MINISFORUM UM340 － Ryzen搭載のミニPCにニューモデル！メインパソコンとして使える性能と、高いメンテナンス性が魅力です

中国メーカーMINISFORUMが、CPUにAMD Ryzen 5を搭載するミニPC「UM340」を発売しました。UM340は2020年にクラウドファンディングで大成功を収めた「MINISFORUM DMAF5」を皮切りに展開してきた「Ryzen搭載のミニPC」のニューモデルです。

1.スペック

MINISFORUMのミニPCはウインタブで何度も実機レビューをしていますが、今回ご紹介するUM340は過去のレビュー機のうち「UM300」「UM270」と同系統・CPU違いの製品と言えます。

搭載CPUはRyzen 5 3450U。ウインタブではこのCPUは初めてです。メーカーにパフォーマンスの参考データがありました。

これを見ると第8世代（Kaby Lake-R）のCore i5や第10世代（Comet Lake）のCore i3といい勝負くらいで、グラフィック性能はワンランク上、くらいの性能ということになります。

RAMとストレージは「8GB/256GB」「16GB/256GB」「16GB/512GB」の組み合わせを選択可能ですが、DIYによる増設・換装は容易で、RAMは最大32GBまで、ストレージに関してはSSD換装のほか、2.5インチSATAのSSDもしくはHDDを追加することができます。ちなみに私は「MINISFORUM H31G」という製品を使っていて、標準のRAMが8GBなのですが「足りないと感じたら増設しよう」と思いつつも、結局8GBのまま使い続けていますので、「後で自分で増設できる」という安心感をよりどころにして、当初は最低構成を選ぶ、というのでもいいかもしれません。

通信まわりではWi-Fi 6（ax規格）に対応するほか、有線LANポートを2つも装備しています。複数のネットワークに接続ができるのはもちろん、メーカーによれば「ソフトウェアルーター(OpenWRT/DO-WRT/Tomatoなど)、ファイアウォール、NATなどをLANポートで実現できます」とのこと。…個人利用ではあまり必要ないように思われますけどね。

ポート類はデスクトップPCとしてはそんなに充実している方でもありません。USB Type-Cが1つ、Type-Aが4つですが、キーボードとマウスで2つがふさがりますし、このご時勢、Webカメラや外付けスピーカーも接続したいので、あまり余裕があるとは言えないですね。

しかし、映像系ではHDMIとDisplayPort、そしてUSB Type-Cが映像出力にも対応しますので、最大3画面の出力が可能です。

サイズは以前レビューした「UM300」「UM270」とほぼ同じです。おそらく同一筐体が使われていると思います。

2.筐体

128 × 127 mm、ほぼ正方形のデザインで、スマホと比較するとその小ささがわかります。この製品の場合、RAMやストレージの拡張もできますので、「メインのデスクトップPC」として使える仕様ですが、それにしてはコンパクトです。

ポート構成です。前面（画像下）と背面（画像上）に振り分けられていて、抜き差し頻度の多いものが前面に集中しています。上の方にも書きましたが、Webカメラとかスピーカーの接続まで考慮すると、USBポートが少し足りないかな、という感じ。小さなハブを一つ用意するほうがいいかもしれません。

3.価格など

MINISFORUM UM340はMINISFORUM公式ストアで販売中で出荷は4月末予定、3月27日現在の価格は下記のとおりです。また、「先着50台限定」で6,500円オフクーポンが適用され、安く購入ができます（クーポンコードは製品ページにあります）。

8GB/256GB：56,690円（50,190円）
16GB/256GB：61,690円（55,190円）
16GB/512GB：66,980円（60,480円）
※税込み、輸入消費税込み
※送料無料
※カッコ内はクーポン適用時のもの

最低構成だとほぼ5万円、RAMとストレージを増量しても6万円で買えますね。この製品はデスクトップパソコンなので、（お手持ちがない人は）モニター、キーボード、マウスなどのポインティングデバイスが必要です。安く収める場合でも1万円強の追加費用が発生すると思います。ただ、逆に言えば、少し高くなりますが、好みのモニターやキーボードと組み合わせれば作業環境がより快適にできますね。

自宅用のメイン機として使え、将来の拡張性も確保されたMINISFORUMのミニPCはおすすめです。

4.関連リンク

Minisforum UM340 ミニPC：MINISFORUM公式ストア