Teclastがコンバーチブル2 in 1「F6 Air」を発売しました。私の記憶によれば、この製品は昨年10月に11インチタブレット「T50」などと同時にリリースが予告されていましたが、T50も含めなかなかグローバル発売されず、ここに来てようやくBanggoodが取り扱いを開始しました。
少々スペックに古さを感じるものの、今後のマイナーバージョンアップや実売価格の推移に注目したい製品です。
1.Teclast F6 Air スペック
スペック表
Teclast F6 Air | |
OS | Windows 10(Windows 11アップグレード可) |
CPU | Intel Celeron N4100 |
外部GPU | なし |
RAM | 8GB |
ストレージ | 256GB SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 13.3インチIPS(1,920 × 1,080)タッチ |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.2 |
入出力 | USB Type-C、USB 3.0、microSDカードリーダー、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(2MP) |
バッテリー | 41.8 Wh |
サイズ | 322.1 x 219.3 x 20.9 mm(誤りです) |
重量 | 1.25 kg |
コメント
OSはWindows 10で、中華PCの例に倣い、Home版なのかPro版なのかは開示されていませんが、BanggoodによればWindows 11へのアップグレードは可能とのことです。
CPUはCeleron N4100と、はっきり言って古い型番です。この製品、Teclastにとってはそれなりに戦略性があると思うのですが、この型番にはちょっと首を傾げてしまいます。なぜJasper Lake(Celeron N5100など)でないのか…。CPUの型番については今後のマイナーチェンジに期待したいところです。
RAMは8GB、ストレージは256GB SSDですが、ストレージに関してはおそらく底面にSSDスロットがあり、より大容量なものに換装が可能と思われます(最近のTeclast PCは基本的にみなこの構造をとっています)。
ディスプレイは13.3インチのIPS液晶、FHD解像度で、タッチ対応し、1024段階の筆圧に対応するペン入力も可能です。なお、この製品で使えるペンについて、Banggoodの製品ページには詳しい情報が掲載されていませんでした。
入出力ポートは13.3インチの製品としてはちょっと貧弱です。USB Type-C(映像出力対応)が1つとUSB Type-Aが1つあるのみ。あとはmicroSDカードリーダーとイヤホンジャックですから、周辺機器の接続には不足感がありますね。
従来のTeclast F6 Plusと比較してかなり軽くなりました。F6 Plusの1.6 kgから1.25 kgになっています。また、サイズについてはBanggoodが掲載している数値は誤りです。13.3インチで左右のベゼル幅5 mmのノートPCは横幅が322mmもありませんから。厚さについてはBanggood製品ページでは「20.9 mm」という記載でしたが、製品PR画像では「約13 mm」となっています。Teclastでは11.6インチコンバーチブル2 in 1の「F5」で厚さ13 mmを実現していますので、このF6 Airでも「本当に13 mm」である可能性はあります。
2.Teclast F6 Air 筐体
ご注意:Teclastの製品画像は全く信用できません。特に「筐体の厚さ」や「ディスプレイのベゼル幅」については画像加工がなされていることがほとんどです。なので、メーカーの公式画像ではあるのですが「話半分」とご理解ください。
正面から見たところです。おそらく画像加工されているはずですが、メーカー発表によれば「左右のベゼル幅は5 mm」ということなので、実機もかなりのナローベゼルになっていると思います。
側面の様子ですが、もはやネタ画像ですよね、これ。厚さ3ミリくらいしかないんじゃないでしょうか。Teclastは最近日本市場にも力を入れていますが、「それならウソをつくな!」と思います。日本の顧客が最も嫌う企業姿勢と言えるでしょう。システムスペックが高いとか低いとかいう以前の問題です。
ウインタブは過去に何度もTeclast製品の実機レビューをしていて、筐体品質については高く評価しています。おそらくこのF6 Airも高い筐体品質を備えていると思っていますが、それだけにこのメーカーの姿勢がなかなか改まらないのは残念です。
キーボードです。左右の余白(余地、6 mmとのことです)が狭く、13.3インチとしてはかなり広々しているようです。また、キーピッチは20 mmと非常に広く(一般的なノートPCのキーピッチは19 mmで、20 mmというのはめったに見たことがありません)、キートップのサイズも17 mm × 17 mmと大型です。
側面と入出力ポートの配置です。この画像は比較的「盛りが小さい」かも。ただ、ポート構成はやはり少々貧弱です。
3.Teclast F6 Air 価格など
Teclast F6 Airは中国の通販サイト「Banggood」で販売中で、2月27日現在の価格は399.99ドル(47,007円)です。この先クーポンなどが発行され、これよりも安く購入ができるようになると思います。
冒頭に書いたように、この製品は昨年10月にリリースが予告されていました。それから数カ月が経過してBanggoodでの販売がスタートしたわけですが、個人的には「いまリリースするならJasper Lakeだろう」と思いますね。Gemini LakeのCeleron N4100でも比較的ライトな作業であれば十分使えるとは思いますけど、4万円以上出すならJasper Lakeにしたいところです。
4.関連リンク
Teclast F6 Air:Banggood
コメント
側面の盛り盛り画像ワロタ(ノ◕ヮ◕)ノ
Teclastは実機レビュー見てからでないと買う気にならないから加工するのはマイナスプロモーションだと思うのよね。日本でTeclast買うような人が今時騙されるとは思わないぞ。