーが着脱式になっているのが特徴です。ディスプレイは8.8インチの有機ELで解像度は1,920 x 1,200 (アスペクト比16:10)、リフレッシュレートは144Hzです。また、HDR1000 True Black、100%DCI-P3と高い発色品質になっています。

コントローラーが着脱式で背面にキックスタンドも備えていることから、ゲームのジャンルに応じ、より快適なスタイルでプレイを楽しめます。なお、この画像の左側 (右コントローラー)の下部には「コントローラーベース」という台が取り付けられています。
ポート構成です。特に下の画像のコントローラー付近を見ていただくと、一般的なWindowsゲーミングハンドヘルドPCよりも多くのボタンが付いているのがわかります。「使いこなせれば」ゲームプレイをより有利に進められるかもしれませんね。
価格など
Lenovo Legion Go Gen 2(8.8型)はLenovo公式サイトで販売中で、12月20日現在の価格は189,200円です。従来モデルLegion Goの価格は13万円台前半でしたから、スペックが上がった (ディスプレイがIPSから有機ELに、RAM/SSDが16GB/512GBから32GB/1TBに)とはいえ、「ちょっと高くなってしまいましたね」。
2. Legion Go S Gen 1(8.0型)

スペック
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| OS | Windows 11 Home |
| CPU | AMD Ryzen Z2 Go |
| RAM | 16GB (LPDDR5X-8000MT/s) |
| ストレージ | 512GB SSD (PCIe NVMe/M.2) |
| ディスプレイ | 8.0インチ IPS (1,920 x 1,200) 120 Hz、タッチ対応 |
| 無線通信 | Wi-Fi 6E、Bluetooth |
| ポート類 | USB4 Type-C (映像/PD対応) x2 microSDカードリーダー オーディオジャック |
| カメラ | なし |
| バッテリー | 動画再生時 約11.3時間 |
| サイズ | 298.5×127.55×22.6~43.4mm |
| 重量 | 740g |
Legion Go S Gen 1はLegion Goの下位モデルです。CPUのRyzen Z2 GoはZ2 ExtremeがZen 5アーキテクチャであるのに対し、Zen 3+アーキテクチャとやや古く、パフォーマンスも低めです。
RAMは16GB、SSDは512GBで、microSDカードリーダーもついています。
筐体

Legion Go Gen 2のようにコントローラーは着脱式ではなく、「割とよく見る」ゲーミングハンドヘルドPCのデザインです。ディスプレイは8インチで解像度は1,920 x 1,200、有機ELではなくIPS液晶です。リフレッシュレートは120 Hz。
各部名称です。Legion Go Gen 2のようにたくさんのボタンはありませんが、前面にはタッチパッドがあり、また2つのUSB Type-CポートはいずれもUSB4規格で映像出力にも対応します。
価格など
Lenovo Legion Go S Gen 1(8.0型)はLenovo公式サイトで販売中で、12月20日現在の価格は99,880円です。Lenovo製のゲーミングハンドヘルドPCとしては手頃な価格と言えますが、この手の製品は性能重視で購入する人が多いと思うので、Ryzen Z2 Goだと少し物足りないというか、最新ゲーム中心にプレイする人にはあまり向かないかもしれませんね。
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
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