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GMKtec K15 - Core Ultra 5 125U搭載、上位モデルと同じ筐体を採用、拡張性と冷却性能に優れたミニPC

輸入製品

GMKtec K15
GMKtecがミニPC「K15」を発売しました。従来、上位モデルのEVOシリーズ以外のミニPCには「NucBox」という名称が使われていたのですが、K15には「NucBox」がつかないようです。…それはまあいいとして、このK15はCPUにCore Ultra 5 125Uを搭載し、上位モデルと同じ新筐体を採用しています。

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1. スペック表

項目 仕様
OS Windows 11 Pro
CPU Intel Core Ultra 5 125U
RAM 16GB/32GB (DDR5 SO-DIMM 4800 MT/s)
※デュアルチャネル、最大96GB
ストレージ 1TB SSD (M.2 2280 PCIe 3.0)
※M.2 2280 PCIe 4.0×4 スロット3基
※PCIe 4.0✕3基の場合、帯域共有の可能性あり
※最大24TB
ディスプレイ なし
無線通信 Wi-Fi 6、Bluetooth5.2
ポート類 USB4 Type-C (映像/PD対応)
USB 3.2 Gen 2 Type-C (映像/PD対応)
USB3.2 Gen 2 Type-A×3
USB 2.0 Type-A×2、OCuLink
HDMI2.1、DisplayPort1.4
LAN (RJ45)×2
3.5mmオーディオジャック×2
カメラ なし
バッテリー なし
サイズ 154 × 151 × 73.6 mm
重量 877g

※このスペック表ではベアボーンモデルを考慮していません

2. バリエーションモデル

・ベアボーン (OS/RAM/SSDなし)
・RAM16GB/SSD1TB
・RAM32GB/SSD1TB

以降の説明ではベアボーンモデルを考慮していません

3. OS/CPU

OSはWindows 11 Pro、CPUはCore Ultraシリーズ1 (Meteor Lake)のCore Ultra 5 125Uです。このCPUはAI処理チップNPUを内蔵していますが、NPU性能は最大11TOPSと高くはなく、Copilot+ PCの性能要件を満たしません。また、末尾が「U」なので省電力タイプと言え、処理性能は「中位クラスのノートPC」くらいで、内蔵GPUもIntel ArcではなくIntel Graphicsなので、ゲームがサクサク動く、という感じでもないです。どちらかというとビジネス用、という印象です。Core Ultraシリーズ1でも末尾「H」ならかなり性能が高いんですけどね。

4. RAM/SSD

GMKtec K15

RAMは16GB/32GBで2スロットあり (空きはありません)、初期搭載のRAMを取り替えることにより最大96GBまで増設できます。ただし、CPUと内蔵GPUの性能がそこまで高くはないので、RAMを96GBにするメリットはあまり感じられないですね。

SSDは初期搭載で1TB、PCIe 3.0規格のものですが、M.2 2280スロットが3つあり (うち2つが空き)、すべてPCIe 4.0✕4接続に対応します。それぞれのM.2 スロットは最大8TBまで対応しますので、搭載可能な最大のSSD容量は24TBとなります。

5. 筐体

GMKtec K15

K15の筐体は (カバーの色が異なりますが)EVO-T1と同じものと思われます。また、ポートの構成 (規格)が少し異なりますが、NucBox K12とも同じでしょうね。サイズも「タテ・ヨコ15センチ強」なので、一般的なミニPC (タテ・ヨコ12センチくらいのものが多いです)よりは一回り大きいです。

GMKtec K15

クリックで拡大します

画像左が前面、右が背面です。USBポートは合計で7つあり、うちUSB4が1つ(背面)、USB 3.2 Gen 2 Type-C(映像/PD対応)が1つあります。他にはHDMIとDisplayPort、有線LANポートが2つあり、イヤホンジャックも前後に2つ備えています。この構成もEVO-T1と同じです。

 

また、OCuLinkポートがありますので、外付けGPU(eGPU)の接続も可能です。

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GMKtec K15

GMKtecの上位モデルは複数の冷却ファンを搭載していることが多く、K15もデュアルファン搭載です。ウインタブの経験上、GMKtecのデュアルファン搭載機はベンチマークテスト中の温度上昇が抑えられ、サーマルスロットリングの発生もほとんどありません。このことはパフォーマンス面で有利であるだけでなく、「使っていて安心」でもあります。

6. 価格など

GMKtec K15はGMKtec 日本公式サイトで販売中で、12月21日現在の価格は下記のとおりです

・ベアボーンモデル:53,999円
・16GB RAM / 1TB SSD:86,999円
・32GB RAM / 1TB SSD:104,999円

上位モデルと同じ筐体を使用しているので、ポート構成や冷却性能にも優れた製品だと思いますが、GMKtecのミニPCとして、Core Ultra 5 125U搭載機の割に少しお高めかな、という気はします。

近日中にAmazonや楽天でも発売されるはずで、もう少し待ったら安くなるかもしれません。…という趣旨の説明をすることが多いんですが、現状メモリ価格の高騰によりPCの価格が上昇傾向にあると予測されており、実際一部のノートPCの価格がすでに上昇していますので、今回は「もう少し待て」みたいなことは言いにくいです…。

7. 関連リンク

執筆者:ウインタブ
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
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