数日前に中国メーカー「CHUWI」の方とお会いする機会がありました。深センから日本出張される用事があり、その関係で面談させてもらう機会をいただきました。いろんな情報交換をさせていただいたのですが、それはまた別の機会に…。さて、CHUWI MiniBookです。ウインタブで最後にこの製品の記事を掲載したのは6月19日、MiniBookのクラウドファンディング(@INDIEGOGO)が開始された時ですね。
CHUWI MiniBookがIndigogoで本日よりクラウドファンディング開始 !台数限定ながらお買い得な価格で購入できるチャンス!(かのあゆ)
当然のごとくMiniBookはあっさりとクラウドファンディングの目標額をクリアしました。そして、クラウドファンディングの期間も残すところあと8日間(8月11日現在)となりました。CHUWIはMiniBookがクラウドファンディングの目標額を大幅に超過達成したこともあり、当初はなかった機能、またスペックの選択肢拡充などのアクションを次々に起こしています。
1.スペック
上に述べたとおり、MiniBookはクラウドファンディング開始当初から、製品仕様に様々な追加がなされています。
CPUはGemini LakeのCeleron N4100もしくはCore m3-8100Yで、ここは以前から変わっていません。UMPCにより高いスペックを求める人も、私のように「サイズにボトルネックがあるので、そんなに高いスペックは不要」と考える人も、どちらも納得できるものだと思います。
RAMは少し事情が変わりました。当初は8GBのみでしたが、8月11日現在はINDIEGOGOの製品ページにオプションとして「35ドルでRAMを16GBにアップグレード」というメニューが追加されています。ただし、このオプションを利用できるのはCore m3モデルのみです。
ストレージに関してはウインタブで最後に記事を掲載してから紆余曲折があったようなのですが、8月11日現在だと「Celeronモデルは256GBのSSD追加(30ドル)」と「Core m3モデルは512GBのSSD追加(85ドル)」というオプションがあります。ただ、MiniBookにはもともとM.2 スロットの空きがありまして、このオプションはおそらく「空きスロットにSSDを入れる」というものだと思います。
と、ここまで書いたところでお断りを。すみません、INDIEGOGOの製品ページや他の情報サイトの記述を読むと、SSDオプションを選択する場合、ストレージ容量が256GBとか512GBになる、と表記されているのですが、この製品のストレージはもともと128GB eMMCというのが標準なんです。で、eMMCというのはオンボード(マザーボードに直付け)なので、オプションを選んだ人に「わざわざeMMCを外してSSDを入れるの?」という素朴な疑問があります。なので、ウインタブとしてはSSD増設オプションを選択する場合はストレージ構成が128GB eMMC + 256GB(512GB)SSDになるんじゃないか、と予想しております。間違っているかもしれませんが、なにとぞご理解のほど、お願いいたします。
ディスプレイは8インチと、GPD P2 Max(8.9インチ)やONE-NETBOOK One Mix 3(8.4インチ)よりも若干小さく、GPD Pocket 2やOne Mix 2S(いずれも7インチ)よりは大きいです。また、解像度は1,920 × 1,200なので、GPD P2 MaxやOne Mix 3(どちらも2,560 × 1,600)よりは解像度が低くなっています。ただ、8インチなんで、この解像度で困ることはないでしょう。
また、この記事の目玉、といいますか、クラウドファンディングでの出資額が65万ドルを突破した場合、無料で「1,024段階の筆圧対応させる」ということです。ただし、ペンは別売りで15ドルになります。この記事を書いている8月11日19時現在の出資額は646,715ドルなので、クラウドファンディング終了までに65万ドルに到達するのはほぼ確実だと思います。
入出力ポートは、この製品が8インチサイズであることを考慮すれば「十分」と言えるでしょう。USBポートが合計で3つあるほか、miniHDMIもmicroSDスロットも装備されていますからね。
2.筐体
筐体に関してはクラウドファンディング開始当初から変更は…、あります!
これです。クラウドファンディングの出資額が35万ドルを越えた際に「指紋センサー」が追加されることになりました。しかしまあ、CHUWIはどういう仕組みでこのプロジェクトをハンドリングしているのか知りたいですよね。指紋センサーにしてもデジタイザー(ペン入力用)にしても、そんなにホイホイと追加できるようなものじゃないように思うんですが…。
キーボードも8インチサイズの筐体なので7インチのUMPCよりは数段使い勝手が良くなっているだろうと思います。また、冒頭に記載した、CHUWIのご担当者との面談時に日本語配列のキーボードを装備する実機も見せてもらいましたが、8月11日時点のINDIEGOGOでは日本語配列のキーボードは選べないようです(以前は選べたようですが…)。
3.価格など
CHUWI MiniBookはINDIEGOGOでクラウドファンディング中で、8月11日現在の価格は下記のとおりです。
Core m3モデル: 528ドル(55,790円)
Celeronモデル: 428ドル(45,212円)
RAM16GBオプション(Core m3モデルのみ): 35ドル(3,679円)
ストレージ256GBオプション(Celeronモデルのみ): 30ドル(3,153円)
ストレージ512GBオプション(Core m3モデルのみ): 85ドル(8,975円)
スタイラスペン: 15ドル(1,577円)
EVAバッグ: 16ドル(1,684円)
45W PDチャージャー: 1ドル(108円)
EVAバッグとPDチャージャー、そしてスタイラスペンはつけておいたほうがいいと思います。残すところあと8日、過去の最安値とかも気になるかもしれませんが、早めに入手するならいまがチャンスかな、と思います。
この記事を書くにあたり、PC Watchの情報も拝見しましたが、どうやら限定クーポンが配布されていたみたいです(終了)。「あ、しまった」と思いましたので、「クーポンちょうだい」と、これから連絡してみます。ただ、サイトの構成がクーポンコードの入力ではなく、別URLのページを用意する仕組みなんで、「すでに遅し」の可能性が高いです。読者の皆さん、申し訳ありませんでした(この件、可否に関わらず8月13日には追記します)。
冒頭のCHUWIとの面談ですが、「多岐にわたる雑談」となりました。実はCHUWIの人は面識がないだけで、CHUWIの前に勤務されていた会社を通じ、ウインタブとは4年前からメールベースで「知る仲」だったんですよ!なので、昔話に花が咲いた、という感じ。なので、今後はCHUWIとのお付き合いももう少し円滑にできるようになるかもしれませんし、そうなるといいなあ、と思っています。
ということで、MiniBookについて話したのは「3分くらい」でした。でも一点だけ「技適は通します」と言ってましたね!
CHUWIから限定クーポンをいただきました。正確にはクーポンではなく、専用のURLですが、この記事にはない「Core m3/RAM16GB/512GB SSD」のバージョンが618ドル(65,315円)で購入できます。限定台数は10台です。上記の組み合わせから30ドル安くなりますね。お早めに!
【8月17日追記】
限定分が終了してしまいましたので、さらに15台分を追加していただきました。
限定ページ:MiniBook-Mobile Workstation In Your Hand
4.関連リンク
MiniBook-Mobile Workstation In Your Hand:INDIEGOGO
コメント
UMPCは筆圧対応した2iin1が当たり前な感じになってきてますね。
chuwiは別のクラウドファンディングもやってますが、リワードの発送は大幅に遅延していてubookに至っては発送予定から4ヶ月たった現時点でも届いていません。みなさんも遅延は意識しといたほうがいいかと思います。
追記:限定ページより出資しても紹介キャンペーンのEVAバッグプレゼントは適用外ですかね?
この件は確たる事は言えないのですが、たぶん無理かと。
soldoutになっているw
すみません、URLが変更されていたようなので、記事のリンクを修正しました。たっぷり15台あります!