こんにちは、2022年もCOMPUTEX TAIPEIへの参加がかなわず、とても悔しい思いをしているウインタブ(@WTab8)です。COMPUTEXのスタートは5月24日ということで、これから続々と新製品情報が出てくると思われ、せめて記事だけはできるだけタイムリーに書いていきたいと思っています。来年は台湾に行きたいですねー。
さて、COMPUTEXの開幕に先立ち、ゲーミングデバイスメーカーのCORSAIRが同社初となるゲーミングノートを発表しました。AMD Advantage Edition(AMDが定める基準を満たしたPC)の製品で、CPU、GPUともAMD製のものが搭載されています。
目次
1.CORSAIR VOYAGER a1600 スペック
スペック表
CORSAIR VOYAGER a1600 | |
OS | Windows 11 Home |
CPU | AMD Ryzen 7 6800HS / Ryzen 9 6900HS |
外部GPU | AMD Radeon RX6800M |
RAM(メモリ) | 32GB / 64GB |
ストレージ | 1TB/2TB PCIe 4.0 SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 16.0インチ(2,560 × 1,600)240Hz |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.2 |
入出力 | USB4 Type-C(Thunderbolt 3)× 2、USB 3.2 Gen2 Type-C、USB 3.2 Gen1、SDカードリーダー、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(1080p) |
バッテリー | 6,410mAh/99Wh |
サイズ | 356 x 286.7 x 19.9 mm |
重量 | 2.4 kg |
バリエーションモデル
CN-9000004-XX:Ryzen 9/RAM64GB/2TB SSD
CN-9000004-XX:Ryzen 7/RAM32GB/1TB SSD
※CPU/RAM/SSD以外の構成は2モデル共通です
コメント
CPUはRyzen 6000番台のRyzen 7 6800HS / Ryzen 9 6900HSでGPUはRadeon RX6800Mです。RX6800Mのパフォーマンスについてウインタブでは詳しくご説明ができませんが、GeForce RTX3080、RTX3070と有名ゲームタイトルのフレームレートを比較した動画がYouTubeにありました。
これを観ると、「RTX3070よりは上、RTX3080よりは若干下」くらいの傾向になっていました。まあ、「どれが上か」はともかくとして、ハイエンドクラスの性能であることは間違いないでしょう。
RAMはRyzen 7モデルが32GB、Ryzen 9モデルが64GBと、特にRyzen 9モデルではかなりの大容量です。また、SSDもRyzen 7モデルで1TB、Ryzen 9モデルで2TBと大きく、PCIe 4.0と高速な規格になっています。
ディスプレイは16インチで解像度は2,560 × 1,600、リフレッシュレート240 Hzです。一般的なFHD解像度(1,920 × 1,080)よりもワンランク高精細でアスペクト比は16:10、「大会レベル」のリフレッシュレートですね。
入出力ポートはUSB Type-Cポートが3つ、USB Type-Aポートが1つという構成で、Type-Cポートのうちの2つがThunderbolt 3です。Ryzen搭載機でThunderbolt装備というのは非常に珍しいです。ただし、プレスリリースで開示されている内容だと、有線LANポートは装備されていないようです。
2.CORSAIR VOYAGER a1600 筐体
正面からの画像、およびポート構成がわかりやすい画像がありませんでした。この製品、特にキーボード部分に大きな特徴があります。まず、テンキーレスで両サイドにスピーカーが配置され、広大なタッチパッドを装備していることがわかりますね。
また、このキーボードは「メカニカル」です。プレスリリースによれば「CHERRY MX Ultra-Low Profile mechanical switches(Cherry MX超薄型メカニカルスイッチ)」が使われているとのこと。ただし、「in conjunction with membrane for half-height keys」という記述があり、ここがよくわかりませんでした。一部にメンブレン方式が使われている、ということでしょうか…。
また、上部にS1~S10というボタン(センサーボタンと思われます)がありますが、この製品はElgato Stream Deck(ストリーマー用のコントローラー)のソフトウェアを搭載しており、主にライブ配信用の機能が使えるとのことでした(カスタマイズも可能です)。また、バックライトはPer-Key RGB(個々のキーのバックライト色を任意に変更できるもの)です。
3.CORSAIR VOYAGER a1600 価格など
CORSAIR VOYAGER a1600の発売時期は「後日発表」となっており、希望小売価格(MSRP)はRyzen 7モデルが2699.99ドル(約345,000円)、Ryzen 9モデルが2999.99(約383,000円)です。日本での発売有無はアナウンスされていませんが、CORSAIRは日本語サイトがあり、日本向けの製品(日本語配列のキーボードなど)や日本語化されたソフトウェアも手掛けていますので、この製品が日本で発売される可能性も十分あると思います。
CPU、GPUとも最新でハイエンドクラスの型番が搭載されており、ディスプレイ品質も高く、キーボードは「CORSAIRらしい」凝った仕様になっていますので、ぜひ日本でも発売してもらいたいですね。
4.関連リンク
Game. Create. Anywhere. Introducing the CORSAIR VOYAGER a1600 Gaming & Streaming Laptop AMD Advantage™ Edition:CORSAIRプレスリリース
※原文は英語ですが、ブラウザーの翻訳機能でほぼ完全に内容が理解できます。