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Jumper EZbook S5 - CPUの型番がちょっと面白い!14インチモバイルノート

Jumper EZbook S5
日本の中華PCファンにはすっかりおなじみのJumper EZbookシリーズ。今回は最新モデル「EZbook S5」をご紹介します。最近の中華ノートで旧世代のCore iプロセッサーを搭載する製品が目につくようになりましたが、個人的には非常に賢明な選択をしていると思います。価格が安く調達しやすい旧世代のCPUを搭載することによってCeleron搭載機よりも格段に高い性能を確保し、しかも製品価格も低く抑えられるわけで、私達ユーザーとしても歓迎したい傾向と言えますよね。

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しかし、このS5、さらにひねったCPUを搭載しています。組み込み機器用のAtom。CHUWI製品に前例がありますが、Passmarkなどである程度パフォーマンスの目安がわかる旧世代のCore iプロセッサーと異なり、どのくらいの性能を発揮してくれるのかイマイチわからない、という不安があります…。

1.スペック

Jumper EZbook S5
冒頭に触れたとおり、CPUは組み込み機器用のAtom E3950です。PCにこのCPUが搭載されるケースは非常に少ないのですが、CHUWI LapBook Plusという前例があります。また、型番は異なりますが、CHUWI HeroBookでもAtom x5-E8000という組み込み機器用のCPUが搭載されています。

いつも参照しているPassmarkにはAtom E3950のスコアはなく、GeekBench 5のスコアがGeekBench Browserに公開されていました。

Atom x7-E3950:248、835
Celeron N4100:384、1,178
Celeron N4000:397、709
※左からシングルコア、マルチコアのスコア
※数値が大きいほうが高性能

普段目にしないスコアなので、いまいちピンときませんが、シングルコアのスコアではCeleron N4000、N4100に及ばず、マルチコアではN4000よりもちょっとマシくらいになっています。これだけでははっきりしたことは言えないですが、Celeron N4000といい勝負くらい、と考えていいですかね?

RAMは8GB、ストレージは360GB SSDと、かなり余裕のある容量になっています。特にSSDが360GBというのはこの価格帯の中華ノートとしてはかなり大きな容量と言えます。

ディスプレイは14インチのFHD解像度です。ただ、液晶形式がIPSなのかTNなのか判然としません。BanggoodやAliexpressの製品ページには「IPS」という説明がありますが、メーカー提供と思われる画像にはIPSという記載がありませんし、前身機のS4が「どうやらTN液晶(Webで実機レビュー記事をいくつか参照してみました)」のようなので、この製品に関してもTN液晶である可能性が高いと思われます。

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入出力ポートは全然ダメ、というわけではありませんが、少々物足りないですね。USBポートが2つとminiHDMI、microSDカードリーダーという構成になっていて、これに「USB Type-C」が1つプラスされていれば、「割と普通」くらいだったかな、と思います。

サイズは前身機のS4と全く同じです。また、筐体デザインもほぼ同じです。その意味では「S4のスペック違い」と考えて良さそうです。

2.筐体

Jumper EZbook S5
メーカー説明では「ナローベゼル」ということになっていますが、横幅が328 mmありますし、この画像を見ても、それほどナローでもないよね、という感じですね。ただ、ベゼル面がブラックになっていますので、見た目はスッキリしています。

Jumper EZbook S5
天板です。いつものEZbookですね。この筐体はS4と同じものと思われます。筐体素材ですが、Banggoodの製品ページでは「プラスティック」と記載されていました。「確かS4はアルミだったはず…」と思ったのですが、Webでレビュー記事をいくつか探してみたところ、どうやらS4もプラスティック筐体だったようです(確証はありません)。

Jumper EZbook S5
側面と入出力ポートの配置です。ポートの絶対数は少し足りないものの、USBポートが左右に振り分けられていて、使い勝手は良さそうです。

Jumper EZbook S5
展開図です。この画像もS4と同じものが使われています。スピーカーはステレオですね。また、中華ノートによく見られる「底面のM.2 スロット」はついていません。

3.価格など

Jumper EZbook S5は中国の通販サイト「Banggood」で販売中で、12月15日現在の価格は339.99ドル(37,863円)です。これはCeleron N4100を搭載する中華モバイルノートが購入できるくらいの水準です。実際ほぼ同一筐体の前身機S4は319.99ドル(35,636円、RAM8GB/128GB SSD + 128GB eMMCというスペック)です。

この製品の場合、RAMが8GBでストレージも360GB SSDということなので、その分少し高価である、というのは納得できますが、それにしてもCPUのパフォーマンスがどうなっているのか、という点は不安です。その点も考慮すると、もう一段価格が下がってほしいところです。「CPUの型番に興味がある」とは思いますが、他にCeleron N4100を搭載する中華ノートがたくさんありますから、そっちのほうが安心、というのもありますよね…。

4.関連リンク

Jumper EZbook S5:Banggood
Jumper EZbook S4:Banggood

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コメント

  1. 匿名 より:

    S4持ってますが、筐体はプラスチックでディスプレイはIPSのフルHDでしたよ

  2. 匿名 より:

    追記
    S4はeMMCを64or128GB搭載していて、筐体を分解すると(封印シール有り)内部に2280のM.2スロットがあります
    SSDモデルはこれに128GBのSSDが刺さっています