こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。中国の通販サイト「geekbuying」で数日前から「GPD Pocket」のプレオーダーが開始されています。ただ、読者のみなさんに紹介する前に、一点確認しておきたいことがありました。そう、「技適マーク(証明番号含む)」です。GPD Pocketは日本の技適マークを取得する予定になっていることはご存知だと思いますが、「中国の通販サイトで購入した場合、技適マークがついているのか」という点についてはいまいち不明瞭なところがあります。また、初期ロットでは技適マークの取得が間に合わず、クラウドファンディングに出資した日本人向けの製品発送が遅れた(最近発送が開始されたとのこと)、ということも見聞きしています。
私がgeekbuyingのご担当者に確認したところ「7月10日に入荷する分には技適マークがついている」とのことでした。geekbuyingの製品ページを確認すると「The first batch GPD Pocket with limited quantity will be shipped out after June 20th. First ordered, first shipped. 」という注意書きがあり、要するに「先行で限定数が入荷するので、早くオーダーした人には早く発送されるよ」という意味だと思うのですが、「これに乗ったら技適マークなしになる」ということになります。技適マークに関して逆に安全なのは7月10日以降にオーダーすることでしょうね。
※なお、ウインタブではgeekbuyingのご担当者からの説明を掲載していますが、実機を直接確認できたわけではありませんので、記事の正確性については残念ながら保証できません。あらかじめご了承下さい。また、読者からいただいたコメントによれば、日本向け製品でなくとも初期ロットから筺体に技適マークの印字がある、とのことでした。ただし、認証が間に合っていないので、初期ロットには技適証明番号の表記はないと思われます。
まだ製品概要をご存知でない人のために、簡単に説明しておきます。GPD Pocketとは7インチという超小型サイズのノートパソコン(UMPC)で、このジャンルは日本ではコアなファン層が存在するにも関わらず、国内メーカーからの製品リリースが途絶えてしまっています。そのため、製品情報が出てくるたびに一喜一憂するファンが多く、発売前から「大ヒット確実」な製品だと予想されます。
OS: Windows 10 Home
CPU: Intel Atom Z8750
RAM: 8GB
ストレージ: 128GB eMMC
ディスプレイ: 7インチIPS(1,920 × 1,200)ゴリラガラス 3
ネットワーク: 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.1
入出力: USB 3.0、USB 3.0 Type-C、microHDMI、オーディオ
バッテリー: 7,000 mAh(最大12時間)
サイズ: 180 × 106 × 18.5 mm / 480 g
スペックはこんな感じです。当初OSはUbuntuも選べましたが、geekbuyingでブレオーダーを募っているのはWindows版のみとなります。Atom最上位のZ8750をCPUに、RAM8GB、ストレージ128GBと、見かけによらず大容量を確保しています。また、ディスプレイも1,920 × 1,200と高精細な上にタッチパネルとなっています。
小さくても立派なノートPCとしての体裁を確保しています。それどころかCNC加工のマグネシウム・アルミニウム合金製の筺体は熱狂的なファンの声を拾い上げながら改良を重ねていて、高品質なものに仕上がっていると思います。
キーボードはこんな感じです。出先でガンガンテキスト入力をするのなら11.6インチ以上のモバイルノートのほうが快適だと思います。7インチという超小型の筺体に押し込められたキーボードですから、使いやすいとか使いにくいじゃなく、自らこのキーボードに慣れるのだ、という気構えが必要になるでしょう。
GPD Pocketは開発の過程で多くのユーザーの目に晒され、適宜改良を加えられながら製品化されています。しかし、この記事を読んで初めてGPD Pocketの存在を知った、という人も多いでしょう。マニアもニワカも、公平にこの製品を楽しむ権利がありますので、今からしっかり製品概要をチェックし、購入するかどうか、必死で悩んでいただければ、と思います。
なお、geekbuyingでは495.99ドル(56,971円)でプレオーダーを受け付けており、「公式の(先行入荷分を除く)」出荷予定日は7月10日となっています。すぐにオーダーしたい人は、事前にメールなどで技適マークの件を確認しておくことをおすすめします。
関連リンク
GPD Pocket:geekbuying
GPD Pocket ー 期待の7インチUMPC、アップデート情報が細かく開示されているので、よく確認しておこう
GPD Pocket ー 話題のUMPC、発売前に実際に触れるチャンスが!東京ビッグサイトで実機を見てきました(Rydeen)
※上記紹介記事は最終の製品版と内容が異なっている可能性がありますのでご注意下さい。
コメント
クラウドファンディングに出資していますが、まだ発送されて無いですね。
初期ロットは幾つか不具合も有り、交換するしか無いケースもあるようです。
ただ、送料の負担がどうなるか?交換出来るだけの在庫はあるのか?など
初めから分かっていたことですが、今回は比較的トラブルは多いようです。
出荷については6月中の出荷予定なので文句は言えませんが、毎回思うのは技適マークなんて無くry
何でも有りません…
こんにちは、コメントありがとうございます。現行の法の解釈や運用については個人的に意見がありますが、それは控えます。
技適気にしてるのに中華端末の記事書いてるとは笑わせる
最近の wintabは以前の技適順守の面影は全くないですね
Lumia購入したけど技適の関係で使えないと言っていたのが懐かしいです
現在この点においては全く信頼のおけないサイトとなってしまいました
GPD Pocketは 300番台の出資ですが、まだ未出荷です
USBハブセットで出資した人は後回しっぽい
Astarさん、こんにちは、コメントありがとうございます。申し訳ないです。
同趣旨のコメントを何件もありがとうございます。IPアドレスでまるわかりですよ。
wintabさんで最初に記事を読んだときにコンパクトなボディにこの性能ということでGPD Pocketに惚れてしまい出資しました!
来るのが待ち遠しいですね。
たくろうさん、こんにちは、コメントありがとうございます。また、ご購入おめでとうございます。この製品についてはめちゃめちゃ高頻度で記事を書いておられるブロガーさんも大勢いますし、日本人のコミュニティも組織されるのだろうと思います。私も欲しいですが、実際どのくらいの実用性があるのか、というと、「ロマン枠」なのかもしれないですね…。私PORTABOOK買いましたけど、イマイチ使いこなせてないし…。でも、ガジェット好きなら例外なく手元に置いておきたいと思うのではないでしょうか?
IndiegogoにてEarly Bird枠USD399で出資し、第一弾出荷にて発送され、1週間前に入手しました。筐体に技適マークはしっかり入っています。とりあえず筐体に技適の情報はプリントしたが、まだ最終的な登録が間に合っていなかったため、日本への出荷を見合わせていたようですね。当方は海外在住です。
入手して以来、ドライバアップデートでディスプレイドライバが壊れたり、使用中の充電ができなくなるなどいろいろ経験しましたが、いまは全て修正し、問題なく稼働しています。
バッテリー持ちはメールやブラウザなどの軽い作業で5-6時間といったところでしょうか。
こんにちは、コメントありがとうございます。いただいたコメントをみてハッとなったのですが、「技適マークそのものは印字されてるけど、一緒に表示すべき番号がない」ということですよね。電磁表記だとしたら、今すぐ買っても、ファームのアップデートでちゃんと番号も表示されるようになるのかもしれませんね。
自分も出資者なので色々待ってる間に調べたりしてますが日本で展示されたサンプルやそれ以前の物以外,つまり量産ロットのものは海外も含め全て技適マークと勿論番号も入ってますね.
海外では無意味なものなのでニセの番号が入っていても問題ないですがFCCやCEその他のプリントも同時に行っているため同じ番号が入っているものと思われます.
http://japanese.engadget.com/2017/06/23/pc-gpd-pocket-7-win10/
この記事にもありますが海外版も同じ番号が入っていますので’日本版’のようなローカライズされたものはないようです.
当方がIndiegogoで入手した筐体には技適マーク+技適番号が印字されています。また、その技適番号はダミー番号で話題になった展示会用サンプルとは別ですので、正式なものと思われます。あくまで、正式に番号を取得し、それを海外向けを含めた全筐体に印字したが、最終的な手続きが終わっておらず、有効化されていなかったために日本向けの発送を控えていた、という認識でいます。