Coolbyの13.5インチモバイルノート「Coolby EvoBook」をご紹介します。ウインタブでCoolbyの製品の紹介記事を掲載するのはこれで2回めですが、いまだ実機に触れる機会もなく、正直なところ「まだよくわからない」感はありますね。ただし、中国通販のBanggoodではすでにいくつかの製品が販売されていますし、このEvoBookもなかなかの良スペックにはなっています。
1.Coolby EvoBook スペック
スペック表
Coolby EvoBook | |
OS | Windows 10 Pro |
CPU | Intel Core i5-1035G4 |
外部GPU | なし |
RAM | 16GB |
ストレージ | 512GB SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 13.5インチIPS (2,256 x 1,504) |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.0 |
入出力 | USB Type-C、USB 3.0 × 2、miniHDMI、microSDカードリーダー、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ |
バッテリー | 45.6Wh |
サイズ | 297 × 225 × 8.8-14 mm |
重量 | 1.4 kg |
コメント
OSはWindows 10 Proです。Windows 11へのアップグレードについては情報がありませんでした。CPUは第10世代(現行世代の一つ前)のCore i5-1035G4です。この世代のCore i5は何種類かの型番がありますが、EvoBookに搭載されている型番は内蔵GPUがIntel Iris Plusなので、グラフィック性能もそこそこ高くなっています。
RAMは16GB、ストレージは512GBと、Core i5搭載のモバイルノートとしては十分な容量になっています。特にRAM16GBというのはこの先数年使う前提で考えると安心できますね。また、ストレージは底面にM.2 スロットを装備しているという情報がありましたが、このスロットが空きなのか、それとも標準搭載の512GB SSDが入っているのか不明です。
ディスプレイは13.5インチのIPS液晶で、解像度は2,256 x 1,504と高く、アスペクト比も3:2と、やや縦方向に長い形状です。Microsoft Surface Laptopシリーズと同サイズ、同解像度です。
この後、筐体画像をご紹介しますが、その前にディスプレイサイズが同じSurface Laptop 4(13.5インチ)とサイズを比較してみましょう。
Coolby EvoBook:297 × 225 × 8.8-14 mm / 1.4 kg
Surface Laptop 4:308 x 223 x 14.5 mm / 1.265-1.288 kg
目を引くのが「横幅がSurface Laptop 4よりも11 mmも小さい」という点です。奥行き(短辺)と厚さについては大差ないと考えていいでしょう。重量は100 g強EvoBookのほうが重くなっています。
2.Coolby EvoBook 筐体
正面から見たところです。中国製品の場合、製品画像を盛る(筐体が美しく見えるように画像加工する、という意味です)ケースがあり、この画像が盛っていないのであればナローベゼルでとてもスタイリッシュな製品とは言えるのですが、本当のところはイマイチわかりません。
参考までに、上でサイズ比較をしたSurface Laptop 4の実機画像を掲載します。実はSurface Laptopという製品は初代モデルから筐体デザインがほとんど変わっていないこともあり、ベゼル幅は結構太めなんですよね。なので、EvoBookと横幅の差が11 mmある、というのも「あり得る話」ですし、EvoBookの製品画像は「多少盛られているかもしれないが、ナローベゼルであることは信用できる」とも言えそうです。
天板です、筐体素材は「メタル(金属)」で、天板中央にCoolbyのロゴが配される、シンプルなものになっています。また、この画像を見ると、この製品が「リフトアップヒンジ構造(ヒンジ開口時に天板後部が底面に潜り込み、キーボード面に適度な角度がつく構造)」になっているのもわかります。
キーボードです。英語配列でバックライトも装備されています。また、大型のタッチパッドには指紋センサーも内蔵されています。この画像を見る限り、結構使いやすそうな感じがしますね。
側面と入出力ポートの配置です。USB Type-Aポートが左右に振り分けられているので、周辺機器の接続はしやすそうですね。また、この製品のUSB Type-CポートはUSB PD 2.0に対応していますので、急速充電が可能です。
3.Coolby EvoBook 価格など
Coolby EvoBookは中国の通販サイト「Banggood」で販売中で、10月31日現在の価格は599.99ドル(69,344円)です。この価格、CPUが第10世代とは言え、スタイリッシュなデザインでディスプレイの解像度が高く、RAMとストレージの容量も大きめになっていることを考慮すれば決して悪くはないと思います。
ただ、そもそも中国通販で購入するPCの絶対的な価格として7万円弱、というのは決して「手軽」とは言えませんし、この製品がTeclastやCHUWI、ALLDOCUBEなど日本でもそこそこおなじみのメーカー製であればまだしも、Coolbyという、依然未知数なメーカー製である、という点でも、まだ「買いでOK」とは言えません。
ウインタブとしては、別にEvoBookでなくてもいいので、一度Coolbyの実機をレビューさせてもらい、筐体品質であるとかシステム挙動などをチェックしてみたいなあ、と思っています。
4.関連リンク
Coolby EvoBook:Banggood
コメント
人柱としてダメ元で買ってみた!
筐体は下半分は銀色のプラ
そして、買って一ヶ月で画面が点かなくなった。
ヒンジ部分を圧迫すると画面が映る。不良品なので交換を申し込むと「貴国のディストリビューターで何とかしろ」「不具合を動画でアップせよ」などの不毛なやり取りの挙げ句に、ついに引き取りを了承させた。ところがCOVIDで国際小包が送れなくなり詰んでしまった。
どうやら、CPUの熱による基盤の変形を吸収しきれず接触不良を起こすらしい。
結局、筐体のビスを数本抜いて画面落ちはなくなった。
その後、WINのアップデートで指紋センサーとタッチパッドが反応しなくなり、Coolbyに「ドライバーどこ?」ってきいたら、「そんなマシンしらん」と返事が来て、Bnggoodからもこっそり消えてました。