先日紹介記事を掲載した中国メーカー「Magic-Ben」の8.9インチUMPC「MAG1」ですが、いよいよgeekbuyingに製品ページが出来上がりました。9月30日現在だと「In Stock Notice」というステイタスで、まだ販売はスタートしていませんが、近日中にプレオーダーがスタートするものと思われます。
なお、MAG1の製品概要については、こちらの記事をご覧ください。
MAG1 - 8.9インチUMPC市場にニューフェース!GPD P2 Maxによく似たパッケージングです。
MAG1はCPUにCore m3-8100Yを搭載する8.9インチサイズのUMPCです。CPUの型番とディスプレイサイズから「GPD P2 Max」に非常によく似たパッケージングであると言えます。
RAMとストレージの組み合わせは2種類、「8GB/256GB」と「16GB/512GB」です。個人的にはCore m3ならRAMは8GBでいいのでは?と思っていますので、より容量が少なく、そのぶん低価格で購入できる8GB/256GBモデルはとても魅力的と感じます。
ディスプレイは8.9インチで解像度は2,560 × 1,600(アスペクト比16:10)と高精細で、もちろんタッチ対応しますが筆圧対応のスタイラスペンが使えるのかは不明です。ここが不明なぶん、GPD P2 Maxなど他社のUMPCよりは(そのニーズのある人の評価という点で)少々不利かな、と思われます。
また、GPD P2 Maxなど一部のUMPCでは装備されているWebカメラについても説明がなく、製品画像を見てもカメラが確認できませんので、おそらく「カメラなし」ですね。この点もビデオチャットなどのニーズがある人には要注意ポイントでしょう。
入出力ポートも少し不足気味です。一応USB Type-AとType-Cが1つずつありますので、実用性はそこそこあると思いますが、Type-Cが充電ポートも兼ねていますので、周辺機器の接続に関しては多少不便さを感じることもあるかもしれませんね。
キーボードです。ここは他社製品とは異なる個性が感じられます。参考のため、GPD P2 Maxの画像も掲載してみます。
こちらがGPD P2 Maxのキーボードです。P2 Maxは5列、MAG1は6列で、その分パームレストが狭くなっています。また、配列もMAG1のほうがトリッキーですね。一部の記号キーやTABキーが最上段に移動されていますし、アルファベットキー以外のキーのサイズが概して小さいです。アルファベットキーに関しては打鍵がしやすそうですが、記号キーなどの操作性は劣ると思われます。
また、このキーボードはバックライトも装備されます。
MAG1:207.2 × 146.5 × 17.5 mm / 690 g
P2 Max:206 × 149.5 × 5.5〜14.2 mm / 650 g
筐体サイズをGPD P2 Maxと比較すると、わりと近いサイズ感ではありますが、P2 Maxよりも厚みがあり、重量も若干重くなっています。
Magic-Ben MAG1は中国の通販サイト「geekbuying」に製品ページがあり、9月30日現在は「In Stock Notice」というステイタスで、まだ販売はスタートしていません。参考価格は8GB/256GB版が629.99ドル(69,788円)、16GB/512GB版が793.99ドル(87,955円)です。参考までにGPD P2 Maxの価格(GPD Directの国内価格)は9月30日現在、税別83,800円で、この価格にはWPS Officeや専用ケースなど「プレミアムパック」が含まれています。
いまのところ参考価格という位置づけではありますが、単純に比較をすると16GB/512GB版に価格優位性はないと言えます。一方で8GB/256GB版についてはGPD P2 Maxに設定がなく、価格のほうも比較的抑えられたものになっていると思います。geekbuyingでのこの先の予定は私にもわかりませんが、プレオーダーの開始とともに何らかのセールがあることを期待したいですし、特に8GB/256GB版がさらに安くなるようなら購入の選択肢に入れてみたいところです。
関連リンク
Magic-Ben MAG1:geekbuying