CHUWI HeroBook － 14.1インチのエントリーモバイルノート、Atom x5-E8000ってなに？

先日ライターのnatsukiさんが「変わり種の中華PC・タブレット」を紹介してくれましたが、今回紹介する「CHUWI HeroBook」も変わり種と言っていい製品だと思います。そして、価格も非常に安く抑えられていますので、「普通のPCじゃ面白くない」という読者は興味をそそられそうな気がします。

1.スペック

まず目を引くのがCPUで「Atom x5-E8000」が搭載されます。このCPUはIOT機器などに向く組み込みプロセッサーで、私はこのCPUが普通のノートPCに搭載されているのを見たことがありません。一応Passmarkにもベンチマークスコアがありまして、

Atom x5-E8000：　1623
Atom x5-Z8350：　1266
Celeron N4000：　1465
※2月25日現在のPassmark公表値。数値が大きいほうが高性能

こんな感じです。しかし「どんなデバイスで計測したんだよ！」というツッコミが入ると思いますし、私もそう思いますので、スコアの信頼性についてはノーコメントです。Atom x5-E8000はクアッドコアでクロックスピードが1.04GHzに抑えられており（Z8350は1.44GHz）、消費電力が小さいとされています。

RAMは4GB、ストレージは64GB eMMCですが、

底面にM.2 スロットを備えます。画像がこれしかないので正確なことはわかりませんが、中華ノートによく見られる形式、つまり底面にドライバー一本で開口できるハッチがあり、そこにM.2 SSD（2280サイズ？）をセットする仕組みで、簡単に増設が可能なものになっていると思われます。

ディスプレイは14.1インチで、解像度はHD（1,366 × 768）にとどまります。また、Banggoodの製品ページではIPSという表記があったものの、CHUWI公式サイトではその文言がなかったため、保守的に考えてTN液晶であると考えたほうが安全かと思います。

入出力ポートの方も少し物足りないですね。USB 3.0 × 2とmicroHDMI、microSDカードリーダーと、最低限の水準は満たしていると思いますが、もうひと頑張りしてほしかったところです。

バッテリー稼働時間はCHUWIのPR画像だと9時間、CHUWI公式サイトのスペック表だと7～8時間となっていました。CPUに省電力性の高いものを搭載しているので、実稼働時間に少し期待したいところですが、なにせウインタブでは未知のCPUなので、実際のところはよくわかりません。

サイズは14.1インチのモバイルノートPCとしては悪くないと思います。ただし、重量が1.48 kgというのは重いですね。モバイルノートとしては「ギリOK」くらいに思います。

2.筐体

ベゼルはまずまずの細さだと思います。かなり低価格な製品でもあり、デザイン面では健闘しているんじゃないでしょうか。

天板です。シンプルでCHUWIのロゴも目立たないような配色と色使いになっています。筐体素材はBanggoodでは「アルミ」という説明になっていましたが、CHUWIの公式サイトでは説明がありませんでした。

キーボードです。左右の幅いっぱいに配置され、タッチパッドも大型です。画像を見る限りサイズに余裕があり、とても使いやすいものに思われます。また、タッチパッドはジェスチャ対応します。

側面と入出力ポートの配置です。うーん、この画像は盛られて（実際よりも薄く見えるように加工されて）いるような気がします。厚さ20ミリを越えてますんでねえ…。ポートの数は余裕があるとは言えませんが、低価格品なのでこんなもんかな…。

3.価格

CHUWI HeroBookは中国の通販サイト「Banggood」「geekbuying」に製品ページがあり、2月25日現在だとgeekbuyingの価格が非常に安くなっていて、199.99ドル（22,821円）です。

Atom x5-E8000の実力については、一応Passmarkのスコアを掲載はしましたが、正直なところよくわかりません。ただ、記事の冒頭に書いたとおり、かなりの低価格でもあり、デザインが美しいこともあり、「普通のPCだと面白くない」という人にはいいかもしれません。私もかなり興味あります。

4.関連リンク

CHUWI HeroBook：Banggood
Chuwi HeroBook：geekbuying