こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。中国メーカーのJumperはモバイルノート「EZbookシリーズ」やタブレット(2 in 1)の「EZpadシリーズ」が有名で、日本のAmazonなどでも製品が販売されています。また、ウインタブではかなり前からJumper製品をよく取り上げていて、実機レビューも相当数経験しています。一番古い記事はこれですかね。2016年5月の記事です。
先日メーカーのJumperから連絡があり、新製品の発売予定がある、ということでした。そう言えばJumperは昨年のCOMPUTEX TAIPEIでメーカーの人に初めてお会いしたのですが、直接メールのやり取りをするのはこれが初となります。
メーカーから提供された情報はスペック表と画像一枚だけなのですが、いち早く読者に製品情報をお伝えできるのはうれしいですね!
1.スペック
Jumper EZbook X3 Air | |
OS | Windows 10 Home |
CPU | Intel Celeron N4100 |
外部GPU | なし |
RAM | 8GB |
ストレージ | 128GB eMMC |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 13.3 インチ IPS(1920 x 1080) |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.2 |
入出力 | USB Type-C、USB 3.0、USB 2.0、miniHDMI、microSDカードリーダー、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(1MP) |
バッテリー | 4,250 mAh/7.6V |
サイズ | 305 × 198 × 11 mm |
重量 | 1.1 kg |
これがメーカー提供のスペック表です。CPUはCeleron N4100なので、エントリークラスながらそこそこ処理性能には期待ができます。RAMは8GBと十分、ストレージは128GB eMMCですが、M.2 2280サイズの空きスロットがあり、DIYによるストレージ拡張にも対応します。最近のeMMCは結構読み書き速度が速く、CPUがN4100ということなので、eMMCのままでも性能面ではそれほど不満を感じないのではないか、と思います。これがCore iプロセッサーなら、やはりSSDにしておきたいところではありますけどね。
ディスプレイは13.3インチのFHD解像度と、モバイルノートの王道サイズで、IPS液晶と明記されていました。ただし、タッチ対応はしません。
ここまでのスペックは2019年秋に発売された「EZbook X3 Pro」に近いものと言えます。「いいなあ」と思えるのはサイズですね。
EZbook X3 AIR: 305 × 198 × 11 mm / 1.1 kg
EZbook X3 Pro: 308 × 209 × 13.7 mm / 1.3 kg
このように、EZbook X3 Proよりもサイズが小さくなり、重量もかなり軽くなっています。サイズに関しては、厚さ11 mmというのは若干不安(多分最薄部のことを言っているのだろうと思います)ですが、奥行きが20センチを切っているのがすごいですね。国内向けの上級モバイルノートだと、ASUSやHPの製品が13.3インチで20センチ切りを実現していますが、安価なJumper製品でこのサイズ感はお見事だと思います。
一方で入出力ポートに関しても、13.3インチモバイルノートとしては必要な数と種類は揃っていると思います。欲を言えばきりがありませんが、十分に合格点をあげられるでしょう。
2.筐体
トップ画像を再掲します。というか、送られてきた画像がこれしかないんですよね。中華製品にありがちな「デザインがよく見えるような画像加工」が施されている可能性は無きにしもあらずですが、筐体サイズから見て、そんなに派手な加工はされていないと思います。
キーボード形状についても、「いまのところわかりません」としか言いようがありません。ただ、この画像をご覧ください。
これはEZbook X3 Proのものですが、キーボードが横幅いっぱいまでのサイズになっています。一方でEZbook X3 AIRでは左右に少し余地(余白)があるように見えることから、キーレイアウトには変更があるものと予想します。具体的にはEnterキーの右の一列がなくなっているんじゃないか、と思います。
筐体素材についても不明ですが、これだけの薄型、かつ軽量になっていることから、おそらく金属筐体が採用されているものと予想します。
3.価格など
Jumper EZbook X3 Pro AIRは近日発売予定ですが、7月22日時点で正確な発売日及び価格が明らかになっていません。EZbook X3 Proの価格がGearbestで329.99ドル、日本のAmazonで40,900円となっていましたので、「だいたい3万円台半ば」くらいになるのではないか、と予想しています。
また、Jumperは最近になって直販サイトをオープンしています。そして、これがまたずいぶんと安いようなんですよね。いま、EZbook X3 ProがGearbestで329.99ドルである、と書きましたが、直販サイトでの価格はなんと259.99ドル(7月22日現在)。もちろんこれはセール価格なので、すべての製品が最安値ということではないと思いますが、Jumper製品の購入にあたっては直販サイトの価格もチェックしてみる価値はあるでしょう。
あと、これは話半分に聞いてもらいたいのですが、一応メーカー直販サイトなので、初期不良とか保証期間内の故障対応もしっかりしている「かもしれません(私もまだ購入したことがないので、このへんは推測で書いています)」。
肝心のEZbook X3 AIRの製品ページはまだできていませんが、販売が開始されたらまたご案内したいと思います。