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VORKE V6 - Core i7にGTX960M搭載のベアボーン、パーツが手元にあればかなりお買い得です

VORKE V6
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。今回はウインタブとしては珍しく「ベアボーン」の製品紹介です。ベアボーンというのは通常「筐体とマザーボード」を中心に、パソコンとしての実働に必要なパーツが一部しか揃っていない、DIYを前提とした半完成品のことを指します。この記事で紹介する「VOEKE V6」は筐体、マザーボード、CPUそしてGPUが組み上げられ、OS、RAM、ストレージがついていない(自分で調達する必要があります)状態で販売されているベアボーンとなります。

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価格だけ見るとかなりお買い得なんですが、パソコンとして使うためにはOS、RAM、ストレージを用意する必要があり、全て購入すると数万円の追加コストが掛かることになります。

1.スペック

OS: なし
CPU: Intel Core i7-6700HQ
GPU: NVIDIA GeForce GTX960M
RAM: なし
ストレージ: なし
ディスプレイ: なし
ネットワーク:  802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth4.2
カメラ: なし
入出力: 
 USB3.0 × 4、USB 2.0 × 2、SDスロット、LAN(RJ45)
 HDMI、DisplayPort、オーディオ、マイク、DC-IN
サイズ: 252 x 190 x 51 mm / 重量 1.111 kg

記事の冒頭に書いたとおり、この製品にはOS、RAM、ストレージがつきません。CPUはCore i7-6700HQ、GPUはGTX960Mですから、「2016年のゲーミングノート」くらいのスペックになります。サイズが小ぶりなこともあり、主要構成はノートPC用のものが使われています。なので、ゲーミングPCとして使う場合はエントリークラス、非ゲーミングのビジネスマシンとして使う場合はハイスペック、という感じになります。

RAMは「DDR4 SO-DIMM」対応のもの、ストレージは2基搭載可能でいずれもM.2 スロット(2280サイズ)となります(一方がPCIEx4/SATA3.0、もう一方がSATA3.0)。Amazonで調べてみると、8GBのRAMは1万円前後、256GBのM.2 SSDが1万3千円前後から入手できますので、あわせて2万円~2万5千円、Windows 10も購入すると1万7千円程度なので、トータルでおよそ4万円ほどの追加費用となります。現在自作PCなどを使っていて、パーツの使い回しができる場合はこれよりも安くなると思いますけど。

この製品は10月13日現在、geekbuyingで469.99ドル(54,431円)で販売されていますので、仮にOS、RAM、SSDを新規購入する場合はトータルで10万円弱くらいの出費になるということです。なので、使いまわせるOS(パッケージ版のWindows 10)やM.2 SSDを持っていれば俄然お買い得感が出てきますが、すべてを新規に購入する場合はそれほど安い、という感じでもありませんよね。

2.筐体

VORKE V6 正面
筐体はアルミ製でコンパクトなサイズですが、ミニPCとしてみると横幅252 mmというのは大きめで、マウンターを使ってディスプレイの裏側にセットするような構造にもなっていません。

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VORKE V6 側面
側面です。通気口は両サイドにあり、少しばかり凝ったデザインになっています。また、筐体全体が曲面を描き、なかなかスタイリッシュに見えます。

VORKE V6 前後面
入出力ポートは前後面、特に後ろ側に集中しています。スペック表にあるようにUSBポートは合計で6つ、映像出力系でもHDMI(1.4規格、4K@24Hzで出力可能)とDisplayPort(4K@60Hzで出力可能)が装備されますので、デスクトップPCに遜色のない拡張性を備えていると思います。

VORKE V6 内部

クリックで拡大します

筐体内部です。これを見るとM.2スロット2基のほか、2.5インチのドライブベイも装備されており、最大3基のストレージが搭載できるようです(ただし、メーカーサイトではこの件について説明がありません)。

3.価格など

VORKE V6は中国の通販サイト「geekbuying」で販売中で、10月13日現在の価格は469.99ドル(54,431円)となっています。しかし、この価格だけではパソコンとしては動きません。

上にも書きましたが、もしハードウェアを換装してもライセンス上の問題がない、パッケージ版のWindows 10を持っているとか、使っていないM.2 SSDがあるとかの場合だと、この製品はかなりお買い得に感じられると思います。手持ちのパーツも有効活用できますし。しかし、この製品と一緒にOS、RAM、ストレージをすべて新規購入する場合は必ずしもお買い得とは言えません。また、CPUが第6世代と最新ではなく、GPUもPascal世代(GTX10××)ではないので、ゲーマーには少し不満でしょう。

この製品は性能の割にサイズがコンパクトになっていますし、ビジネスマシンとして使う場合は十分満足できるだけのパフォーマンスを発揮できると思います。またVORKEはミニPCを多く手がけており、私の経験上挙動も安定しています。それと、geekbuyingとは同系列の企業ということもあり、中国メーカーとしては信頼性もあるほうです。記事中に触れたように、この製品のお買い得感は現在お使いのPC環境によって左右されると思います。もし完全新規で購入を検討される場合は、サイズ感やデザインなども含め、完成品のデスクトップPCや他のベアボーン製品とよく比較してみるのがいいでしょう。

4.関連リンク

VORKE V6:geekbuying

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コメント

  1. うぃる より:

    自作歴もあり気に成ってチェックしましたが、
    個人的には見送りです(笑)

    トータル10万円となるとノートPCでもギリギリGPU付きの物もありますので、
    ノートPC単独使用、ディスプレイとキーボードを外付けして固定使用、
    の両方が出来る方が魅力的に映ります。

    メーカー製ノートPCだと1年以上の保証もありますので、
    トータル10万円を道楽として出費出来る方向けですね(笑)。

    そういえば最近はベアボーンノートPCをすっかり見なく成りました、
    数量が出ないので採算を考えれば当然の流れとも言えますけど。

  2. このサイズで結構高性能でM.2スロットが複数付いてるのはパーツ含めて買う価値は十分にありそうです。
    また筐体の中央が若干凹んでいるのは中央の通気に勢いを付けるためでしょう。今までない形ながら結構合理的な構造に思えます。