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GeekBox ー AndroidとUbuntuのデュアルブート!GEEK魂萌え燃えのTVBox「ただものではないッ!」(実機レビュー:ふんぼ)

Geekbox
どうも、ふんぼです。最近夏のような暑い日が突発的にやってくるものですから、私は体調を崩しがちになってしまっていますが、ウィンタブ読者の皆さんは体調大丈夫ですか?ということで、今回は季節の変化に負けないための・・・・ではなく、前々から当サイトでも何度か取り上げられていたGeekBoxのレビューです。今回はgeekbuyingから実機提供を受けてのレビューとなります。まず、実機を提供していただいたgeekbuyingにこの場を借りて深くお礼申し上げます。

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1.スペック

OS: Android 5.1 + Lubuntu 16.04 LTS
CPU: Rockchip RK3368(OctaCore 15GHz)
RAM: 2GB
ストレージ: 16GB eMMC
ワイヤレス: 802.11 a/b/g/n/ac Bluetooth 4.1
入出力: USB×2、microUSB、HDMI、DC-IN、LAN(RJ45)、MicroSDスロット
サイズ: 90 × 69 × 21 mm / 0.5Kg

スペック的にはローミドルという位置づけになると思います。Antutuのスコアは3万点程度でしょう。ですが、WiFiが5GHz帯に対応していたり、インターフェースが(当たり前ですが)豊富だったりと押さえるべきところはきちんと押さえているという印象を受けます。

しかし、OSがデュアルブートでありながらストレージが16GBというのはどうなのかなと思います。特にUbnutuのアプリケーションは基本内蔵ストレージ固定なので今後容量尾不足にならないか心配です。

2.筐体

Geekbox 外箱
箱は結構シンプルです。「玄人志向」とかがそうですけど、Geekになればなるほど箱のデザインってシンプルになっていくんでしょうか?

Geekbox 同梱物
内容物は本体、HDMIケーブル、電源ケーブル、ACアダプター、リモコンで、一般的なTV BOXとあまり変わりありませんが、結構リモコンが優秀だったりします(後述します)。

Geekbox 外観
本体のデザインはゲーミングデバイスなどでよくある`宇宙`を感じるデザインです。また、大きさはクレジットカードよりも少し大きい程度でとてもコンパクトです。
 
Geekbox 上部
本体上部には電源ボタンが配置されています。

Geekbox 右側面
右側面には再起動ボタンと何に使うのかはわかりませんが、「Upgrade」ボタンがついています。

Geekbox 左側面
左側面には特に何もありません。

Geekbox 背面
背面には、DC-IN、MicroUSB、HDMI、MicroSDスロット、有線LAN、USBポートがあります。

Geekbox 底面
底面にはGeekBoxの文字が刻まれています。

Geekbox 電源オン
電源を入れると、前面LEDが光ります。なんかSFっぽくてカッコよくありませんか?

3.使用感

電源を投入したところ、Androidが起動しました。特にブートメニューなども出現しなかったので、デフォルトでAndroidが起動するものだと考えられます。

Geekbox 壁紙
にしても、壁紙はもうちょっとましなのにできなかったんですかねw ちなみに、画面の中にAntutuのアイコンが映っていますが、これは自分が性能テスト用に後からインストールしたものです。

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Geekbox Android側
Android側に関しては、プリインストールされているアプリはNetflixとESファイルエクスプローラーぐらいで特に目立った物もありませんし、ランチャーもAndroid標準のものなので特筆すべきことはありません。至って普通のTV Boxだと思います。ただこいつ、名前にGeekってついているからでしょうか、いきなり「Super User」が使えちゃうんですw つまり、デフォルトでRoot化済みってことになります。

Geekbox Android側容量
Android側のシステムの空き容量は1GB程度でした。また、Ubuntu側に割り当てられている領域を確認したところ、大体2.7GB程度が割り当てあれていました。これからアプリを入れていくとなるとちょっと不安になる容量です。ですが、Android側は8GB程のユーザー領域にアプリを移動できるので少しはましかもしれません。

Geekbox OS切り替え
Ubuntuへの切り替えは電源メニューの中に「Restart to Linux OS」というメニューがありそこから切り替えができます。

Geekbox Ubuntu側
そうすると十数秒でこのようなデスクトップ画面が表示されます。Androidに比べてめっちゃ起動が早いです。ちなみに、インストールされていたのはUbuntuの軽量版に当たるLubuntu 16.04 LTSでした。まあ、ハードがそこそこ非力ですから仕方ないといえば仕方ないっすねw

それと、こちらも壁紙がなぜか「零式艦上戦闘機(通称 ゼロ戦)」です。この製品の壁紙のセンスはよくわかりませんw(昔の中華Padに意味不明な壁紙がたくさん入っていたのを思い出しました。)

インストールされているソフトは、Chromium(Chromeのオープンソース版)とKODI(メディアセンター)ぐらいしか目立ったものはなくこちらも結構シンプルになっています。というかシンプルどころか必要最低限の域を満たしていないレベルです。デフォルトではスクリーンショットすら撮れませんでした。また、Ubuntuソフトウェアセンターというソフトを簡単に導入できるソフトウェア(通常版Ubuntuには標準搭載)がインストールされていないのでソフトはコマンドを打って導入しなければいけなかったりするので、初心者お断りって感じはありますね。

それと、AndroidからUbuntuに切り替えてプチ感動を覚えたのが、Ubuntuでもちゃんとリモコンが使えるということです。自分のイメージでは中華って痒いところに手がとどかない中途半端さがあるものだと思っていたので、「どーせUbuntu側じゃ使えないでしょw」と最初は考えていたのですが、この製品はそういう考えをあっさり裏切ってくれました。リモコンが使えるとなると、Ubuntu側での使用用途が一気に広がるので、とても嬉しい誤算でした。

ただ、なんとこのUbuntuシャットダウンができません!シャットダウンを実行すると再起動してしまいます。UbuntuからAndroidに一旦切り替えて電源メニューからシャットダウンしないと電源が切れません。そういう点では、「痒いところに手がとどかない」中華らしさを発揮してくれてます。(発揮しなくていいからッ!)

4.性能テスト

Android側でAntutuベンチを取ってみました。このクラスのSoCだと大体3万点ぐらいが平均ですが、果たして結果はいかに?

Geekbox Antutuスコア
参考:
LeEco LeMax 2  (SnapDragon 820) : 135,484
Lenovo ZUK Z2(SnapDragon 820): 132,410
UMI Z(Helio X27): 110,070
Vernee Apollo(Helio X25): 93,251
Elephone S7(Helio X25): 92,543
BungBungame KALOS 2(Samsung Exynos 7420): 88,439
Xiaomi Mi Pad 3 (MT8176) : 81,488
Chuwi Vi 10 Plus(Remix OS、Atom X5-Z8300): 64,259
Teclast TBook 16 Pro(Atom x5-Z8300): 58,578
GOLE 1(Atom x5-Z8300): 55,436
マウス MADOSMA Q601(SnapDragon 617): 48,008
Teclast X89 Kindow(Atom Z3735F): 47,495
Wink Pax G1(MediaTek MT8783) : 38,553
Cube iPlay(MediaTek MT8763): 37,112
YOKA KB2(Amlogic S912): 36,679
マウス MADOSMA Q501(SnapDragon 410): 35,663
Teclast X10(MediaTek MT8392): 31,561
Cube WP10(SnapDragon 210): 29,273
Cube T8 Super Version(MediaTek MTK8735P):23,925
ドスパラ Diginnos Mobile(Snapdragon 210): 23,785
FREETEL KATANA 01 (SnapDragon 210) : 22,724

結果は32000点と大方予想通りでした。ゲームなどをしなければ十分なスペックだと思います。しかしながら、Ubuntuをいじっていると時折ちらっともたつくことがあるのでUbuntuを動かすということになるとちょっと力不足が否めない感じです。

5.まとめ

Geekboxは中国の通販サイト「geekbuying」で販売中で、他のサイトでは購入できません。5月17日現在の価格は69.99ドル(8,128円)と、かなり購入しやすい価格になっています。

最初に、Android+Ubuntuのデュアルブートということで個人的にはとても期待していましたが、その期待を上回る完成度に結構びっくりしました。今後はGeekBox関連の記事を書くことが多くなるかもしれませんが、Ubuntuを搭載することによりTVBoxとしての用途に限らずいろいろな使い方ができるようになっているので、正直企画を考えるだけでものすごく楽しいですw

同じカテゴリーの製品では主に、Raspberry Piが有名ですが、どっちも所有している立場から言うと、PCとしての使い方を求めるのであれば、性能の高いこちらが断然おすすめです。また、公式フォーラムではAndroid6.0やUbuntuのカスタムROMが配布されているのでよくスマホのROM焼きをするような人にとってもそれなりに遊べる製品ではないかと思います。

6.関連リンク

GeekBox Open Source Cross TV BOX

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コメント

  1. alpha より:

    ubuntuのほうだとシャットダウンできないって面白いw

  2. wintab より:

    alphaさん、こんにちは、コメントありがとうございます。私もこの製品試用してないんですけど、おっしゃるとおりですね。このあともふんぼさんが色々解明されると思いますのでお楽しみに。

  3. Tegra X1 より:

    Rockchip RK3368(OctaCore 15GHz)←すごい性能ですね!!神やんwww「15Ghz」ってヤバいなぁwww