記事内に広告が含まれています。

GMKtec NucBox K11 レビュー - Ryzen 9 8945HSを搭載するハイスペック・ハイコスパなミニPC

輸入製品

GMKtec NucBox K11 レビューGMKtec NucBox K11の実機レビューです。CPUにRyzen 9 8945HSを搭載するハイスペックなミニPCで、GMKtecのミニPCラインナップの中でも上位に位置する製品です。つい先日、GMKtecのハイエンドモデル「EVO-X1」もレビューしていますが、特にベンチマークスコアに関しては適宜EVO-X1と比較しながら説明します。

スポンサーリンク

EVO-X1のレビュー記事はこちらです。

GMKtec EVO-X1 AI ミニ PC レビュー - Ryzen AI 9 HX370搭載、期待以上のパフォーマンス!デザインも一新されました
GMKtecのミニPC「EVO-X1」の実機レビューです。CPUにRyzen AI 9 HX 370を搭載する「AI ミニPC」で期待以上のパフォーマンスを見せてくれました。筐体も一新され、冷却性能も素晴らしいです。

なお、このレビューはGMKtecからレビュー機のサンプル提供を受け、実施しています。

ここがおすすめ
・非常に高性能なCPU、Ryzen 9 8945HSを搭載
・2つのファンを筐体上下に搭載、冷却性能に優れる
・デザインのいい筐体、上部のレインボーカラーがアクセント!
・筐体の開口は容易、SSDの増設・換装がしやすい
・OCuLinkポートも搭載
・品質の割に価格が安い
ここはイマイチ
・パフォーマンスモードの切替が面倒
販売サイトはこちらです
Amazon:
NucBox K11(32GB+1TB)
NucBox K11(32GB+2TB)
楽天:
NucBox K11(32GB+1TB)
NucBox K11(32GB+2TB)
GMKtec公式サイト
NucBox K11(ベアボーン)
NucBox K11(32GB+1TB)
NucBox K11(32GB+2TB)

1.スペック

スペック表

  GMKtec NucBox K11
OS Windows 11 Pro
CPU AMD Ryzen 9 8945HS
GPU なし
RAM 32GB(DDR5 5600, 最大64GB)
ストレージ 1TB/2TB SSD(M.2 2280, PCIe4.0)
※2スロットあり、最大8TB
光学ドライブ なし
ディスプレイ なし
ネットワーク Wi-Fi6、Bluetooth 5.2
入出力 USB4 Type-C(映像出力/PD対応)× 2
USB3.2 Gen2 Type-A × 2
USB2.0 Type-A × 2、HDMI2.1
DisplayPort2.1、OCuLink
LAN(RJ45)× 2、オーディオジャック
カメラ なし
バッテリー  なし
サイズ 132 × 125 × 58 mm
重量 622 g(実測値)

※このスペック表はベアボーンモデルを考慮していません

バリエーションモデル

・ベアボーン(OS/RAM/SSDなし)
・RAM32GB/1TB SSD
・RAM32GB/2TB SSD

2.外観

GMKtec NucBox K11 同梱物同梱物です。画像左上がHDMIケーブル、その下に電源ケーブルとACアダプター。HDMIケーブルはNucBox K11に限らずほとんどのミニPCには付属します。ACアダプターは出力が120Wのもので、やや大ぶりのサイズでした。

画像中央下にある金属板は「VESAブラケット」です。NucBox K11をPCモニターの裏に取り付ける際の「金具」です。VESAブラケットの右下にあるビニール袋にはブラケット取付用のネジが入っていました。

画像中央上が保証書です。裏面にQRコードが記載されており、そこにアクセスして保証・製品登録をします。画像右にある大きめの冊子は取扱説明書。日本語を含む多言語で記載されていました。説明書の内容は必要最小限という感じで、各部名称と「日本語キーボードの適用方法」が書かれている程度でした。筐体の開口方法や筐体内部の使用説明などについての記載はなく、この点は少し不親切と感じられました。

GMKtec NucBox K11 上面上面(天板)です。NucBox K11は2024年にレビューした「NucBox M7」「NucBox M7 Pro」「NucBox K8 Plus」とほぼ同じでGMKtecが2024年に導入した「新筐体」です。

上部に半透明のアクリル板が張られており、これが遠目だとガラス板に見えますので、高級感もあります。また、メンテナンス性も素晴らしいです!ウインタブはこの筐体を非常に高く評価しています。

それと、これはK11のみの特徴なのですが、通電時に上部ファンの部分がレインボーカラーに光ります(トップ画像をご参照ください)。

GMKtec NucBox K11 開口アクリル板は反時計回りに軽くねじってやると簡単に外れます(ちょっと力が要りますが、コツを掴めば簡単です)。

GMKtec NucBox K11 開口アクリル板を外したところです。四隅にネジがありますが、このネジはミニPC用としては大きめのサイズなので、精密ドライバーは必要なく、おそらくどこのご家庭にも常備しているであろう「普通のプラスドライバー」で外すことができます(筐体の内部構造については後述します)。

それと、中央に大きめの冷却ファンがあります。NucBox K11は筐体の上下に2つの冷却ファンを搭載しており、この画像に写っているのは「RAMとSSD用」です。もう一つのファンは底面にあり、そちらがCPU用ですね。

このデュアルファン構造により、NucBox K11の冷却性能はとても高いです(これも後述します)。

GMKtec NucBox K11 底面底面です。ミニPC製品の多くは「底面のゴム脚を外すとネジが出てくるので、そのネジを外して筐体を開口する」構造ですが、NucBox K11はこれまで説明してきた通り、上部から筐体を開口する構造なので、ゴム脚を外す機会もなく、そもそも底面を見る機会がほとんどありません。

底面の中央に通気口があり、この通気口の内側に冷却ファンがあります。また、画像下部左右にVESAブラケット取付用の穴がありますね。

GMKtec NucBox K11 前面前面です。画像左からOcuLink、USB4 Type-C、USB3.2 Gen2 Type-A ×2、イヤホンジャック、電源ボタンです。GMKtecの新筐体はOCuLinkポートを備えているのも特徴ですし、OCuLinkポートを活かすべく、外付けGPUの「AD-GP1」も販売中です。

GMKtec NucBox K11 背面背面です。画像左からUSB2.0 Type-A×2、DisplayPort(上段)、HDMI(下段)、有線LAN×2、USB4 Type-C、DC-INジャックです。前面と背面を合わせるとUSBポートは合計で6つもあり、しかもデータ転送速度が速く、映像出力にも対応するUSB4が前面と背面にあるというのは素晴らしい構成(すごく便利)だと思います。

また、下部に排気口があり、その横にセキュリティロックスロットがあります。高負荷な作業をしていると、この排気口から熱い風が出ます。

GMKtec NucBox K11 左右側面側面です。左右とも全く同じ見た目で、通気口があるのみ。

3.内部

GMKtec NucBox K11 内部筐体を開口してみました。上で説明した通り、上部のアクリル板を外し、その後四隅のネジを外せば開口ができます(ツメなどもなく、ネジを外すだけですぐに開口できます)。一応、冷却ファン用のケーブルがありますので、少し慎重に作業する必要はありますが、このケーブルも華奢な感じはありませんので、そこまで神経質になる必要もないでしょう。

画像右側をご覧ください。内部の右側に初期搭載のM.2 SSDが見えます。SSDの型番はCrucial P3 Plus、CT1000P3PSSD8、PCIe Gen 4 x4接続)でEVO-X1と同じものでした。M.2 2280の空きスロット(赤枠で囲んだところ)がありますので、モノさえ用意すれば簡単にSSDの増設ができます。

内部の左側にはRAMスロットが2つ。RAMについては2スロットとも初期搭載の16GB RAMが刺さっていますので空きスロットはありません(RAMを増量する場合は初期搭載のRAMを外して容量の大きなものに取り替えることになります)。RAMはTWSCというメーカーのもので、Webでは製品情報が取れませんでした。

もう一段開口するとCPUやCPU用のファンが出てくるはずですが、NucBox K11のCPUはノートPC用なので換装することはできません。なので、ウインタブではこれ以上の開口はしません。ご了承ください。

GMKtec NucBox K11 SSDSSDを外してみました。このようにヒートシンクが取り付けられています。

GMKtec NucBox K11 開口RAMとSSDを外したところです。SSDスロットの下にWi-Fiモジュールがあります。型番はIntel Wi-Fi 6 AX200 160MHzでした。

4.性能テスト

ベンチマークテスト

GMKtec NucBox K11 BIOSGMKtecのミニPCはBIOSでPower Modeを変更することができます(BIOSで表示される「項目名」は微妙に異なりますが、ここ1年ほどの間にレビューしたGMKtecのミニPCはすべて同種の機能を備えていました)。BIOSは「起動時にDeleteキー連打」で開けますが、パフォーマンスモードの切り替えのたびに再起動してBIOSにアクセスするというのは非効率なので、できればWindows上で切り替えができるアプリなどを実装してもらいたいと思いますね…。

Performance、Balance、Quietそれぞれのモードでベンチマークテストを実施しました。

スポンサーリンク
GMKtec NucBox K11 PC Mark

クリックで拡大します

表計算ソフトやビデオチャット、画像加工など、実際のビジネスシーンをシミュレートしたテスト、PC Markのスコアです。ビジネス系のPCの性能測定で重視すべきベンチマークテストと言えます。また、ウインタブが最も重視しているテストでもあります。

参考(過去データから一部抜粋):
Core Ultra 9 185H:8,099
Ryzen AI 9 365:7,896
Ryzen AI 9 HX 375:7,837
Ryzen AI 9 HX 370:7,511
Ryzen 7 8845HS:7,446
Core Ultra 7 258V:7,527
Ryzen 9 PRO 6950H:6,987
Ryzen 7 8840U:6,949
Ryzen 7 PRO 6850H:6,858
Core Ultra 7 155H:6,849
Ryzen 5 8645HS:6,708
Core i9-13900H:6,542
Core Ultra 5 135H:6,485
Core Ultra 7 155U:6,392
Core Ultra 5 125U:6,376
Ryzen 5 7535U:6,021

Performanceモードの7,650点も素晴らしいスコアですが、Quietモードでも7,433点をマークできている、というのがすごいですね!PC Markが想定しているビジネスシーンでの利用に関してはPerformanceモードとQuietモードの体感差はほとんどないだろうと思います。

参考までに先にレビューしたGMKtec EVO-X1(Ryzen AI 9 HX 370搭載)のPassmarkスコアはこうでした。

Performance:7,835
Balance:7,697
Quiet:7,426

やはりEVO-X1のほうが高いことは間違いないですが、ビジネスシーンでの体感差はほとんどないでしょう。

GMKtec NucBox K11 3D Mark

クリックで拡大します

グラフィック性能を測定する3D Markのスコアです。

参考(過去データから一部抜粋):
Core Ultra 7 258V:4,397、8,611、35,677
Core Ultra 9 185H:4,143、8,223、31,710
Ryzen AI 9 HX 375:3,973、8,727、33,713
Core Ultra 7 155H:3,924、8,338、24,476
Ryzen AI 9 365:3,895、8,885、34,303
Ryzen AI 9 HX 370:3,800、8,026、31,138
Core Ultra 5 135H:3,454、7,235、24,791
Core Ultra 5 125H:3,392、7,301、23,168
Ryzen 9 7940HS:3,362、7,776、29,076
Ryzen 7 8845HS:3,330、7,908、29,873
Ryzen 7 8840U:2,943、7,206、27,471
Ryzen 9 PRO 6950H:2,846、7,051、27,983
Ryzen 7 PRO 6850H:2,660、6,601、26,920
Ryzen 5 8645HS:2,437、6,253、24,401
Core Ultra 7 155U:2,319、5,162、19,024
Core Ultra 5 125U:2,081、4,826、19,421
Core i9-13900H:1,956、5,440、19,477
Core i7-1360P:1,786、4,991、16,779
Core i7-1355U:1,760、4,859、16,891
Ryzen 5 7530U:1,281、3,137、13,730
Ryzen 7 5825U:1,242、3,226、12,859
Ryzen 3 5425U:1,122、2,848、11,949
※左からTime Spy、Fire Strike、Night Raidのスコア

グラフィック性能も高いですが、Core Ultra 7シリーズ1、シリーズ2、Ryzen AI 300シリーズと比較すると低めになりました。とはいえ、このくらいのスコアであれば、ちょっと古めのゲームタイトルなら高画質でプレイできるはずですし、最新のAAAタイトルでも画質を落とせば動作するでしょう。

モード間のスコア差もそれほど大きくはありませんが、PCゲームをプレイする場合は少しでもパフォーマンスを上げたくなるのが人情だと思いますので、Performanceモードを使うことになるんだろうと思います。

ここでも参考までにGMKtec EVO-X1のPassmarkスコア(Performanceモード)を掲載しておきます。

Time Spy:4,094
Fire Strike:9,078
Night Raid:34,923
Steel Nomad:3,589
Port Royal:1,932

3D MarkについてはEVO-X1にはっきりとした差をつけられたと思います。

GMKtec NucBox K11 CINEBENCH 2024

クリックで拡大します

CPU性能のみを測定するCINEBENCH 2024のスコアです

参考(過去データから一部抜粋):
Core i7-14700:122、1,177
Core Ultra 7 258V:121、676
Core i9-13900H:117、687
Ryzen AI 9 HX 375:114、1,144
Core Ultra 9 185H:111、910
Ryzen AI 9 HX 370:110、942
Ryzen AI 9 365:109、1,008
Snapdragon X Elite:108、1,038
Ryzen 9 8945HS:108、958
Snapdragon X Plus X1P-42-100:108、754
Ryzen 7 8845HS:106、956
Ryzen 9 7940HS:106、914
Core Ultra 7 155H:105、964
Core Ultra 7 155U:101、533
Ryzen 5 8645HS:98、585
Core Ultra 5 125U:95,533
Core Ultra 5 125H:95、516
Ryzen 9 PRO 6950H:93、774
Ryzen 7 PRO 6850H:91、765
Ryzen 7 5825U:85、590
Ryzen 3 5425U:78、365
※左からシングルコア、マルチコアのスコア

シングルコア、マルチコアとも高いスコアになりました。シングルコアではIntel勢よりもやや低め、マルチコアではIntel勢を凌ぎます。

モード間のスコア差としては、シングルコアについては3モードで同じスコア、マルチコアではQuietモードでの落ち込みが確認できました。

参考までにGMKtec EVO-X1のPassmarkスコア(Performanceモード)を掲載しておきます。

Performance:116、1,184
Balance:116、1,170
Quiet:116、1,007

CINEBENCH 2024についてもEVO-X1には差をつけられていますね。

GMKtec NucBox K11 Crystal Disk MarkSSDの読み書き速度を測定するCrystal Disk Markのスコアです。このスコアはEVO-X1とほぼ同じです。

シーケンシャルリード/ライト(SEQ1M Q8T1およびSEQ1M Q1T1)ではPCIe4.0 ×4接続のSSDとしては標準的~やや高速な部類ですが、ウインタブの過去の実機レビュー経験に照らすと「十分に高速だが最速レベルではない」、ランダムリード/ライト(RND4K Q32T1およびRND4K Q1T1)も同様ですが、直近でレビューしたPCIe4.0 ×4接続搭載機と比較するとやや高速な部類と言えます。

発熱とファン音

HWiNFO 64で「CINEBENCH 2024のマルチコア測定時」のCPU温度「CPU(Tctl/Tdie)」の最大値、CPUパッケージ電力の最大値を確認しました。

モード 最高温度 最大電力 騒音
Performance 82.2℃ 70W やや耳障り
Balance 79.2℃ 54W Performance
より若干静か
Quiet 66.9℃ 35W 一時的に
音量上がる

発熱は大きくありません。Performanceモードも82.2℃まで上昇しましたが、この程度であればサーマルスロットリングの発生もなく、高負荷時でも問題なくCPU性能をフルに発揮できると思います。

「騒音」については防音設備のない部屋(体感的にはごく静かであった)でPerformanceモード時に53dB程度まで上昇しました。測定環境が整っていないためdBの数値についてはあてになりませんが、Performanceモード時はCINEBENCH測定中、常に大きめのファン音がしており、耳ざわりに感じられる人もいると思います。BalanceモードではPerformanceモードよりも若干ファン音が小さくなりました。Quietモードでは一時的にやや大きめのファン音がしたものの、総じて騒音は小さいです。また、いずれのモードでもEVO-X1と比較するとファン音は少し小さめです。

個人的にはこの表で最も重要なのが最大電力だと思います。PerformanceモードはCPUパッケージ電力の最大値が70Wに達し、Ryzen 9 8945HSのcTDP最大値54Wを越えています。この「70W」というのはGMKtecがNucBox K11の製品ページで謳っている最大電力と一致します。

「それよりも」です、Quietモード時の最大電力35Wというのが素晴らしいかと。これまでベンチマークスコアを掲載してきましたが、Performanceモードにはそれなりの差をつけられていたものの、Performanceモードの半分の電力でもPC Mark 7,000点オーバーの実力があるのなら、電気代が爆上がりしている昨今、「日常的にはQuietモードで全く問題ない」ということが言えると思います。「ここ一番」のときだけPerformanceモード、という感じの使い方がいいんじゃないでしょうか。

5.レビューまとめ

GMKtec NucBox K11はAmazon、楽天、GMK公式サイトで販売中です。3月21日現在の価格は下記の通り。Amazonではセールになっておらず、楽天と公式サイトではセール中です。セールの有無により価格が変動しますので、購入にあたっては3つの販売サイトの価格をよく確認されることをおすすめします。

Amazon:
NucBox K11(32GB+1TB):121,700円
NucBox K11(32GB+2TB):133,500円

楽天:
NucBox K11(32GB+1TB):96,750円
NucBox K11(32GB+2TB):104,250円
※製品ページのクーポンを使用した価格です

GMKtec公式サイト
NucBox K11(ベアボーン):71,500円
NucBox K11(32GB+1TB):89,400円
NucBox K11(32GB+2TB):96,800円

GMKtecのミニPCは2024年のM7シリーズ(NucBox M7 / M7 Pro)から筐体が新しくなり、NucBox K11でも新筐体が使われています。また、他の新筐体モデルと異なり、上面ファンがレインボーに光る、というのは「個人的にはちょっとうれしい」ですw

この新筐体、メンテナンス性とデザイン性が大きく改善されたと思います。ただし、先日レビューしたEVO-X1は「さらにガラッと変わってしまった」んですけどね。

ベンチマークテストのところでEVO-X1と比較しましたが、性能面では間違いなくEVO-X1が上です。しかし、その性能差を大きいと見るか小さいと見るかは人それぞれです(個人的には自分のPCの用途から見て、EVO-X1との性能差は無視してもOKだと思っています)。

次に「コスパ」ですが、「NucBox K11の圧勝」でしょう。EVO-X1は32GB+1TBモデルでも13万円台になりますから、性能差を考慮してもK11のほうがずっとお買い得だと思います。

EVO-X1にするか、それともK11にするか、という検討では「性能」「価格」「筐体構造」がポイントになってきますが、ウインタブとしての評価はこうです。

性能:EVO-X1が上
価格:K11のほうがお買い得(コスパがいい)
筐体構造:お好みで(EVO-X1のほうが新しいが、K11の筐体も古くはなく、メンテナンス性も高い)

それともう一つ、「NPU性能」つまり「省電力でAI処理をする」という点でもEVO-X1が上です。しかしEVO-X1もK11もバッテリー駆動するノートPCではなく、電源接続が必要なミニPCなので、そこまで省電力性を気にしなくていいのではないか、ということと「オンデバイスAIについてはソフトウェア面で全く進捗しておらず、現状は無視しても一向に構わない」と思っていますので、個人的には「評価の対象外」とします。あとは読者の方々のご判断かと。

GMKtecというのは技術面が非常にしっかりした会社で、OSのライセンス不正はありませんし、メーカーサイトではOSイメージやドライバーも用意されています(ダウンロードページはこちら)。また、このレビューでも確認していただけたと思いますが、冷却面での信頼性も非常に高いです。

6.関連リンク

Amazon:
NucBox K11(32GB+1TB)
NucBox K11(32GB+2TB)

楽天:
NucBox K11(32GB+1TB)
NucBox K11(32GB+2TB)

GMKtec公式サイト
NucBox K11(ベアボーン)
NucBox K11(32GB+1TB)
NucBox K11(32GB+2TB)

執筆者:ウインタブ 2014年、低価格な8インチWindowsタブレットに触発されサイト開設。企業でユーザー側代表としてシステム開発や管理に携わっていました。「普通の人」の目線で難しい表現を使わず、様々なガジェットを誰にでもわかりやすく紹介・レビューします。
スポンサーリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました