レノボが11月30日に発表したChromebook 3機種のうち、ここでは最もコンパクトで低価格な製品「IdeaPad Flex 360i Chromebook」をご紹介します。エントリースペックながら持ち運びに便利な11.6インチサイズのコンバーチブル2 in 1です。
なお、同時に発表された2機種についてはこちらの紹介記事をご覧ください。
Lenovo IdeaPad Flex 560i Chromebook - 第11世代Core i5も選べるコンバーチブル2 in 1タイプのChromebook
Lenovo IdeaPad Slim 560i Chromebook - 14インチ、クラムシェルノートタイプのChromebook。Core i5モデルも選べます。
目次
1.IdeaPad Flex 360i Chromebook スペック
スペック表
IdeaPad Flex 360i Chromebook | |
OS | Chrome OS |
CPU | Intel Celeron N4500 |
RAM | 4GB |
ストレージ | 32GB eMMC |
ディスプレイ | 11.6インチIPS(1,366 × 768)タッチ |
バンド | — |
SIM | — |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.1 |
入出力 | USB 3.0 Type-C、USB 3.0 × 2、HDMI、microSDカードリーダー、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(720p) |
バッテリー | 駆動時間 約10時間 |
サイズ | 285.5 x 205.2 x 18.45 mm |
重量 | 1.25 kg |
バリエーションモデル
12月1日現在、開示されているスペック表は一種類のみ、単一バリエーションモデルです。
コメント
CPUはJasper LakeのCeleron N4500です。ウインタブ的には「あまり好きではない」Celeron N3350、N4020(N4000)の流れをくむ2コア2スレッドのCPUですね。ただし、Apollo LakeのN3350(ウインタブが使っているエントリークラスのChromebookに搭載されています)のPassmarkスコアが1,145であるのに対し、Gemini LakeのN4020は1,587、そしてこのN4500は1,885と着実にスコアアップしていて、数字で見るとN4500はN3350の1.6倍くらいになっていますので、Chrome OSの挙動もいくぶんサクサクに感じられそうです。
RAMは4GB、ストレージは32GBと、Chromebookとしてもミニマムな構成です。Chromebookは基本的にデータをクラウド上に保存しますので、この容量でも特に問題なく使えますが、Google PlayのAndroidアプリをたくさんインストールするのは難しいと思います。
ディスプレイは11.6インチのIPS液晶、HD(1,366 × 768)です。私が使用しているChromebookと同じサイズ、同じ解像度ですが、できればFHD解像度が良かったかな、とは思います。私は視力が悪いので11.6インチならHDでOKなんですけどね。でも、しっかりIPS液晶ですし、タッチ対応もしますので使いやすいと思います。
通信周りでは同時発表のFlex 560i、Slim 560iでは対応していたWi-Fi6には非対応となります。また、LTE/5Gモデルもありません。入出力ポートはUSBが合計3つ、HDMIやmicroSDカードリーダーもありますので、コンパクトサイズの割に充実しているほうだと思います。
サイズは11.6インチらしくコンパクトですね。ただし、奥行き(短辺)はそれほど小さくはなく、13.3インチノートとあまり変わりません。また、コンバーチブル2 in 1筐体ということもあり、重量1.25 kgというのも若干重めかな、と思います。
2.IdeaPad Flex 360i Chromebook 筐体
正面から見たところ。下部のベゼルがやたらと太いのが印象的です。また、キーボード面とのバランスを取る(ある程度のサイズにしないとキーボードが狭苦しくなる)ためか、上部や左右のベゼルも結構な太さです。なので、デザイン性はイマイチですね。
天板です。この製品の筐体色は「アークティックグレー」という、やや薄めのグレーです。天板はツートン(一部分だけ模様が入っている)で、ちょっと軽快なイメージがあります。
キーボードです。この画像では英語配列になっていますが、日本仕様は「78キーJIS配列」となります。横幅いっぱいにキーが配置され、キー数も少し少なめなので、キーピッチには十分な余裕がありそうです。また、キーボード面上部にステレオスピーカーが配置されています。
コンバーチブル2 in 1筐体なので、クラムシェルノート(普通のノートPC)形態のほか、スタンドモード、テントモード、タブレットモードにして使うことができます。
側面と入出力ポートの配置です。11.6インチサイズとしてはポートの数と種類は充実しているほうと言えるでしょう。
3.IdeaPad Flex 360i Chromebook 価格など
Lenovo IdeaPad Slim 560i Chromebookは12月3日の発売予定で、販売想定価格は税込み49,5000円となっています。なお、現時点でLenovo直販サイトで販売されるかについては不明です。
エントリークラス、というかChromebook入門機、と言えるパッケージングだと思います。これからChromebookでいろいろなことを試してみたい、という人が気軽に買える製品でしょうね。レノボ直販サイトでの取り扱いがあるようならもう少し価格が下がると思います。また、直販サイト以外でも、実売価格がもう少し低めになるのではないか、と予想しています。
4.関連リンク
IdeaPad Flex 360i Chromebook:Lenovo