レノボが13.3インチ、デタッチャブル2 in 1タイプのChromebook「IdeaPad Duet 560 Chromebook」を発表しました。CPUにSnapdragon 7C Gen2を搭載し、ディスプレイに有機ELを採用した、既存のChromebookとは少し違った製品です。
目次
1.IdeaPad Duet 560 Chromebook スペック
スペック表
IdeaPad Duet 560 Chromebook | |
OS | Chrome OS |
CPU | Qualcomm Snapdragon 7c Gen2 |
RAM | 4GB/8GB(注) |
ストレージ | 64GB/128GB/256GB eMMC(注) |
ディスプレイ | 13.3インチOLED(1,920 x 1,080)タッチ |
LTEバンド | — |
SIM | — |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.1 |
入出力 | USB 3.0 Type-C × 2 |
カメラ | イン5MP/アウト8MP |
バッテリー | 駆動時間 約15.5時間 |
サイズ | 本体: 305.86×186.74×7.23mm キーボード・スタンド込み: 305.93×192.63×15.83mm |
重量 | 本体:700 g キーボード・スタンド込み:1.2 kg |
RAMとストレージについて
11月16日付のレノボのニュースリリースによれば、「RAM4GB/8GB」「128GB eMMC/256GB eMMC」となっていますが、レノボ製品ページがリンクしている直販モデルのスペック表だと「RAM4GBのみ」「64GB eMMC/128GB eMMC」となっていました。どちらが正しいのか、この記事執筆時点では判断ができませんので、「ありうる容量」を記載しています。 あるいは、直販モデルと量販店モデルで構成が異なるのかもしれないですね。
コメント
CPUのSnapdragon 7c Gen 2についてはまだ多くの情報がありませんが、Qualcommによると「ローエンドのChromebookやARM版Windows搭載パソコンをターゲットにした新型SoC」とのことなので、処理性能はあまり高くないと思われます(具体的にどのくらいか、ということは言えません)。
Qualcomm、ノートPC向け新型SoC「Snapdragon 7c Gen 2」を発表:COMPUTERWORLD
RAMとストレージ容量については上に記載の通り、正確なところがよくわかりません。「8GB/128GB」くらいの構成が選べるといいのですが…。
ディスプレイは13.3インチのFHD(1,920 × 1,080)解像度でOLED(有機EL)パネルを採用しています。もちろんタッチ対応し、USI(Universal Stylus Initiative)方式のペン入力が可能、ペンも付属します。なお、USI方式は基本的に4,096段階の筆圧に対応しますが、この製品の仕様については不明です。
日本で販売されている多くのChromebookと同様、この製品もLTE/5Gには対応しません。ChromebookってLTE/5Gモデルのほうがピッタリくるイメージもあるんですけどね。
入出力ポートの数も多い方ではないです。USB Type-Cポートが2つあるのみで、SD(microSD)カードリーダーはなく、イヤホンジャックすらありません。
サイズ比較ができそうな競合製品はあまり見当たりませんが、13インチサイズの「Surface Pro X」と比較してみましょう。ただし、Surface Pro XとIdeaPad Duet 560 Chromebookはディスプレイのアスペクト比が異なりますので、「そんなに比較しやすいわけではない」です。
IdeaPad:305.86×186.74×7.23mm / 700 g
Surface:287×208×7.3mm / 744 g
まあ、厚さと重量くらいは比較できます。厚さはだいたい同じくらい、重量はIdeaPad Duet 560 Chromebookのほうが少し軽いです。ただし、キーボード(とスタンド)込みになると、Surface Pro Xは1,024 g、IdeaPadは1.2 kgなので、その差は逆転します。IdeaPadはキーボードとスタンドが別パーツになっているので、重量面では少し不利です。
2.IdeaPad Duet 560 Chromebook 筐体
正面から見たところです。タブレット製品としてはベゼル幅がかなり細めになっていると思います。
背面です。これも発売を待たなければなりませんが、筐体色が2色あるようです。Lenovo製品ページのスペック表には「ストームグレーのみ」、ニュースリリースでは「ストームグレーとアビスブルー」となっていました。
IdeaPad Duet 560 Chromebookは一見するとSurfaceシリーズによく似ていますが、Surfaceシリーズが本体にキックスタンドを内蔵しているのに対し、IdeaPadではキックスタンドが「外付け(どちらも付属品です)」です。つまり、「キーボード」と「スタンド」の2つの外付けパーツを使用している、ということになります。
キーボードとスタンドを畳んだところです。スタンド部分はファブリック調になっていて、カッコいいですね。また、ペンホルダーもついています。
キーボードです。この画像では英語配列ですが、日本仕様は「78キー、JIS配列」と開示されていて、タッチパッドもついています。
各部名称です。USB Type-Cが両側面にあるのみ。あと、スピーカーは両側面に2つずつ、4スピーカーを搭載しています。
3.IdeaPad Duet 560 Chromebook 価格など
Lenovo IdeaPad Duet 560 Chromebookは11月26日の発売予定で、直販モデルがあるかどうかは発表されていませんが、製品ページに「直販モデル仕様表」という記載がありましたので、おそらく直販もあるものと思われます。価格は税込み75,900円より、と開示されています。
この記事執筆時点でRAMとストレージの仕様がはっきりしないのが懸念事項ですが、ディスプレイ品質にこだわりのある、個性的なChromebookだと思います。あとは直販モデルの価格(たぶん、それなりの割引価格になるはず)が気になるところです。
4.関連リンク
レノボ、13.3型OLEDディスプレイを採用した2-in-1 PC 「Lenovo IdeaPad Duet 560 Chromebook」発表:レノボ ニュースリリース
Lenovo IdeaPad Duet 560 Chromebook:レノボ 製品ページ
コメント
なんか高く感じる
Mediatek系積んだ廉価機があれば欲しい
じ、実売価格に期待…しましょう。レノボ直販サイトだとChromebookはうまくすれば2割引くらいにはなるかもしれないです。ディスプレイは素晴らしいとして、CPU性能はどうでしょうね?ChromebookでもCPU性能が高いに越したことはないですし。Google Playのゲームは割と快適にプレイできるかも。