6インチのUMPC(あるいはハンドヘルドゲームコンソール)「GPD WIN2」に2021年モデルが登場しました。GPD WIN2は2018年に発売された製品ですが、2019年にCPUの型番が変更となり、今回さらに筐体の一部が改善されました。モデルとしては最新ではないものの、定期的に手が入り、株式会社天空が日本での正規代理店になっていることから、現在でも安心して使えるUMPCと言えます。また、2021年モデルは価格も引き下げられ、購入がしやすくなりました。
なお、2021年モデルは基本的に従来モデルの一部仕様を変更したものと言えますので、詳細な製品情報については2019年モデルの紹介記事をご覧下さい。
GPD WIN2 2019バージョン - 6インチの「UMPCにしてゲームマシン」が着実に品質を向上させました!
1.概要
GPD WIN2(2019) | |
OS | Windows 10 Home |
CPU | Intel Core m3-8100Y |
外部GPU | なし |
RAM | 8GB |
ストレージ | 256GB SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 6インチ(1,280 × 720)ゴリラガラス4 |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.2 |
入出力 | USB 3.0 Type-C、USB 3.0、microHDMI、microSDカードリーダー、オーディオジャック |
カメラ | なし |
バッテリー | 9,800mAh(稼働時間6-8時間) |
サイズ | 162 × 99 × 25 mm |
重量 | 460 g |
CPUは2019年モデルと変わらず、Core m3-8100Yが搭載されています。ゲーミングUMPCだと「GPD WIN Max」や「ONE-NETBOOK OneGx1 Pro」が注目を浴びていますが、これら最新モデルがCPUにIce Lake(第10世代)やTiger Lake(第11世代)のCoreプロセッサーを搭載していることを考えると、少しパワー不足である感は否めません。Core m3-8100Yは2020年で言えばONE-NETBOOK A1に搭載されていますね。
RAMは8GB、ストレージは256GBと、CPUも含め、2019年モデルから変更はありません。また、それ以外のシステムスペックも変わっていないようです。製品ページにはいろいろと変更箇所について説明がありましたが、それらのほとんどは2019年モデルからの変更ではなく、2018年モデルからの変更点なので、2019年モデルとの比較では変更点は決して多くはありません。
最大の変更点はここです。底面が金属製(メタルカバー)となり、通気口の大きさも2倍以上になりました。もともとGPD社のゲーミングUMPCは冷却には非常に気を使っていますが、GPD WIN2の2021年モデルではさらに冷却性能が向上したと言えます。
それ以外では「リカバリー(初期状態に戻すこと)を搭載、ワンタッチで可能になりました。」という説明がありましたが、実機レビューなどでしょっちゅうお借りしたPCを初期状態に戻している私としては、「それ普通」という感じではあります。
2.価格など
GPD WIN2 2021バージョンは株式会社天空が運営する「GPD Direct」で販売中で、12月28日現在の価格は72,800円(税込み80,080円)となっています。また「限定50台」です。
GPD WIN3の情報も出始め、2021年モデルの変更点も多いとは言えません。おそらくこれが「最終ロット」になるんでしょう。しかし、価格が大幅に引き下げられた、というのがうれしいところです。全然用途が違いますけど、ONE-NETBOOK A1に近い価格ですね。製品画像を見ればわかる通り、キーボード入力をするのならONE-NETBOOK A1のほうがずっと上だと思いますが、ゲーム機として使うのがメインで、たまにキーボードが欲しくなる、というくらいなら6インチとコンパクトサイズのGPD WIN2もいい選択肢になるのではないでしょうか?
3.関連リンク
GPD WIN2 2021バージョン:GPD Direct