MinisforumがミニPCのニューモデル「B550 PRO」を発表しました。4月22日現在まだ製品ページがなく、詳細なスペックも公開されていませんが、「マニアック」な製品です。2022年の4月に「B550」という「超マニアック」な製品をご紹介していまして、ご記憶の人もおられるでしょう。
これがB550です。ミニPCの筐体にデスクトップPC用のRyzen 7 4700G(Zen2)/Ryzen 7 5700G(Zen3)を搭載し、付属のドッキングステーションにデスクトップPC用のグラフィックカード(GeForceなど)を搭載可能な製品でした。画像を見ていただくとわかるように、グラフィックカードと配線がむき出しの状態となり、グラフィックカード用の電源も別途必要(グラフィックカードも電源ユニットも付属していません)というもので、1年後の現在、すでに販売が終了しているようです(…わかる…)。
今度のB550 PROはドックではなくケースが付属します。内部をホコリなどから保護してくれますし、グラフィックカード用の電源のスペースもあります(SliverstoneのSFX 650Wのみサポートと開示されています)。現状、販売製品の仕様は開示されていないのですが、メーカーのリリース文書を見る限り、B550と同様にグラフィックカードと電源は付属しないようです。
B550とはコンセプトが同じながら、ケースが付属することにより少し「一般人寄り」になった感はありますね。
先に本体から見ていきます。この画像だけ見ると「普通にミニPC」ですが、サイズは168.7 × 159.7 × 67 mmと少し大きめです(ミニPCの多くは120 × 120 mmくらいです)。CPUはデスクトップPC用でB550(のマザーボード)がTDP65WまでのCPUしかサポートしていなかったのに対し、B550 PROではTDP105WのRyzen 7 5800Xまで搭載可能となりました。また、RAMやSSDの換装も可能で、2.5インチSATAスロットも装備しています。
入出力ポートの構成です。USBが合計で8つ、HDMIにDisplayPort、有線LANポートとミニPCとしては充実した仕様になっています。
B550には本体のみを収納するケース(バッグ)が付属していましたが、B550 PROでも同様にケースが付属します。蛇足ですが、B550 PROはケースなしでも普通に高性能なミニPCとして使えます。
次にケースです。ケースの詳細な仕様は開示されていませんが、このように画像左側にB550 PRO本体と電源を収納し、画像右側にグラフィックカードを収納する仕組みのようです。
B550 PRO本体にPCIe3.0 x16 スロットがあり、ケース側のPCIe3.0 x16スロットを介してグラフィックカードを接続します。またケース側にはPCIe3.0 x4スロットもあり、SSDやネットワーク拡張カードの接続が可能になっています。
Minisforum B550 PROの発売日や価格は4月22日現在わかっていません。公式サイトのブログに簡単な説明があるのみで、ブログ内でメールアドレスを登録しておくと発売情報がいち早く入手できるようになっています。
これまでご説明してきた通り「本体のみでミニPCとして、ケースにグラフィックカードと電源ユニットを追加してゲーミングデスクトップPCとして」使える製品です。価格次第、というのもありますが、「マニアック」ですよねー。「ノートPCに外付けGPU(eGPU)」という組み合わせなら「出先ではノートPCとして、自宅ではeGPUを接続して高性能ゲーミングPCとして」という感じで利用シーンがイメージしやすいんですけど…。
関連リンク
Coming soon:Minisforum公式ブログ
コメント
分離構造…マンハッタンシェイプ…
某デザインにすればなんだか売れそう(謎
結構前にあったMinisforum謹製のGameMiniを思い出した
結局あれって一体何だったんだ?
CR50と同じで立ち消え?
電源別売りなんか。