こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。今回紹介する製品は中国の通販サイト的には「TV BOX」なのですが、メーカーは「Fanless Mini PC」と呼んでいます。OSがWindows 10ということもあり、パソコンとして使ってもらいたい、ということだと思います。メーカーの「MINIX」というのは香港の会社でタブレットは手がけておらず、もっぱらWindowsやAndroidのミニPCを作っています。ウインタブでよく製品紹介をしている中国・深センに本拠を置く新興メーカーとは少し毛色が違いますね。
1.スペック
OS: Windows 10 Home 64ビット
CPU: Intel Atom x5-Z8300
RAM: 4GB
ストレージ: 32GB
ディスプレイ: なし
ネットワーク: 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.2
入出力: USB 3.0、USB 2.0 × 3、HDMI、miniDP、microSDスロット、LAN(RJ45)、DC-IN、オーディオ
サイズ: 12 × 12.5 × 2.5 cm / 重量不明
先日来実機レビューなどをしているAndroidのTV BOXとは異なり、この製品はリモコンなどは付属しません。OSはWindows 10の64ビット、CPUがCherryTrailのAtom Z8300、RAMが4GBですから、中国の10インチタブレットと同じくらいのスペックです。日本のスティックPCの大半よりは高性能で、この製品を上回るスペックのスティックPCはドスパラの「Diginnos Stick DG-STK4S」と、あとはIntelのCompute Stickくらいでしょう。
ちょっと残念なのがストレージで、microSD(64GBまで可)スロットはありますが、OSやCPU、RAMの構成からみて32GBだと不足感があります。入出力ポートはさすがに充実していて、大型のノートPCやデスクトップPC並みと言えそうです。
2.筺体
外観はよくあるTV BOXといった感じで、素材は不明ながら、TV BOX製品にしばしばみられる安っぽい装飾がなく、落ち着いた感じがします。カラーもシンプルにブラックのみです。
入出力ポートはやはり充実しています。D-subはありませんが、家庭での利用には問題ないでしょう。また、画像を見る限り質感もかなり良さそうに見えます。深センと香港だと、モノづくりの方向性が多少異なるんでしょうね。これならパソコンとして使いたくなります。
3.価格など
MINIX NEO Z83-4は中国の通販サイト「geekbuying」で販売中で、他の通販サイトでは取扱が始まっていないようです。価格は169.90ドル(約17,100円)です。この価格だと、日本メーカーの低価格なスティックPCよりは高価で、そのかわりCherryTrailのCPUと4GBのRAM、そして強力な拡張性が手に入る、ということになります。
もしTV BOXとして使うのであればAndroid機、あるいはスティックPCのほうがお買い得な気がしますが、「自宅の2台めのパソコン」まで視野に入れるのであればこの製品は魅力的です。やや大型ですが、このくらいのサイズでなら持ち歩くことが苦にならないと思いますので、自宅と職場で同じ環境のPCを使いたい、という場合にはいいかもしれませんね。
4.関連リンク
MINIX NEO Z83-4 Fanless MINI PC:geekbuying
コメント
こんばんは。
この手の省スペースPCと成ると“Mac mini”を思い出してしまいますが、WINDOWS OS搭載と成ると意外と少ない様ですね。
この手のデバイスの一つの活用法として私は、スマートフォンや2 in 1タブレットPCをメインに使う方の“バックアップサーバ”としての用途を想定します。
勿論外付けHDDやSSD等、ストレージの追加拡張は必要と思いますが、デスクトップPCやノートPCを新規に購入するよりは安価且つ省スペースかな、と。
こんにちは、コメントありがとうございます。タブレット並のスペックではありますけど、拡張性がしっかり考えられているのが大きいですね。ドスパラあたりで小型PC(NUC)に力を入れているみたいなんですけど、Atom機で、というのが中国製品の面白いところ。おっしゃる用途もしかり、自分なりの使いみちさえピンときたら…