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GEEKOM IT15 - Arrow Lake-H搭載、AI性能も高い超ハイスペック・ミニPC

輸入製品

GEEKOM IT15

GEEKOMがミニPC「IT15」を発売しました。CPUにCore Ultraシリーズ2(Arrow Lake-H)を搭載する超高性能な製品で、ビジネス利用はもちろんのこと、コンテンツクリエーションやPCゲームなども楽しめそうな製品です。

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1. スペック表

項目 仕様
OS Windows 11 Pro
CPU Intel Core Ultra 5 225H / Core Ultra 9 285H
※Arrow Lake, NPU内蔵, Copilot+ PC非対応
RAM 32GB
※DDR5 5600MHz、最大64GB
ストレージ 1TB / 2TB SSD (M.2 2280 PCIe Gen4*4)
※M.2 2242 SATA SSDスロット空き1
ディスプレイ なし
無線通信 Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4
ポート類 USB4 Type-C×2 (PD対応×1, DP/PD対応×1)
USB 3.2 Gen 2 Type-A×3, USB 2.0 Type-A
HDMI 2.0 (4K@60Hz)×2、LAN(RJ45)
3.5mmオーディオジャック, SDカードリーダー
カメラ なし
バッテリー なし
サイズ 135.5×115.5×34.5 mm
重量 0.65 kg

2. CPU

CPUはIntel Core Ultraシリーズ2(Arrow Lake-H)のCore Ultra 5 225H/Core Ultra 9 285Hです。

GEEKOM IT15

これはPassmarkが公表しているベンチマークスコアです。Core Ultraシリーズ2にはArrow LakeのほかLunar Lakeがあり、両者はかなり「異質」です。

Arrow Lake:NPUを内蔵するが性能はあまり高くはなく最大13TOPS。ただし、コア数/スレッド数は多く、シングルスレッド/マルチスレッド性能とも高い。また、内蔵GPUも高性能で、NPU+GPUトータルでのAI処理能力も高い。

Lunar Lake:NPUを内蔵し最大40-48TOPSと高性能、Intel CPUでCopilot+ PCの性能要件を満たすのはLunar Lakeのみ。RAMを一体化した構造。コア数/スレッド数は少なく、ハイパースレッディングの廃止によりシングルスレッド性能は高いがマルチスレッド性能はArrow Lakeよりも劣る。省電力性は抜群。

なお、2025年のCPU事情について詳しく知りたい人はこちらの記事をご参照ください。
ノートPC用CPUの選び方 - 2025年前半・最新CPU編
ノートPC用CPUの選び方 - 2025年前半・バリューCPU編

GEEKOM IT15

「Copilot+ PCでないとAI性能が低い」というのは正しくありません。この画像はGEEKOM製品ページにあったCore Ultra 9 285H(Arrow Lake-H)のAI性能を示したもので、AI処理能力は合計で99 TOPSに達します。特にGPUによるAI推論性能(77TOPS)が非常に高く、NPU(13TOPS)を大きく上回っています。

AI処理はNPUだけが受け持つわけではなく、GPUでも可能(NPUとGPUのどちらを優先するか、どちらを使うかはソフトウェア側で制御)ですし、Arrow Lake-Hの場合はAI性能自体はGPUのほうがはるかに高いので、Microsoft WindowsのオンデバイスAI機能(CocreatorやWindowsスタジオエフェクト)のようにNPUでの処理が強制されるような仕様でなければ、Arrow Lakeでも高水準なAI処理は可能です。

それと、まだウインタブではテストできていないのですが、Arrow Lake-Hはグラフィック性能も非常に高いと思われます。過去にレビューしたLunar Lakeでも「GeForce GTX1650を凌ぐ性能」だったので、グラフィック品質を調整する前提であれば相当数のPCゲームを楽しめると思います。

3. RAM・SSD

GEEKOM IT15

RAM/SSDはCore Ultra 5モデルが32GB/1TB、Core Ultra 9モデルが32GB/2TBです。

ミニPCの良いところは「RAMやストレージの増設・換装が容易である」という点です。ウインタブでは過去に何度もGEEKOM製品をレビューしていますが、筐体の開口で苦労したことはありません(ただ、乱暴に扱うとWi-Fiケーブルの断線などが起こり得るので、慎重に作業する必要はあります)。

GEEKOM IT15はRAMが2スロットあり、初期状態で2スロットとも使用済みなので、増設はできませんが換装(初期搭載のRAMを別のものと交換する)は可能ですし、M.2 2242 SATAの空きスロットがあるのでSSDの増設もできます(もちろん初期搭載のM.2 2280 SSDを別なものと交換することもできます)。

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4. ポート構成

GEEKOM IT15

USBポートは合計で6つ、うち2つはUSB4規格です。Type-Cポートはいずれも映像出力が可能で、1つはUSB PDにも対応しますし、外付けGPU(eGPU)の接続も可能です。ただ、この製品のスペックならOCuLinkポートはあっても良かったかな、と思いますね。

他にはHDMIポートが2つ、有線LANポートが1つ、SDカードリーダーもついています。

5. 価格など

GEEKOM IT15はGEEKOM公式サイトとAmazonで販売中です。価格はCore Ultra 5/32GB/1TBモデルが10万円強、Core Ultra 9/32GB/2TBモデルが14万円強です。なお、製品価格はセールの有無などで変動しますので、詳しくは公式サイトおよびAmazonでご確認ください。

6. 関連リンク

執筆者:ウインタブ
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
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